外道事件簿 2008

 日々の報道を振り返ると我が外道同胞は、各分野で活躍中です。中には”おまえはもうそんな遠くに行ってしまったのか?”と言いたくなる見事な外道振りを見せて、当局に検挙されている同志もいるようです。活動家達の足跡を新聞報道から検証します。
外道の細道
空港占拠、楽しかった タイ外相発言が波紋

【タイ】反タクシン元首相派団体民主主義のための市民同盟(PAD)によるスワンナプーム空港占拠に参加したカシット外相(64)が空港占拠は非常に楽しかったと発言したと報じられ、物議をかもしている。野党に転落したタクシン派は外相の更迭を要求しているが、アピシット首相(44)は24日、外相就任前の発言として解任を拒否。カシット氏自身は発言が誤解された。もしくは悪意を持ってねじまげられたと主張している。

 カシット氏は駐米、駐日大使などを歴任した大物外交官。2006年から度々PADの集会で演説し、国益より私利私益を優先したとしてタクシン氏を糾弾した。今年 11月25日から12月2日にわたった空港占拠では現場に駆けつけ、民主主義のためだとして占拠を正当化する演説を行っていた。

 英デイリーテレグラフ紙によると、カシット氏は空港占拠について、(PADがデモ参加者に無料で提供した)食事はおいしく、音楽も大変良かったなどと発言。欧米メディアの多くは今回の空港占拠を、外国人旅行者数十万人を足止めさせ、輸出、観光に大打撃を与えた違法デモと報じており、カシット氏の外相としての適性を疑問視している。





取調室で少女強姦、タイ警官2人に禁固20年 

バンコク都内ペッカセーム署の男性警官3人が強姦罪に問われた裁判で、タイ刑事裁判所は4日、被告2人にそれぞれ禁固20年、罰金4万バーツの実刑判決を言い渡した。1人は証拠不十分で無罪になった。タイ国営テレビ局チャンネル9が報じた。

 起訴状によると、被告3人を含む4人は2007年1月、覚せい剤使用容疑でペッカセーム署に連行した少女(当時16歳)を取調室で数回強姦した。被告3人は容疑を否定していた。

 タイでは警官による殺人、誘拐、麻薬密売といった犯罪が後を絶たない。今年2月には誘拐、強盗、恐喝などの容疑で20人近い警官グループが逮捕された。この事件ではでっち上げで投獄され財産を奪われるなどした被害者が50人以上に上るとみられている。





反政府派、タイ首相府から退去 内部は荒れ果て、修繕に1億バーツ以上

反政府活動の休止を発表した反タクシン元首相派団体民主主義のための市民同盟(PAD)は3日、8月下旬から占拠していたバンコクのタイ首相府を明け渡した。数百―数千人が3カ月に渡り寝泊りしたため、内部は荒れ果て、修繕に1億バーツ以上かかると見積もられている。

 PADは首相府内に演説・コンサート用のステージ、無料の食堂や理髪店、PADグッズの販売店などを設け、長期占拠をアピールするため、芝生の一角に水田までこしらえていた。





得意なのは『手榴弾投げダンス』

 反政府勢力を毛嫌いしていることで知られるカティヤ陸軍少将は11月20日、エアロビクス担当を命じられたことに激怒し、「約束を破った」とアヌポン陸軍司令官を強く非難した。

 同少将は、政府支持団体「反独裁民主戦線(UDD)」のメンバーに対し、反政府組織「市民民主連合(PAD)」に対抗する戦術を手ほどきしたとされている。

 さらに、「政府庁舎の占拠を続けるPADは爆弾攻撃を受けるだろう」などと発言しており、軍内部でもその言動が問題視されていた。

 陸軍の健康促進・スポーツ奨励プログラムでエアロビクス担当と命じられたことに対し、同少将は、「戦士に人前で踊れとはばかげている。アヌポン司令官は昇進を約束していたが、これを破った」と不満を露にした。

 また、冗談めかして、「わたしにもできるダンスがある。それは、『手りゅう弾投げダンス』だ」と言い放った。





タイ政府派戦闘部隊、解散後は赤穂浪士?

【タイ】政府支持派、反政府派の対立で混乱が続くタイで、双方の市民グループが軍人から戦闘訓練を受け、戦力アップを図っている。

 8月下旬からバンコクの首相府を占拠している反政府派市民団体民主主義のための市民同盟(PAD)は、最高幹部のジャムロン元バンコク都知事が退役陸軍少将というつながりからか、早くから軍人の指導を受け、戦闘訓練を積んできた。そのかいあって、これまでに政府支持派市民グループと衝突した際には、PADの戦闘部隊シーウィチャイ戦闘隊がケンカ慣れしていない政府支持派を翻ろうした。

 やられっぱなしだった政府派は、陸軍の武闘派として知られるカッティヤ陸軍少将の下、市民約100人からなる戦闘部隊[[タークシン王戦闘隊」を結成。王宮前広場などで訓練に励んだ。同部隊はアヌポン陸軍司令官の命令を受け、すでに戦闘訓練を中止し、解散した(カッティヤ少将)というが、カッティヤ少将は「今後彼らが何をしようと私は一切関知しない。日本の47人の浪人のような行動に出るかもしれない」と、物騒な警告を発している。カッティヤ少将はまた、今後、反政府デモの鎮圧でRPG(携帯対戦車兵器)などの使用も辞さないと述べ、一般市民にデモに絶対参加しないよう呼びかけた。

 政府派戦闘部隊の名前の由来となっているタークシン王は18世紀後半、アユタヤ王朝滅亡後にトンブリ王朝を打ち立て、タイの領土を回復した。しかし配下の将軍だった現王朝の始祖に処刑され、王朝は1代で滅びた。タクシン元首相とはタイ語のつづりが異なる。





セカンドライフでバーチャル浮気? 英カップルが離婚

ロンドン(CNN) インターネットの仮想世界「セカンドライフ」で、夫が浮気しているのを目撃した妻が、離婚を申請した。妻は「本当に傷ついた。彼のやっていたことが信じられない」と怒り心頭だ。

バーチャルな浮気が原因で離婚に至ったのは、英国のエイミー・テイラーさん(28)と、夫のデイビッド・ポラードさん(40)。テイラーさんは英紙ウェスタン・モーニング・ニュースに対し、ポラードさんがセカンドライフで別の女性とセックスしていたところを目撃したと述べている。

2人は2003年に、インターネットのチャットで知り合い、2005年に結婚。結婚式はセカンドライフ上で、盛大に開かれた。

セカンドライフなどでは、自分の分身となるアニメ・キャラクター「アバター」が、ネット上の人格となって交流している。テイラーさんによれば、ポラードさんのアバターがバーチャル売春婦とセックスしているところを見たという。

このほか、ネット上でオンライン探偵を雇って、ポラードさんのネット上における行動を監視し、状況を把握したと述べている。

これを機に、テイラーさんは離婚をつきつけて、家を出て行った。現在はオンラインゲーム「ワールド・オブ・ウォークラフト」で知り合った別の男性と付き合っているという。

一方、ポラードさんは、「米国の女の子」とネット上で付き合いがあったことは認めているが、「サイバー・セックスやそれに似たようなことは、一切やっていない」と反論。「チャットしたり、一緒にぶらぶらしていただけ」と主張している。





夫が妻に発砲、流れ弾で息子が死亡

タイ西部カンジャナブリ県で17日、韓国式焼肉店を経営する男性(49)宅で発砲事件があり、男性と15歳の息子が死亡した。男性が口論となった妻(40)に向かって銃を2回発砲し、1発は妻の足の裏に当たったが、もう1発がそれて息子の背中に命中。男性はその場で頭を撃って自殺した。息子は救急隊が駆けつけた時はまだ息があったが、病院に搬送される途中で死亡したという。

 男性は商売や娘のことで妻と口論することが多く、酒に酔った勢いで長年の不満が爆発して妻に発砲したが、誤って息子を撃ってしまったため自殺したものとみられる。国営タイ通信が報じた。





運転手、単なる勘違いで射殺される



 9月20日午後12時すぎ、バンコク都内ラムカムヘン通りで、単なる勘違いによりタクシー運転手の男性が殺害され、女性1人が重傷を追うという事件が起きた。

 目撃者の証言によれば、殺された運転手のアティパンさん(40)と裁縫店を営むリサラさんが、店の中で話をしていたところに、リサラさんの夫である警察官のアピパンさん(54)が入ってくると、いきなりリサラさんを殴り、腹部に発砲。その後、アティパンさんの左胸を撃ったという。

 そのため、アティパンさんは助けを求めて、外に飛び出したが、アピパン容疑者はさらに背中に向け発砲した後、逃走。アティパンさんは出血多量でその場で死亡した。

 近所の人の話では、アピパン容疑者は非常に暴力的であり、日ごろからリサラさんに暴力を振るっていたという。このため、たまりかねたリサラさんは裁判所に離婚調停を申し立てていた。

 また、タクシー運転手のアティパンさんはリサラさんが縫った洋服を顧客に届けるため、たまたま呼ばれただけだった。しかし、アピパン容疑者は、2人は深い関係にあり、そのため、夫人が離婚したがっている、と勝手に解釈。凶行に及ぶこととなった。

 なお、同容疑者は事件翌日、弁護士とともに自首。2人を死傷させているにもかかわらず、40万バーツの保釈金で保釈を認められた。





女車掌、初老の男性をバスから蹴落とし解雇



 10月11日、バンコク都内を走る路線バスの女車掌が高齢者の乗客に罵声を浴びせた上、車内から蹴り落とすという事件が起きた。

 王宮前広場(サナムルアン)とワニ園を結ぶ123番の路線バスに乗ったタワットさん(68)は元公務員であったことを示す身分証明書を提示して、料金を半額支払った。タイでは元公務員はバス料金が半額になるからだ。

 しかし、これに対して、女車掌のピチトラー(40)は「わざわざ停車してやったのに、お前、半額しか払わないのか。時間の無駄だよ」と罵声を浴びせた。

 これに対して、タワットさんが「ただ乗りよりはマシだろ」と言い返したところ、ピチトラーはバスを運転していた夫のナンター(40)にバスを止めるようい指示。その後、ナンターが運転席からやってきて「お前、文句があるなら、降りろ」タワットさんを突き飛ばしたという。

 身の危険を感じたタワットさんはバスを降りようとしたが、その時、ピチトラーに蹴飛ばされ、階段を転げ落ちてしまった。このため、ワタットさんはその足で、警察に被害届を出した。

 その後、路線バスを管理・運営する輸送公社が内部調査を開始。そして、13日、ポチトラーとナンターが警察に出頭した。

 しかし、両名は警察者でタワットさんと顔をあわせると、再び罵声を浴びせ、警官や記者には、「こいつが金を払おうとしなかったから、文句を言ったんだ。暴力なんて振るっていない」と言い張ったことで、再び、タワットさんと口論になった。

 しかし、警官が医師の診断書、および目撃者の証言を突きつけたことで、ポチトラーとナンターはしぶしぶ容疑を認め、タワットさんにいやいや謝罪することとなった。

 これに対して、タワットさんは「老いたりとはいえ、私も男だ。謝罪した者は許す」として、起訴する考えのないことを明らかにした。

 一方、輸送公社側であるが、「このような非常識かつ暴力的な者を雇用するわけにはいなない」として2人を解雇。さらに、陸運局に対して、2人をブラックリストに載せ、2度と公共輸送の仕事に就けないようにした。また、公社の調査委員会ではより詳しい事情を調べ、場合によっては、公社が原告となり、2人を起訴することも検討しているとのことだ。





浮気夫に熱した油をかけ刺した後、自殺

 10月1日、東部ラヨン県の民家で、53歳の男性が妻から熱した油をかけられた上、刃物で刺されるという事件が起きた。

 同日の昼時、家の中からセンさん(53)の絶叫が聞こえたことから、近所の人が駆けつけると、センさんは熱した食用油を全身にかけられた上、刃物で胸を刺されて、もがき苦しんでいた。そのため、すぐに病院に搬送された。

 一方、犯人である妻のワラーは夫が病院への搬送されている間、電線コードを浴室まで引っ張ってくると、湯船に水を溜め、その中に身体を浸してから、コードを入れ、感電自殺しようとした。

 病院から戻ってきた隣人は今後は、湯船でぐったりしているワラーを発見。その足で、病院に搬送したが、その途中で息を引き取った。

 センさんの母親によれば、2人は結婚して35年になり、すでに社会人になっている2人の子供がいるという。仲のいい夫婦で、長年、何の問題もなく暮らしてきたが、センさんが8カ月前から市場でモノ売りをしている女性と関係を持ったことで状況が一転。連日、喧嘩が絶えなくなったとのことだ。





6歳養女を強姦か、イヌ・ブタ・ウシも タイ東北

タイ東北部マハサラカム県で24日、6歳の孫娘を数度にわたり強姦していた68歳の祖父が逮捕された。台湾への出稼ぎから帰ってきた母親が娘の様子がおかしいのに気づき、問い詰めたところ、祖父に強姦されたことを打ち明けたという。この母親は男の養女で、自分も5歳の時から15歳になるまで幾度となく男に強姦され、その後、家から逃げ出したという。男は孫娘と一緒に水浴びをしただけで強姦容疑は否定している。

 この男はまた、酒に酔った際にイヌ、ブタ、ウシなど村人が飼っている家畜を強姦して村人から疎まれていたという。国営タイ通信が報じた。





真珠男、同一女性を4度強姦

バンコクの警察は12日、同一女性の自宅に4度にわたって押し入り、強盗・強姦を繰り返していた作業員の男(33)を逮捕した。タイ字紙カオソッドが報じた。

 警察の調べによると、男は先月3日未明、都内バンクンティアン地区で一人暮らしをしている女性エーさん(仮名)の自宅にナイフを持って押し入り、エーさんを強姦した上、携帯電話、アクセサリー、現金などを奪い逃走した。エーさんの自宅に隣接するオンラインゲーム店のトイレからエーさんが服を着替えているところが見えたため侵入したという。男は1回目の犯行の後、同15日、27日、28日の3度にわたってエーさん宅に押し入り、エーさんを強姦し、エーさんが新たに購入した携帯電話などを強奪していた。

 男は東北部ウボンラチャタニ県で7年前に少女強姦罪で逮捕されたことのある前科者で、最初は容疑を否認していたが、ペニスに真珠3個を埋めていた事実をエーさんに指摘されて犯行を認めたという。





さまよえるタイ政府、空港に臨時首相府   反政府派が首相府で田植え

【タイ】タイ政府は16日、バンコク北郊のドンムアン空港(旧バンコク国際空港)の空港ビルを臨時の首相府オフィスにすると発表した。バンコク都内の首相府が8月下旬から反タイ政府団体民主主義のための市民同盟(PAD)のデモ隊に占拠され、奪還の見通しが立たないため。

 ドンムアンは2006年のスワンナプーム国際空港の開港で現在は一部国内線のみで使用され、空港ビルの大半が空き家となっている。政府はVIPラウンジを首相室にするなど改装し、臨時首相府の体裁を整える。改装やオフィス機器などの予算は800万バーツ。

 都内の首相府にはPAD支持者数千人が居座り、行政の本丸にデモ隊の洗濯物がひるがえる事態となっている。演説や歌謡ショー用のステージ、反政府グッズを扱う露店、テントなどが設営され、敷地は荒れ放題。池の魚は酸欠ですべて死亡し、連日の大雨で体調を崩す人も多いと報じられている。しかし、ジャムロン元バンコク都知事らPADの指導者9人は反逆罪などで逮捕状が出ているためか、首相が変わろうが解散総選挙になろうが首相府占拠を続ける方針を打ち出している。





バンコクの非常事態宣言解除

【タイ】ソムチャーイ首相代行(副首相兼教育相)は14日、2日にバンコクに発令された非常事態宣言を解除すると発表した。観光など経済への影響が大きいとして、アヌポン陸軍司令官、財界などが解除を求めていた。

 非常事態宣言は5人以上の集会禁止、報道の検閲などを定めたもので、反タイ政府団体民主主義のための市民同盟(PAD)と政府支持派が2日未明に衝突し、1人が死亡、40人以上が負傷したことを受け、サマック前首相が発令した。8月下旬からバンコクの首相府を占拠しているPADの排除を狙ったものだったが、肝心の軍が強制排除を拒否し、発令は掛け声倒れに終わっていた。

 サマック首相は9日、出演料を受け取り料理番組に出演したことを違憲とされ、失職。ソムチャーイ副首相が首相代行に就いた。





タイ首相失職、料理番組出演で憲法違反

【タイ】テレビの料理番組に出演したタイのサマック首相が、首相の副業を禁じた憲法に違反したとして訴えられた裁判で、タイ憲法裁判所は9日、違憲の事実を認め、首相の失職を宣言した。タイ国会は月内に次期首相を指名する見通しで、それまではソムチャーイ副首相兼教育相が首相代行を務める。サマック氏は公職追放処分を受けず下院議員の身分を維持するため、連立与党の支持で再度首相に指名される可能性があるが、政権内には第2与党チャートタイ党のバンハーン党首(元首相)らを押す動きもある。

 サマック氏は今年2月に首相に就任するまで、料理番組2本を抱える売れっ子の料理人だった。就任後しばらくして出演を取り止めたが、反タクシン派の 上院議員に首相の副業で違憲だとして訴えられた。裁判は出演料を受け取ってのテレビ出演が憲法上の被雇用者に当たるかどうかが争点となり、憲法裁は、首相の資格を定める重大な問題で、一般の法律より語句の意味を拡大解釈する必要があるとして、違憲と判断した。

 サマック氏が首相に復帰しない場合、後任にはバンハーン氏のほか、最大与党パランプラチャーチョン党(PPP)副党首のソムチャーイ副首相兼教育相、同党幹事長のスラポン副首相兼財務相らの名前が挙がっている。ただ、ソムチャーイ氏はタクシン元首相の義弟、スラポン氏は元首相の側近で、伝統エリート層を中心とする反タクシン派の反発が必至。一方、バンハーン氏は反タクシン派とまずまずの関係を築いている。ただ、8月下旬からタイ首相府を占拠している反政府団体民主主義のための市民同盟(PAD)は連立与党からの首相擁立を一切認めないという強硬姿勢を崩していない。





非常事態宣言 発令

 非常事態宣言とは05年に制定された『非常事態下での統治法』第9条に基づくもので、非常事態を速やかに正常化し、暴動発生を回避するために発令するもの。同宣言を発令する権限は首相にある。

 非常事態宣言下のバンコクでは、以下の制限を受ける。

(1)5人以上の集会および秘密会議、もしくは治安を乱すと考えられる行為が禁止される
(2)国民に不安感を与える記事、治安に関し国民に誤った情報を提供する記事を、新聞などあらゆる媒体を通じて配布・販売することが禁止される
(3)治安維持責任者が指定した交通路・交通機関の市民の利用を禁止することができる
(4)治安維持責任者が指定した建物への市民の出入りを禁止することができる
(5)治安維持責任者が指定したエリアから市民を移動させ、また同エリアへの出入りを禁止することができる



反・親政府団体衝突までの経過

 9月2日午前零時30分頃 UDD(親政府団体)の約1000人が王宮前広場(サナムルアン)からPAD(反政府団体)がマラソン集会実施中の国連ビル前に向かったことから、PAD幹部が、政府庁舎(首相府)選挙中のデモ隊に外に出ないよう呼びかけた。その後の経過は以下の通り。

(午前1時頃)
UDDの集団がバンコク都内ラチャダムヌンノーク通りで警察の警備線を突破

(午前1時15分頃)
国連ビル前付近でUDDの集団とPADの自警団が衝突。石を投げ合い、銃声が鳴り響く。多数の負傷者が出る

(午前1時30分頃)
PAD幹部のソンティ氏が戦闘状態を宣言するとともに、「陸軍高官の中にUDDに味方している者がいる」と非難

(午前1時45分頃)
警察機動隊と救急車が現場に到着

(午前2時15分頃)
警察庁長官が、「暴動鎮圧のため陸軍に出動が要請された」と明らかにする

(午前2時45分頃)
国連ビル前に陸軍の部隊(約400人)が到着

(午前3時10分頃)
UDDがラチャダムヌン・ボクシング・スタジアム前にテントを設営し、「PADがデモをやめるまで集会を続ける」と宣言

(午前3時20分頃)
PAD幹部のスリヤサイ氏が、「UDDの集団が政府庁舎に乱入しデモ隊を殺害する恐れがある」と警告

(午前3時25分頃)
ボクシング・スタジアム付近と政府庁舎周辺でUDDとPADが衝突

(午前7時5分頃)
サマック首相がバンコクに非常事態宣言を発令

(午前8時頃)
UDDが引揚げ。PADは国連ビル前での集会、および政府庁舎の占拠を続ける



観光に打撃、外国人3割減=ホテルのキャンセルも−タイ
9月5日18時52分配信 時事通信

 【バンコク5日時事】タイのサマック首相の辞任を求める市民団体「民主主義市民連合」の反政府活動が続いていることに伴い、同国の観光業に大きな影響が出ている。バンコクに非常事態宣言が発令された2日以降、新バンコク国際空港(スワンナプーム空港)から同国に入国する外国人旅行者は通常時に比べ3割も減少。観光地でのホテル予約のキャンセルも相次いでいるという。
 タイ旅行業協会によると、同空港からは1日平均8000〜1万人の外国人が入国している。しかし、非常事態宣言が出され、各国が渡航情報で旅行者に注意を呼び掛けていることに伴い、入国者は30%も減った。 



英豪、一部アジア諸国がタイ旅行自粛を勧告 政情混乱で (CNN) 

サマック首相の退任を要求する反政府団体「民主主義市民連合」(PAD)と首相支持派勢力が首都バンコクで衝突、死傷者が出て2日に非常事態が宣言されたタイ政情で、英国、オーストラリア、シンガポールなど一部のアジア諸国は自国民に対しタイへの旅行を自粛、延期するよう促した。
観光業はタイの主要外貨獲得源で、国内総生産(GDP)の約6%に相当。1週間余にわたって続くPADの抗議行動で、外国人観光客の移動などに既に悪影響が出ており、渡航自粛の勧告はタイ観光業界にさらなる痛手となる。地元企業の株価も下落している。
香港、中国も住民にタイ旅行の再考を促した。タイでは、PADに同調する電力、水道会社の労組も政府省庁へのサービス中断を警告。タイ南部の海岸リゾート地の一部空港にもPAD支持者が押し掛け、フライト離着陸に支障が出ている。
サマック首相は辞任を否定している。



【コラム】「タイ政治社会の潮流」無政府状態に突入してしまった
9月5日9時34分配信 NNA

 ついに、バンコクに非常事態宣言が出された。この稿が掲載されるころには、どう展開しているか予測はできないが、先月末からの「民主主義のための市民連合」(以下、連合)の反政府運動の過激化は、きわめて深刻な事態を引き起こしている。一言で言えば、「無政府状態」に突入してしまった。首相府を連合デモ隊に占拠され、それも1週間にも及ぶというのに政府は有効な対策を打ち出せないままである。また、連合の影響下にある南部地方の団体は、もし政府が非常事態宣言を出し集会を強制排除するなら、サマック首相の南部立ち入りを阻止するとともに、主要空港を閉鎖するとの声明を出したとも報じられている。やはりこれは異常事態と言わざるを得ない。こうした連合の反政府運動がなぜ生まれたのであろうか。

 まず、都市を中心とした市民の反タックシン感情の存在を指摘せざるを得ない。つまり、今回の反政府運動は「マラソン集会」と呼ばれているように、きわめて長期期間にわたっており、すでに100日以上にわたっている。その間の連合の行動にも問題は多々あるが、政府や国会に対する市民の不満が、この集会に対して「暗黙の了解」を与えているのは間違いない。だからこそ、これほどの継続が可能であった。とりわけ、タックシンの亡命が報じられると、サマック政権への影響がなくなると考え、事態改善への期待感も織り交ぜて、市民の間にある種の安堵感が一瞬流れたのも、社会一般のタックシン(=サマック)への嫌悪感情が根底に存在する故であろう。オルグに要する費用も含めて、集会には膨大な経費がかかる。その真偽ははっきりしないが、連合筋によれば、1日当たり経費は50 万〜100万バーツを要するが、グッズ販売を中心に収入も好調で全体では資金には余裕があるという。たしかに、大物資産家からの出資も可能性としてはあるが、やはり連合のトップ指導者であるチャムローンの傘下にあるサンティ・アソーク系を中心とした人脈からの支援が大きいのではないだろうか。加えて、サマック政権の無策も、問われねばならない。たしかに、タックシンの操り人形であるサマックが自由に動けないのはよくわかるが、与党や自身の選挙違反や汚職に起因する司法過程への対策に夢中で、連合による運動への対策はほとんど後手に回り、気がついてみると、自らの仕事場も占領されていたということになる。また、野党の責任も大きい。民主党は、国会等での活動を通して徹底的に政府批判をすべきであったし、国会の外にあっても党主導で国民的な反政府運動を繰り広げるのが本筋であった。ところが、自ら汗を流すことはなかった。当初連合の運動を側面的に支持していたのはもちろんであるが、運動が拡大し非合法的行為に走るのも傍観してしまったといえよう。先の総選挙後、行政府と立法府がまったく機能していないのである。

 付け加えるとすれば、タイにも劇場政治が生まれつつあるといえる。連合の集会は国民全員が毎日観賞できるショーと化したという指摘がある。テレビ、新聞、ラジオ、インターネット等を通じて、日ごとに変わる集会の模様を楽しんでいる向きがあるという。タイのマスコミはまだまだ未熟で、批判的かつ建設的な報道は少ない。しかし、ショーとしての材料提供能力は十分であり、連合の運動には有利に働いている。

 それにしても、タックシンの亡命直後に生じた権力の空白状態、サマックの非力および与党内の混乱に乗じた連合の首相府占拠という戦略は、よく練られている。つまり、警察はこれほどの規模の集会の排除は未経験であり、もし実力行使に踏み切れば流血は避けられず、責任を問われること、および軍は、あくまでも、政府の強制排除方針には反対であることを見越しての占拠作戦であった。よしんば、衝突による惨事が生じても、それは最終的には有利に働くとの計算に立った上での戦略ともいえる。

 さらなる事態の悪化は避けられないであろう。いずれにしても、この無政府状態打開の見通しは、いかなる数式より難しい。当面の変数は、連合、サマック、タックシンの遠距離操作(駐バンコク司令部)、軍部である。果たして、だれがどう動くか、国王の支援を要請しなければならないのか、静観する以外にない。ただ、2年前のクーデタからこの無政府状態の出現までを鳥瞰すれば、1970年代以降にあってタイ政治を動かしてきた「国王を元首とする民主制」原理が疲弊し始め、新しい原理を要求しているともいえるであろう。

赤木攻(大阪外国語大名誉教授)





ダム開発反対で、住民が黒魔術儀式

 北部プレー県ソン郡内で、ケンスアテンダム建設計画に反対する住民500人以上が集まり、黒魔術の儀式を執り行った。

 同儀式は、ダム建設を進めようとしているサマック首相を呪うためのもので、首相を模した人形が燃やされ、その灰はヨム川に撒かれた。

 6月初旬にサマック首相が、「ケンスアテンダム建設を全面的に支援する」と表明したことに対して、住民代表は、「我々は19年間もダム建設に反対してきた。広大なチーク林を守るためにも、今後も反対運動を続ける。プロジェクト関係者の身の安全は保証しない」と怒りを露にしていた。





バンコク都庁、「南アで一稼ぎ」に警告

 先に南アフリカ共和国を訪れ帰国した、バンコク都庁のシティサート副助役は、同国のセックス産業で働くことは高いHIV感染率を考えると割に合わないと指摘、同国への出稼ぎを考えている者に考え直すよう呼びかけた。

 南アに出稼ぎに行くタイ人は年間1000人前後とみられるが、HIV(エイズウイルス)に感染して首都プレトリアのタイ大使館に助けを求めたタイ人女性は2006年が60人、今年1−4月期が約20人となっている。

 同副助役によれば、南アのセックス産業で働くためには1人当たり20万〜30万バーツの手数料が必要とされ、これを働きながら返済することになるが、期待していたほど収入を得られないのが現状という。





「死んでやる」別れ話に逆上、道路に寝転がって車にひかれ本当に死亡

 14日午前零時半ごろ、愛知県常滑市古道東割の県道で、交際相手の女性と別れ話をした後、「死んでやる」と言って車道に寝転がった同市小倉町の無職・中川翔太さん(20)が、愛知県半田市の男性会社員(27)の乗用車にはねられ、脳挫傷で死亡した。

 常滑署によると、中川さんは「別れるなら死んでやる」と、交際相手の女性の目の前で道路に寝転がり、数分後にはねられたという。現場は、常滑市と半田市を結ぶ主要道で、見通しのいい片側1車線の直線道路。昼間は交通量は多いが、深夜は少ないという。

 フジテレビの大ヒットドラマ「101回目のプロポーズ」(91年)では、武田鉄矢が演じるもてない主人公が、車道に飛び出し、はねられる寸前でトラックが急停車、「ボクは死にましぇ〜ん!」と叫び、浅野温子が演じるプロポーズ相手のハートを射止めるシーンが有名。今回の事故は、寝転がっていたため、車が気付かず止まってくれなかった。捜査関係者は「死ぬ覚悟があったのか、車が来るとは知らずに勢いで寝転がったのかは、亡くなった本人にしかわからない」と話す。振った立場の女性もショックを受けているという。





「もう我慢できない」、妻が絶倫夫を絞め殺す


 6月25日、中部ナコンパトム県で妻が精力絶倫の夫に耐え切れず、絞殺するという事件が起きた。

 殺されたのはオートバイ修理工のチャイワットさん(52)。通報を受けた警官が事件の起きた平屋に到着すると、チャイワットさんの遺体のすぐ側に妻のユピンさん(42)が泣きながら座っていた。

 リサイクル工場で働くユピンさんは警官に対して、夫を殺害したと容認するとともに、以下のよう供述した。

「夫は精力絶倫で、1晩に5、6回求めてくることもしばしばでした。また、1回に30分以上かかるため、もううんざりしていました。仕事で疲れている時は拒否するのですが、そうすると『男が他にできたのか』と怒るため、いやいや相手をしていました。今日も拒否したのですが、夫が力ずくで性交渉を持とうとしたため、私も我慢の限界に達し、激しく抵抗したところ、気が付いたら、夫を絞め殺していました」





バンコク隣県にニューハーフ村長誕生

バンコク東郊のサムットプラカン県に同県初というニューハーフの村長が誕生した。以前に村長補佐を務めた経験があるチューチャートさん(46)で、手堅い行政能力が評価され、6月22日に行われた村長選で、他の3候補を抑え勝利した。

 タイ内務省によると、タイの村長は6月時点で6万6596人で、男性6万3485人、女性3111人。ニューハーフの村長の数は不明という。





英国人男性、洪水の中歩き感電死 パタヤ

9日未明、タイ東部リゾートのパタヤ市で、洪水の中を歩いていた男性が感電死した。タイ字紙タイラットによると、死亡したのは30歳の英国人男性。一緒に歩いていたタイ人女性によると、バス停のそばを通った際に標識のあたりで漏電の気配があったため慌てて後退し、男性にも近づかないよう注意したが、酒に酔っていた男性はそのまま前進して感電し、水の中に倒れ込んだという。

 パタヤ市一帯では18日から19日にかけて断続的な大雨が降って市内が冠水、男性が感電した場所ではひざ上まで水がたまっていた。警察は地下に埋設された電線の一部から漏電したものとみて、事故の詳しい状況を調べている。





64歳妻、愛人作った68歳夫をカマで殺害

タイ中部サラブリ県ムアックレック市内の山林で15日、老夫婦が刃物を奪い合う乱闘の末、妻が夫を切り殺す事件があった。

 タイ字紙タイラットによると、死亡したのは炭焼きで生計を立てているマン・ブンロームさん(68)で、警察はその妻、ブンミー容疑者(64)を殺人容疑で逮捕した。

 警察の調べによると、ブンミー容疑者はマンさんが別の女性と交際を始めたことに腹を立てて2カ月前に家出していたが、マンさんが土地を売って金を手に入れたことを聞きつけ、分け前をもらおうと戻ってきたという。ところが、マンさんが金をすべて交際中の女性に渡したことを知って炭焼き場で激しい乱闘となり、マンさんが持ち出した草刈り用のカマをブンミー容疑者が奪い取り、マンさんを切り殺した。ブンミー容疑者も背中や頭を切られて重傷を負い、治療に訪れた病院で警察に逮捕された。





女性同士の結婚式。新郎が新婦に一目ぼれ


 6月1日、中部サムットサコン県で女性同士の結婚式が盛大に行なわれた。

 新郎のポンティップさん(46)は農園で果物を栽培し、それを売って生計を立てていた。すでに両親は死亡しているため、ポンティップさんが一家の大黒柱となり、兄弟4人の面倒をみていた。

 新婦のウアイポンさん(36)と知り合ったのは2年ほど前。新婦の経営する小さな美容院に行った時が最初の出会いとなった。「まさに一目ぼれでした」という新郎のポンティップさんはそれから足しげく通い、1年ほどで恋人として付き合うようになった。

 その間、ポンティップさんは所有する農地を売却し600万バーツ近い現金が入ってきた。兄弟にそれぞれ家を新築し、さらに残った金をそれぞれに分け与えたことで、大黒柱としての責任から解放されたポンティップさんは2か月前にプロポーズ。ウアイポンさんもこれを受け入れた。

 ポンティップさんは、「いろいろ聞かれるけど、大切なのは2人の愛」といい、理想的な夫になっていきたい、と話している。

 また、ウアイポンさんは、「ひんぱんに美容院に来てくれました。そのうちに愛が少しずつ芽生え、その後、だんだんと大きくなっていきました。ポンティップさんは、気配りが上手で、マメで、仕事熱心で、誠実」と手放しで褒めていた。

 なお、新郎から新婦への結納金は現金と宝石で合計5万バーツだった。





<交通死亡事故>口移しでチョコ…助手席の女を逮捕 青森

 車を運転中にチョコレートを口移しで食べようとし、歩行者をはねて死亡させたとして、青森地検が運転していた青森市内の会社員の男(47)を自動車運転過失致死容疑、助手席の20代の女を重過失致死容疑で逮捕したことが13日分かった。地検によると、同容疑で助手席の同乗者を逮捕するのは異例。2人は容疑を認めているという。

 地検は2人の氏名を公表していないが、関係者によると、男は青森市筒井八ツ橋、会社員、大山浩美(ひろよし)容疑者。地検によると、2人は昨年12月28日午後5時20分ごろ、青森県野辺地町の町道を走行中、チョコレートを口移ししようとして前方不注意となり、前を歩いていた町内の無職男性(69)をはねて死亡させた疑い。

 大山容疑者は事故直後、助手席の女を「通行人だ」といい、無関係を装っていたという。県警は4月4日に男を自動車運転過失致死容疑で書類送検。地検は、2人の過失度合いは大きいとして今月7日に大山容疑者を、同9日に女を逮捕した。地検は「人を死なせた責任は重大だと判断した」としている。





コンドームつけコブラと格闘、両者相討ち

タイ中部アユタヤ県で8日朝、コブラと格闘の末にかまれて死亡したとみられる男性の遺体がみつかった。

 国営テレビ局チャンネル9によると、遺体は倉庫会社に勤務するウィロート・バンセンさん(40)で、足や顔など数カ所をコブラにかまれて道路脇で死亡しており、両手の間には体長1.5メートルほどのコブラの死骸があった。ウィロートさんの口の中にヘビのウロコが付着していたことから、ウィロートさんがコブラをかみ殺したとみられる。

 ウィロートさんはズボンの下にコンドームを装着しており、女性と野外で性交しようとしたところをコブラに襲われたようだ。





中学・高校に女装生徒用トイレ、タイ東北部

【タイ】タイ東北部シーサケート県のカムペーン中学・高校が女性を装う男性(タイ語でカトゥーイ)生徒用のトイレを作り、話題を呼んでいる。同校は生徒数が約2600人で、このうち男子生徒1000人の1割以上がカトゥーイ。ニュースクリップの電話取材に対し同校の教諭は、カトゥーイ生徒の専用トイレは中学・高校レベルでは初めてではないか。必要性については生徒、教師ともに理解しており、問題はないと話した。

 タイではカトゥーイは学校、職場でよく見かける日常的な存在。性転換したカトゥーイのミスコンは地上波テレビで生中継される人気番組だ。しかし差別も残っており、最近では、一部の大学がカトゥーイの入学を拒否したり、カトゥーイ学生の女装や化粧を禁じていたことが明らかになり、教育省が調査に乗り出している。





中年英国人、パタヤの一軒家で少年とハーレム生活


 5月18日、タイ東部の観光地パタヤで買春目的の少年が集まりハーレム状態となっていた一軒家が警察の手入れを受けた。

 この家の家主は英国人マイケル容疑者(56)で、警官が踏み込んだ時、ブリーフのみ身につけており、家の中には少年8人が待機していた。内訳は、19歳が3人、17歳が3人、そして15歳以下が2人であった。

 また、マイケル容疑者の寝室には、ローション、性欲増進剤のほか、床に複数のコンドームが落ちていた。さらに、同容疑者と10歳の少年との性交渉を撮影した写真も多数押収された。

 捜索時に家にいたバンコク都内のゲーバー店長、チャーリー容疑者(45)によれば、少年らは1回の性交渉につき1000バーツの約束でバンコクもしくはパタヤでチャーリー容疑者が「調達」して、マイケル容疑者に提供していたという。

 マイケル容疑者は性欲が強く、連日3人の少年を相手にしていた。家にいた8人は7日間拘束の約束で連れてこられていたという。チェーリー容疑者は「この8人を家に帰した後は、また新たな少年を連れてくることになっていた。これまでにも多くの少年をマイケル容疑者に斡旋してきた」と自供している。

 マイケル容疑者は18歳未満の少年に対するわいせつ罪、チャーリー容疑者は買春斡旋罪でそれぞれ逮捕された。





世論調査、「生まれ変わるならタイ人」

 アサンプション大学の世論調査によれば、「生まれ変わるならまたタイ人」との回答が約90%に達したという。

 この調査は今年5月、15都県在住の3487人を対象に実施された。

 ただ、この調査を実施した同大学・地域幸福観察調査学術ネットワークのノパドン主任によれば、「60%以上が、『タイ社会が平和、寛大、愛すべきものとは言えない』と回答した」とのこと。タイ人がタイ社会に不満を抱いていることも明らかになった。また、「タイ人が汚職を憎んでいるとは言い難い」との回答は約52%に達した

 今後6か月間の政局については、「衝突など暴力沙汰に発展する可能性が高まる」が66.3%となった。さらに、暴力沙汰については、「一部の人々の挑発的行為で起きる」とする意見が約79%となっている。

 また、現在の政治問題をどのように解決すべきかでは、「感情ではなく理性をもって解決すべき」が80%、「双方が譲歩すべき」が約75%、「双方が思いやりと寛大さを示すべき」が約72.7%となった。





実の子に物乞い強要、その稼ぎで車とバイクを購入


我が子に物乞いさせ生計を立てていた夫婦

 5月16日、自分の子供に物乞いをさせ、そのお金でピックアップトラックとオートバイを買うなどしていた保護者がアントン県で逮捕された。

 「少女2人が路上で1日中物乞いをしている。かわいそうでみていられない」との市民からの訴えを受けた警察が物乞いをしていたフォンちゃん(15)とダーオちゃん(5)から事情を聞いたところ、両親に命じられて物乞いをしていたと自供。このため、物乞い現場から少し離れたところに車を止め、そのなかで休んでいた養父のサティット容疑者(46)と実母のプライワン容疑者(33)を児童に対する強制労働の疑いで逮捕した。その際、車のなかにあった小銭1万5436バーツの入った肥料袋も押収された。

 フォンちゃんによれば、養父は風船を売っているが、ほとんど収入がなく、そのため、物乞いをするよう言われたという。物乞いを始めてから7年になるが、最初は試しにやってみたところ、意外に収入がよかったため、両親に学校を辞めさせられ、物乞いに専念するようになったという。

 一家は中部チャイヤプン県に住んでいるが、今では物乞い場所を探して近隣県を巡回。仮に、恵んでくれる人が多い場合はその地にしばらく留まっていた。1日の儲けは800バーツから1000バーツになったという。

 しかし、フォンちゃんは、「本当はほかの子供たちのように学校に行きたいけど、両親がピックアップトラックとオートバイを買ったので、その月賦を支払うために休みなく物乞いをしなければならない」と話している。

 警察ではサティットとプライワンの両容疑者を詳しく取り調べるとともに、2人の少女を保護施設に預託。2人とも久々に経験する自由な時間に物乞い時とは比べものにならないほど表情が明るくなり、施設内を活発に動き回っているとのことだ。





女子高生、変質者の男性器に噛み付き窮地逃れる


 5月6日午前7時ごろ、バンコク都に隣接するノンタブリ県パーククレット署に「女子高校生が寺院で変質者に襲われた」との通報が入った。

 同署の署長以下、複数の警官が事件現場となったチョンプラタン寺院に到着した時、被害者の高校3年生、エーさん(仮名、17)は教師や級友らに慰められているところだった。

 担任教師の供述によると、その日は道徳教育の一環としてクラス全員で早朝から寺院で僧侶の説法を聞いていたという。そして、話が済んだ後、エーさんが1人でトイレに行き、用を済ませて個室のドアを開けたところ、そこに中年の男が待ち伏せしており、再び、個室に押し込められてしまった。

 男は「声を上げたら殺す」とエーさんを脅して顔を殴り、所持金約1000バーツと携帯電話を強奪。さらに、服を脱ぎ捨て、エーさんを強姦しようとしたが、勃起しなかったため、オーラスセックスを強要した。

 そこで、エーさんは男の命令に従うふりをして、男性器に思い切り噛み付いた後、顔や首を力いっぱいひっかき、相手がひるんだ隙にトイレから逃げ出し、大声で助けを呼んだという。

 その後、警官と教師、被害者の級友が総がかりで、寺院内を探索し、隠れていた容疑者を発見。男性器に深い傷を負っており、出血量が多かったことから、警察署に連行する前に治療のため病院に搬送された。

 逮捕されたタニン容疑者(48)は、「これまでにも同じような犯行を繰り返しており、4年の懲役刑を受けました。出所後は事件を起こした寺院で僧侶に寄進される食事を分けてもらい生活していました。今回の事件の前にも、コンビニエンスストアの女性従業員を襲い、オーラスセックスを強要したのですが、途中で逃げられてしまいました」と自供している。

 同容疑者はまた、「それにしても、男性器に噛み付くとは夢にも思わなかった」とも話していた。



女性美容師、容疑者の舌に噛み付き難を逃れる



 バンコク都内のコンドミニアム内で女性が後を付けてきた男に強姦されそうになったが、相手の舌を噛み切り難を逃れるという事件が起きた。

 5月2日午前2時ごろ、バンコク都内オンヌット通りソイ46のニランド・レジデンス・コンドミニアムに住む女性美容師、スパトラさん(34)が帰宅し、カードキーで入り口ドアを開けたところ、見知らぬ男がいっしょに入ってきた。

 男はエレベーターの中でしきりに話しかけてきて、4階に着くといっしょに降りたので、スパトラさんは、他の部屋の住民かと思ったという。そして、自室のドアを開けたところ、男がいきなり部屋に押し入り、抱きついてきて、服を脱がそうとした。

 このため、スパトラさんは相手の求めに応じるふりをする一方で、「その前にシャワーを浴びさせてほしい」とお願いし、携帯電話をこっそりと手にして浴室に入っていった。そこで、警察に通報しようとしたが、そのことに気付いた男は浴室のドアを開け、スパトラさんをベッドまで引きずっていった。

 その後、男は上着を脱ぎ捨て、キスをしてきたが、その時、スパトラさんは口の中に入ってきた相手の舌に思いっきり噛み付いた。

 男はあまりの激痛に部屋から逃げ出したが、スパトラさんは廊下でタックル。しかし、男はこれを振り切ってコンドミニアムから逃げ出した。

 スパトラさんはすぐに警察に通報。警官は、男が「この近くで働いている」と話していたことから、現場近くを聞き込み捜査するとともに、舌の治療のため病院を訪れる可能性があるとみて、都内の病院・クリニックに緊急連絡をした。

 捜査開始直後、事件現場近くの家具ショップで働いているワチャチラ(25)が容疑者として浮上。そこで、ワチャチラの部屋を調べたところ、血の付着したシャツが見つかったため、指名手配。同日午後5時、チャチュンサオ県の実家に隠れていたところを逮捕された。

 ワチャチラは、最初は現金と携帯電話を奪おうと考えたが、丁度、被害者がコンドミニアムのドアを開けたことから、強姦もしようと思い直した、と自供。

 なお、舌の傷はかなり深く、ほとんど千切れそうな状態であり、化膿もしていた。ワチャチラは、「痛くてたまらないが、病院に行くと逮捕されると思い、我慢していた」と話していた。





若者に銃貸し出し、レンタル料は犯行後に支払い


 アユタヤ警察は4月30日、22歳の男女を拳銃不法所持など容疑で逮捕したと発表した。

 逮捕されたのは、パヌワット(22)とそのガールフレンドのシリポン(22)。2人は前日の午後5時すぎ、銃の手入れをしていて暴発しこめかみに銃弾を受けたとする友人、チャルムポンさん(27)を連れて病院にやってきた。

 チャルムポンさんは、病院で死亡したが、2人の供述に疑いを持った警官が自宅を捜索したところ、拳銃12丁、覚醒剤400錠などが見つかったため、逮捕した。

 その後の調べで、2人はアユタヤ県内の若者に対して銃の貸し出しを行なっていたことが判明。銃を借りる若者の大半は犯罪目的であり、レンタル料は犯罪行為で得た金の一部を、銃を返却する時に支払いシステムだったという。

 今のところ2人とも犯行を否定しているが、警察では「証拠は十分」として近く起訴する方針だ。






自分の娘と娘に産ませた子を強姦=バンコク

タイ警察は12日、自分の娘(34)と娘に産ませた女の子(18)の双方を強姦した疑いで、バンコク在住のタクシー運転手、ウィチアン容疑者(53)を逮捕した。容疑者は犯行を認めているという。タイ国営テレビ局チャンネル9などが報じた。

 調べによると、容疑者は自分の娘が13歳のときから強姦し、女の子2人を産ませた。生まれた2人のうち1人は2歳のときに死亡し、残る1人は13歳のときから容疑者に強姦されていた。被害者2人が警察に訴え出たことから、犯行が明るみに出た。





タクシー運転手、日本人乗客の置き忘れた大金届ける

 4月25日午前3時ごろ、タクシー運転手のハランさん(34)が日本人乗客の置き忘れたカバンを持参し、「落とし主を探してほしい」と交通情報などを放送しているラジオ局を訪れた。

 カバンのなかには、47万3984バーツ相当の米国ドル、タイバーツ、ベトナムドンのほか、携帯電話、パスパートなどが入っていた。

 その後、落とし主の高橋孝志さん(55)がホテルの副マネージャーとともにラジオ局を訪れ、落としたカバンを受け取った。空調関係の仕事をしており、タイには5か月に1度訪れているという高橋さんは、「タイ人の親切心に感激した。このことは決して忘れない」と話していた。

 運転手のハランさんによれば、午前1時ごろ、高橋さんと友人がタニヤ通りで乗車。グランド・メルディアン・フォーチュンホテルに送り届けたという。しかし、その直後、座席にカバンを置き忘れていることに気付き、すぐに高橋さんを降ろした場所に戻ったが、見当たらなかったことから、交通番組を流しているラジオ局に届けることにしたとのことだ。

 ハランさんは、「10年間、タクシーの運転手をしていますが、乗客が荷物を置き忘れたのは今回が初めてです。他のタクシーの運転手にも乗客の忘れ物を決して盗まないようにしてほしいです。それが、タイの対外的イメージをよくすることにもなるのです」と呼びかけていた。



女子小学生、拾った14万バーツを警察に届ける

 中部ラチャブリ県で道路に落ちていた現金14万バーツ入りのカバンを警察に届けた小学校4年生の女の子が話題を集めている。

 タイのマスコミが「正直者」と賞賛しているこの女の子は小学校4年生のブラポンちゃん(9)。銀行の近くでビニールの手さげカバンが落ちているのに気付き、中を開けたところ、多額の現金が入っていた。そのため、「落とした人がかわいそう」とすぐにそのカバンを警察に届けた。

 カバンには現金約14万バーツのほか、重要書類も入っていたため、落とし主は、地区議会議長を務め、バス製造工場を経営する地元の名士、ブンミーさんと判明。すぐに警官が連絡した。

 ブンミーさんによれば、入金のため銀行に行った工場の経理係の女性が泣きながら戻ってきて、「お金をどこかに落としてしまいました」と報告。そのため、ブンミーさんは、もうお金は戻ってこないもの、と諦めていたという。

 ところが、その直後、警察から「現金に入ったカバンが警察署に届いている」との連絡を受けることになった。

 ブンミーさんは、「こんな正直な子供がいることを知って非常に嬉しい。タイ人が皆、ブラポンちゃんのように正直なら、この国はもっとよくなる」とブラポンちゃんを賞賛。お礼に奨学金として1万バーツを贈った。

 ちなみに、この美談の感想を身近なタイに聞いてところ、「せっかく14万バーツが手に入るところだったのに、もったいない」と話す者も複数いた。





元風俗王、バンコク都知事選に再挑戦

大型風俗店チェーンの元経営者で昨年末にチャートタイ党副党首を辞任したチューウィット・カモンウィシット氏が28日、10月に行われるバンコク都知事選への出馬を表明した。チューウィット氏は4年前の都知事選でアピラック現都知事(民主党副党首)に破れている。

〈チューウィット・カモンウィシット〉
1961年、都内の中華街生まれ。タマサート大学商学部卒。父親は繊維工場を経営。米国留学後、風俗店経営を始め、一時は数百人収容の大型施設6館、ホテルなどを展開した。2005年の下院総選挙で当選したが、2006年1月に選挙規定違反で失職。2004年9月に妻への暴行で訴えられた。





ナナ・プラザでぼや騒ぎ、辺りでは一時停電

 5月5日午後9時20分頃、多数のゴーゴーバーが入居する都内スクムビット通りソイ4のナナ・エンターテインメント・プラザでぼや騒ぎが起こった。
 同プラザの従業員らによると、出火したのは2階のゴーゴーバー「マンダリン」とみられ、駆けつけた消防隊員らによって間もなく鎮火された。大きな被害は出なかった模様。
 また、出火直後から同プラザ全体で停電となったが、約1時間後に復旧した。 
 現在、警察と消防では出火原因を詳しく調べている。





タイの小中学生、ネットまねて女児輪姦

【タイ】インターネットカフェでアダルト動画を見た11―13歳の少年3人が7歳の女児を強姦する事件がバンコク都内トンブリ地区のティッパモントン村で起きていたことが両親の訴えにより明らかになった。事件があったのは17日。村の公園で遊んでいた少年5人が女児を林に誘い込み、リーダー格の少年がインターネットで見た乱交パーティーの真似事を持ちかけた。参加を拒んだ少年2人が親に通報したが、大人たちが駆けつけた際には既に乱交が行われていたという。

 病院の検査で女児の性器に裂傷がみられたため、警察は児童強姦容疑で3人の少年に逮捕状を発行、今後の対応については児童相談所などと協議する方針。タイ字紙カオソッドなどが報じた。

11歳と13歳の少年、公園で7歳の少女を襲う

 4月25日、警察は強姦容疑で11歳と13歳の少年3人を逮捕したと発表した。

 事件が起きたのは4月17日。7歳になる女の子、エーちゃん(仮名)が公園を歩いていると、知り合いの少年グループに呼び止められた。そして、一緒に話をしていたところ、メン(仮名、11)が友人4人に「エーちゃんを襲おう」と持ちかけた。

 4人のうち2人は拒否。しかし、ケン(仮名、11)とコー(仮名、13)がすっかり乗り気だったことから、拒否した2人はすぐに家に戻り、両親にこのことを報告した。

 これに驚いた2人の少年の親が公園に駆けつけた時、エーちゃんは強姦されているところだったため、不良少年を追い払い、家まで送り届けた。そして、エーちゃんの両親はその数日後、警察に被害届を提出した。

 犯行に加わった3人の少年は警察での取り調べで犯行を容認。主犯格のメンによれば、事件の数日前、ネットカフェでゲームをしていた時、隣の学生が見ていたわいせつサイトの映像が目に焼きついてしまったという。そのため、どうしてもそれと同じことをしてみたくなり、エーちゃんを襲ってしまった、と供述している。

 なお、加害者の少年3人の保護者は、子供らが犯行を認めているにもかかわらず、「私の子供はそんなことはしていない」と口を揃えている。





妻帯者の男、アパートの住民に恋し目の前で自慰行為

 4月17日早朝、中部アユタヤ県バンパイン工業団地に近いアパート内で、自慰行為をしながら女性の後を追いかけた男が逮捕された。

 事件の起きたアパートの4階に住んでいる被害者のカラヤさん(25)によれば、仕事に行くため部屋を出たところ、同じ階に住んでいるプラモート(23)が短パン姿で部屋から飛び出してきて、自慰行為をしながら追いかけてきたという。

 突然の出来事にビックリしたカラヤさんが逃げようと階段を駆け下りたところ、プラモートも駆け足で追いかけてきて、しかも、その間も自慰行為を止めようとしなかった。

 このため、身の危険を感じたカラヤさんはその足で警察に行き、被害届を提出。その後、警官がカラヤさんとともに、アパートに戻り、防犯カメラの記録を調べたところ、そこには自慰行為をしながら被害者を追いかけるプラモートの姿がしっかりと写っていた。そこで、警官は部屋で寝ていたプラモートを逮捕した。

 バンパイン工業団地内の工場に工員として勤務しているプラモートは取り調べに対して、「カラヤさんは美人でスタイルもよかったことから、以前から好意を抱いていました。これまでにも、カラヤさんを見ながら、こっそりと自慰行為をしたことが4回ありますが、この日は我慢ができず、ついに目の前で行為を行ってしまいました」と供述している。

 工業団地内の企業で受付をしながら、修士号を勉強しているカラヤさんによれば、これまでに5回、男性に自慰行為を無理やり見せられたことがあるという。過去4回は恥ずかしくて被害届を出さなかったが、今回は意を決して警察に届け出たとのことだ。

 なお、逮捕時に寝入っていたことについて、プラモートは、カラヤさんの前で自慰行為をしたことで性欲が異常に高まり、同居している妻と性交渉をしたことから、力尽きて寝てしまった、と説明している。





負けるなタクシン タイでドリンク剤新商品 p

【タイ】タイの飲料メーカー、サンスパーク・ビバレッジはドリンク剤の新商品タクシン・スー(タクシン、戦え)を発売する。2006年のクーデターで失脚したタクシン元首相の支持者がターゲットで、タクシン氏の人気が高い東北部、北部、バンコクでの販売に力を入れる。価格は1本(150cc)10バーツ。月販1000万本、年間売り上げ10億バーツを目指す。

 タクシン氏をめぐる政争が激化した2005―2006年、同氏反対派はタクシン・オークパイ(タクシン、出て行け)、支持派はナーヨク(首相)・スー・スー(タクシン、戦え)と連呼し気勢を挙げた。

 サンスパークは2003年設立。中部サムットサコン県の工場で果汁飲料を受託製造し、9割を輸出している。





死んだふりで命拾い、警官が女友達殺害に失敗=タイ北部

【タイ】タイ北部ピサヌローク県で、警官に殺されかけた女性が死んだふりをして命拾いする事件が起きていたことが明らかになった。タイ字紙タイラットが報じた。

 事件があったのは3月31日。北部ピジット県警の警察曹長、プラティープ容疑者(32)とそのおじのソムヌック容疑者(44)がプラティープ容疑者の女友達であるジャンティマーさん(28)の殺害を計画。「肥料を運ぶのでピックアップトラックを貸してほしい」などと言ってピサヌローク県の見晴らし台にジャンティマーさんを車ごとおびき出し、ソムヌック容疑者がジャンティマーさんに発砲した。弾はジャンティマーさんの腕などに当たり急所を外したが、ジャンティマーさんが動かなくなったので2人は死んだものと思い込み、ジャンティマーさんを崖下に投げ捨て、ジャンティマーさんの車を突き落として逃走した。

 ジャンティマーさんは体が木の枝に引っかかったため二度命拾いし、自力で崖をはい上がって近くの村に助けを求め、病院に搬送された。

 その後、ジャンティマーさんが生きていたことを知ったプラティープ容疑者は警察に出頭、ソムヌック容疑者は行方をくらませている。

 プラティープ容疑者とジャンティマーさんは学生時代の同窓生で、夫と死別したばかりのジャンティマーさんをプラティープ容疑者が口説いて交際を始めていたが、家族持ちのプラティープ容疑者に対してジャンティマーさんが責任をとるよう迫り始めたため、おじと相談して殺害を企てたという。





ホステス取り合いで警官が若者射殺

6日未明、バンコク近郊サムットプラカン県プラプラデン地区のアパートで発砲事件があり、男性のジャクラポンさん(19)が左胸を撃たれ死亡した。ジャクラポンさんが死んでいたのはカラオケ店のホステス、サネーティップさん(21)の部屋の前で、サネーティップさんと交際していたチャワリット警察曹長(28)が事件直後にサネーティップさんを連れて現場を立ち去るのが目撃された。チャワリット曹長は翌朝、警察に出頭し、サネーティップさんを巡りジャクラポンさんと口論になり、つかみ合いになった際に携帯していた拳銃が暴発したと主張している。





教科書も海賊版、タイ東北で5万冊押収

タイの東北地方で小中学校教科書の海賊版が出回り、21日までに5万冊以上、500万バーツ相当が押収された。教育省によると、海賊版教科書は10年ほど前に現れ、他の地方でも大量に販売されているという。






「女性呼称法」、6月4日に発効

 昨年12月21日の立法議会で可決した女性呼称法案が今年6月4日に発効する。これで、女性は入籍時および離籍時に、呼称を自分で選択できることになる。

 タイでは1917年、15歳の誕生日から入籍前の女性は「ナーング・サオ」、入籍後は「ナーング」を呼称として使用することが義務付けられた。さらに、離籍した場合でも、ナーングからナーング・サオに戻すことはできなかった。タイ人は15歳になると内務省発行の身分証明証(バット・プラチャーチョン)を常時携帯する義務を負うが、姓名の前に呼称が明記されるため、この身分証明証を見れば、女性の場合、婚姻暦の有無が一目瞭然だった。

 これに対して、男性は入籍の前後で呼称は「ナーイ」と変わらないため、結婚暦の有無は証明証を見ただけでは分からない。

 姓については05年から入籍後、男性・女性いずれの姓を使用しても構わないことになったが、呼称規定については変更されなかったため、女性団体は「男女不平等」と不満を訴えていた。

 しかし今回、「女性呼称法」が制定されたことで、女性はようやく入籍時そして離籍時に、ナーング・サオもしくはナーングを選ぶことができることになった。

 このシステム変更はおおむね女性に好評で、「男女平等が一歩前進して嬉しい」「独身時の呼称がずっと使用できるため、若々しい気持ちを保つことができる」「入籍後、書類上の名前(呼称)を変える必要がない」と歓迎する意見が大半だ。

 一方、この新法は男性側には不評のようだ。「相手が結婚しているのかどうか分からない」との理由を挙げる者が最も多かった。また、「結婚したら潔くナーングを使ってほしい」との意見も複数あったが、それでも「もし相手がナーング・サオを使いたいのなら、あえて反対はしない」とのことだった。なお、「男性のようにナーングに統一すればいいだけ。理解に苦しむ法律だ」と話す独身男性もいた。

 ただ、少数派ながら女性でも、「結婚していることをはっきりさせた方がわずらわしくない」「私は姓を男性のものに変えるつもりなので、ナーング・サオをそのまま使うことは無意味」「夫に敬意を表したい」として、結婚したらナーングに変更する、との声はある。

 しかし、入籍時にはナーングに変えるという女性でも、「離婚後はナーング・サオに戻す」とする者が大半であった。





タイ人の離婚原因、トップは「不誠実」

 フアチエウ・チャレームプラキエット大学社会事業・社会福祉学部が離婚に関する調査を行ったところ、回答者1550人のうち48%が、離婚原因のトップは相手の「不誠実さ」であることが分った。

 これに、無責任、アルコール、ギャンブル中毒などが続いたが、回答者の大半がこれらの悪癖について「結婚後に気づいた」としている。

 また、シングルペアレントでは、73%が女性で、そのうち56%は過去に入籍していたと答えている。タイでは婚姻制度が女性に不利という理由で入籍しない夫婦が多い。





県警警部が強姦未遂 容疑で逮捕 本人は否認 捜査協力の女性被害

 福岡県警は28日、捜査協力者の女性をホテルで乱暴しようとしたとして、強姦(ごうかん)未遂の疑いで、県警地域課課長補佐の警部、新田隆容疑者(48)=福岡市早良区西新7丁目=を逮捕した。県警によると、新田容疑者は「ホテルには行ったが、全然違います」と否認しているという。

 調べでは、新田容疑者は県警機動捜査隊班長だった2月26日夜、事件捜査の協力者として面識があった福岡市内の会社員女性(27)を「カラオケに行こう」と中央区のホテルに連れ込み、無理やり押し倒して乱暴しようとした疑い。ホテルの部屋にはカラオケがあったが、1度も使用されていなかった。女性は3月12日に福岡中央署に被害届を出した。

 新田容疑者はこの日は非番。女性の携帯電話に「ごちそうさせてください」と電話をし、居酒屋で飲食後にタクシーでホテルに向かった。女性は「着いた場所がホテルだったので身構えたが、相手が警察官なので信用した」と話しているという。

 新田容疑者は1983年に採用。2005年8月から今年3月3日まで機捜隊班長を務め、4日付で地域課に異動したばかり。逮捕後に警務課付。

 藤原健一・県警首席監察官は28日夜、「部下を監督、指導すべき立場の幹部警察官がこのような事件を起こし、痛恨の極み。被害者や県民の皆さまに深くおわびします」と話した。





元恋人が新郎家族を殺傷、結婚式のはずが葬式に

 メコンデルタ地方ソクチャン省で4日、結婚式の朝に新郎の元恋人とその姉妹が新郎の家族を殺傷するという悲劇が起きた。

 4日午前7時30分ごろ、新郎のザイン・ティエウさん側の家族や親戚およそ50人が、新婦を迎えに行くためバイクで新婦の家に向かっていたところ、家の100メートルほど手前の地点で、ラム・ティ・ホア(20歳・女)とその姉妹3人に行く手を阻まれた。4姉妹は全員手に刃物を持ち、新郎の家族に次々と切りかかった。この騒ぎの中で新郎の兄が腹などを刺され負傷し、止めに入った新郎の母親(46歳)も左胸を刺されて即死した。通報を受けた警察が駆けつけ、暴れる4人を取り押さえようやく事態はおさまった。

 その後の調べで、新郎のティエウさんとホアは以前交際していたことが分かった。2年前に破局し、その後ティエウさんは新婦のラインさんと結婚の約束をし、ホアも別の男性と婚約した。しかし最近になって再会した2人はよりを戻した。このときホアはティエウさんがまもなく結婚するつもりでいることを知らなかったが、すぐに事実を知ることとなった。一方ホアと婚約した男性は、2人の関係を知ってホアとの婚約を解消、賠償金1500万ドン(約10万円)を要求した。ホアは同時に結婚相手と賠償金を支払うはめになった。

 これに腹を立てたホアは、ティエウさんに暴行されたと賠償金4000万ドン(約27万円)を要求した。しかしティエウさん側は半額の支払いしか認めなかった。ホアは要求に応じなければ、ティエウさんの結婚式の日に刺し違えると言って脅していた。ティエウさんはこれを恐れて新婦の出迎えに行かなかったが、代わりに家族が犠牲になってしまった。





飛行機で「全裸の自由」満喫 独、初のヌーディスト機

 ヌーディスト運動愛好者のため、飛行機に乗り込んだ瞬間から「全裸の自由」を満喫できるツアーをドイツの旅行会社「オッシウアラウプ」が企画した。エンリコ・ヘス社長が29日、明らかにした。

 ツアーは7月5日に実施予定で、2月1日から予約を受け付ける。東部エアフルトからバルト海のリゾート地ウゼドムへの日帰りで料金は499ユーロ(約7万9000円)。ウゼドムのヌーディスト村で夏の1日を過ごせる。裸になれるのは55席の小型機への搭乗後で、着陸後に機体を出る前には再び衣服を着る規定だ。フライトアテンダントは「安全」のため脱がない。

 ヘス社長は共同通信の電話取材に「イタリアやフランスからも計30件の事前申し込みがあり、さっきはニューヨークからも電話があった」と興奮気味。ネット専門の同社は「普通の旅行代理店」で「機内の乱交が目的ではない」と強調した。

 ヌーディスト運動はナチス時代に禁止されたが、共産主義政権下の旧東ドイツでは庶民の娯楽として容認され広がった。(共同)





ルンピニ公園の売春婦、買春客に車内で乱暴される


 2月22日午前8時ごろ、バンコク在住の室内装飾デザイナー、ソムサック(35)が強姦・銃器不法所持など複数の容疑で逮捕された。

 同容疑者は2月19日午後9時30分ごろ、バンコク都内ルンピニ公園の周りで買春をしていたエーさん(28、仮名)に声をかけ、料金800バーツ、近くのルアムルディー・ホテルを利用することで交渉が成立した。しかし、エーさんが、容疑者の車に乗り込んだところ、ホテルとは違う方向に走り出し、人気のない道で停車。そこで、容疑者はエーさんを強姦した後、携帯電話と現金1600バーツを盗み、まだ服を着ていないエーさんを車から降ろすと、逃走した。
エーさんはその後、泣きながら、ルンピニ警察で被害届を出している。

 被害届を受けた警察がすぐに事件現場周辺で聞き込み調査をしたところ、たまたま容疑者の車種とプレートナンバーの一部を覚えている証人が見つかったことで、容疑者の家を突き止め、逮捕することに成功した。同容疑者の家からは改造銃が多数押収されたほか、エーさんの携帯電話も見つかった。

 しかし、今のところ、容疑者は容疑を否定。買春の事実は認めたものの、「車内で喧嘩をしただけ」「勃起せずに行為に至らなかった」と強姦容疑を否定している。

 なお、エーさんによれば、「都内のデパートに勤めていますが、給料が安いため、副業としてルンピニ公園で買春をしていました。でも、まさかこんなひどい客に会うとは思ってもみませんでした」と話していた。





外国人観光客、男性器増大注射でショック死


 男性器増大のための注射を局部に受けた外国人観光客がショック死するという事件が起きた。

 死亡したのは中東のドゥバイから家族・親戚とともにタイを観光で訪れたサイブさん(50)。3月7日の午前中、宿泊先のグレースホテル(バンコク都スクムビット通りソイ3)を「ちょっと病院に行ってくる」と言って外出。その後、家族には何の連絡もなく、午後10時すぎ、「病院で死亡した」との悲報が届くことになった。

 警察の調べにより、サイブさんはこの日、都内ラートプラオ通りソイ41の美容整形外科「SPクリニック」で男性器増大注射を受けたことが判明。しかし、同クリニックのソムポップ院長が男性器に2か所、注射をしたところ、ショック症状を起こし、意識不明となった。このため、慌てた院長は、総合病院のパウロ・サイアム病院に連絡。救急車により搬送されたが、まもなく死亡が確認された。

 警察では美容整形クリニックの治療に落ち度がなかったかどうか、詳しく調べた後、ソムポップ院長に対する措置を決めるとのことだ。





ボルト盗まれ高圧鉄塔倒壊、バンコク郊外

【タイ】少年グループが高圧線の鉄塔から転売目的でボルトやナットを取り外し、鉄塔が倒れて付近一帯が停電するという前代未聞の事故が発生した。事故があったのはバンコク都内ノンジョーク地区。7日に高さ50メートルの鉄塔が倒壊し、現場には鉄塔から抜き取られたボルトやナットがビニール袋に入ったまま残されていた。

 容疑者は近くに住む17歳の少年3人と少女1人のグループで、スクラップ業者に転売する目的でボルトやナットを取り外していたところ、鉄塔が倒壊してきたので逃げ出したという。4人はこれまでにも同じよう高圧線鉄塔の部品を盗み、1400バーツで売ったことがあると供述している。

高圧線を管理しているタイ発電公社によると、鉄塔の再建工事には約1000万バーツの費用がかかるという。

 中部パトゥムタニ、アユタヤ、東部チョンブリなどの地方都市でも、倒壊には至っていないものの同様の犯行が報告されており、警察はスクラップの買い取り業者が関与している可能性もあるとみて捜査を進めている。



高圧鉄塔倒壊、1400バーツの代償は1000万バーツ

 17歳の少年少女が遊ぶカネ欲しさに高圧鉄塔のボルトを盗み、これが原因で鉄塔が倒壊するという事件が起きた。

 タイで初めてとなる事件の現場となったのは、バンコク都内ノンジョーク区。3月8日、少年3人、少女1人が容疑者として逮捕された(1人は現在、逃走中)。

 この5人は友人同士で、家が貧しいため学校に行かず、父母の仕事を手伝っていた。

 そして、ある時、遊ぶ金を得るために、家から少し離れたところにある高圧鉄塔のボルトやナットを取り外して、売ることを思いつく。皮手袋と潤滑油などを用意し、4基ある脚部のうち1基のボルトなどを盗み、それを鉄くず店に売却したところ、1400バーツになった。

 「こんなに簡単にお金がもらえるんだ」と気をよくした5人は、残りの3基のボルトを可能な限り取り外すことにして、今月7日、5人全員で作業を行っていたが、その最中、高圧鉄塔が倒れてしまった。

 ビックリした5人はそのまま逃走したが、翌日、容疑者の1人が逮捕されたことで、残り4人のうち、3人が保護者に付き添われて自首した。

 タイ発電公社によれば、高圧鉄塔からボルトなどが盗まれる事件は全国的に起きているが、鉄塔が倒れたのは今回が初めてのケースという。また、今回の修理のためにかかる費用は1000万バーツを超えるとのことで、現在、同公社では、容疑者および保護者に賠償請求をするかどうかを検討しているとのことだ。

 なお、今回の事件で最悪の場合、バンコク都内の3分の1のエリアが停電となる可能性があったという。





あまりの嫉妬深さに嫌気がさし、妻を蹴り殺す



 2月23日午前10時ごろ、バンコク都内トンブリ地区のアパートで夫に暴行された女性の死体が見つかった。

 被害者は近くの縫製工場に勤務するブッサディーさん(32)。全身アザだらけの状態だった。

 遺体の第一発見者は同じアパートに住む被害者の友人、パニーさん(35)。「午前1時ごろ、2人が大喧嘩する声が聞こえ、しばらくして静かになりました。その時は、いつものことなので、気にしませんでしたが、翌朝、ブッサディーさんの夫のスラチャイ(28)が1人で仕事に行くのをみて、『いつも一緒に出勤するのにヘンだな』と思い、部屋を訪ねたのですが、いくらドアを叩いてもまったく返事がありませんでした。そこで、管理人に合鍵でドアを開けてもらったところ、ブッサディーさんが死んでいるのが見つかりました」と供述している。

 遺体発見後、パニーさんはすぐに被害者の夫、スラチャイの仕事場に連絡。部屋に戻ってきたスラチャイは逃げることなく、警官の到着を待っていた。

 スラチャイによると、ブッサディーさんとは9年ほど寝食を共にしたが、その後、離婚。しかし、ブッサディーさんはかなり未練を残していたようで、1年前に寄りを戻したという。

 最初の1か月ほどは特に問題は起きなかったが、その後、ブッサディーさんの並外れた嫉妬に手を焼くようになり、喧嘩が絶えなかった。ブッサディーさんは自分が4歳年上であることに引け目を感じており、いつも、夫が浮気をするのでは、と心配していたようだ。

 事件当日も、スラチャイが男の友人に会いに行くといって外出しようとしたところ、ブッサディーさんはドアの鍵をかけ、「外に出てはダメ」と抵抗。このため、またまた大喧嘩となった。しかし、この日は、いつもより激しく、ブッサディーさんのわき腹を何度を蹴り、顔を殴打するなどしたため、しばらくすると、まったく動かなくなってしまった。

 スラチャイは「目いっぱい殴り蹴ったことで満足した」と、気絶しているブッサバーさんをそのままにして、就寝。

 そして、翌朝起きてみると、高熱を出しており、全身がむくんでいたことから、薬局で飲み薬と塗り薬を買い、応急処置をして、出勤。その後、電話で妻の死を知らされることになった。

 スラチャイは逮捕後、「残念だ。まさか死ぬとは思わなかった」と話している。





75歳実母強姦・殺害容疑で56歳男逮捕、タイ中部パトゥムタニ

【タイ】タイ警察は22日、75歳の実母を強姦・絞殺し、弟(34)を刺殺した容疑で、中部パトゥムタニ県在住のタイ人男、ソムチャーイ容疑者(56)を逮捕した。被害者の体内に残っていた精液のDNAが容疑者と一致した。タイ字紙コムチャットルクなどが報じた。

 調べによると、ソムチャーイ容疑者は昨年6月29日、中部パトゥムタニ県の母宅を訪れ、母親を強姦後、首を絞め殺害。母と同居していた精神障害がある弟も刃物で首を切り殺害した。

 容疑者は酒に酔ってむらむらしたとして、母親を強姦・殺害したことを認めている。ただ、弟については犯行を否定し、弟は現場を目撃したが、助けられないので、自殺したのだろうと供述した。





タクシン帰国と恐怖の報復人事

タクシン元首相、1年5か月ぶりに帰国

 06年9月の軍事クーデターで首相の座を追われたタクシン元首相が28日午前9時40分、香港からスワンナプーム空港に到着。多くの支持者の歓迎を受けた。

 タクシン元首相がタイの地を踏むのは1年5か月ぶり。同首相は午前10時15分、空港ビルの外に出ると、まず、地面にひれ伏し、帰国の感激を示した。その後、激励のため空港に集まっていた支持者らに手を振るなど挨拶した後、車に乗り込み、最高裁判所に向った。

 この映像はテレビ放映されたが、同元首相の地元である北部チェンマイ県サムカムペン郡の市場で物売りをしている女性は、「今日は仕事どころではない。タクシン元首相が地面にひれ伏した時は皆涙を流した」と話していた。

 元首相には、バンコク都内ラチャダピセク通りの土地不正取得容疑、および出資企業の株主構成の虚偽申告容疑で逮捕状が出ている。このため、空港到着後すぐに、最高裁判所政治犯罪部に出頭し罪状説明を受けた後、保釈を認められた。

 同首相は「暗殺」を警戒し、今夜は、自宅ではなく、ペニンシュラホテルで宿泊する。同ホテルを選んだ理由としては、警備態勢に信頼が置けるほか、ヘリコプターの発着が可能なことから、緊急時の脱出が容易なことがあるようだ。同首相は香港を出発する前も、タイでの身の安全確保に不安感を示していたという。

 ところで、タクシン元首相がこの時期に帰国した理由であるが、訴訟を戦うのに最適の時期と判断したため、との見方が強い。これ以上、訴訟を「無視」した場合、自らの立場が悪くなるうえ、今は、親タクシンの新政権が発足したばかりで、反タクシン政権も様子見の段階であることから、目立った動きをしていない。また、主要官庁を親タクシンの議員が抑えていることもあり、訴訟を有利に進めることができるとの目論見があるようだ。

 その一方で、ユンユット下院議長が選挙違反で当選取消処分となるなど、市民の力党に解散の可能性が出ているほか、同党の派閥間の亀裂の深まっていくことが確実視されるなど、今後、タクシン氏を取り巻く状況が悪化する可能性のあることも、帰国を早めた背景にはありそうだ。

 なお、元首相は帰国前日の香港でのインタビューで、「政治の世界に戻る意思はない」と繰り返しているが、タイ地元紙では、「政界復帰の意思があるからこそ、訴訟に早期決着のためこの時期に帰国した」との見方を示している。



【軍事クーデター後のタクシン元首相】

 昨年9月19日、国連総会出席のため訪れていたニューヨーク滞在中に起きたクーデターで失脚したタクシン元首相。その後、タイに帰国せず、ロンドンを拠点とした海外生活を送りながらも、昨年1年、常に海外からその存在をアピールしていた。

 2007年1月11日、タイ外務省はタクシン元首相の公用旅券を無効としたことを発表した。元首相が各国を訪問し、要人と面談していることに業を煮やした政府の措置であるが、これに対して元首相は、「将来、外相と外務省高官の責任を追及する」と怒りを露にした。というのも、それまでタイでは首相離任後も外交特権を受けられる公用旅券の所有を認めるのが慣例だったからだ。

 4日後の15日には、アジア・ウォールストリート・ジャーナルのインタビューで、「現政権の経済政策は間違っている」との政権批判を披露。「まさかこの時代にクーデターが起きるとは夢にも思わなかった」との心情を吐露するとともに、「今後、政治にはかかわらない」と発言した。しかし、このインタビューは軍部が放送自粛を求めたことから、タイ国内では放送されなかった。そして、このことは、タイ国内のマスコミから、「行き過ぎたタクシン封じ込め」との反発を生むことにもなった。

 また、タクシン氏が同月、シンガポールを訪問した際、副首相など複数との閣僚と会談したことで、タイ政府が態度を硬化。月末に予定されていたシンガポールとタイの公務員交換プログラムが無期延期となっている。

 その後、オーストラリアで家探しをしていることなどが報道されたが、2―4月は目立った言動はなかった。

 しかし、5月に入るとまた話題を提供。FAプレミアリーグに所属するサッカーチーム、マンチェスター・シティーFCの買収を計画していることが大々的に報道された。そして、70億バーツともいわれる買収資金の調達元ががぜん注目されることになり、政府委員会は監視の度を高めることになる。

 そして、同月30日には、歴史的判決が憲法裁判所により下された。タイ愛国党が政党法違反容疑で有罪となり、解散を命じられたのだ。さらに、役員111人が5年間の公民権停止処分を受ける。つまり、選挙に立候補できず、政党の役員にもなることができないなど、表舞台での政治生命を奪われることになった。これにはタクシン元首相も、「厳しすぎる判決」と驚きを隠さず、元党員に対しては、政治活動を継続するようエールを送っている。

○拓殖大で客員教授に就任

 6月7日、拓殖大学茗荷谷本校で客員教授に正式就任したことを発表する記者会見が実施された。そして、7月5日に、「アジア型経営経済モデル」をテーマにした、初の講義を行い、350人の学生と教職員を集める。

 6月に入ると、政府特別委員会によるタクシン元首相の不正疑惑追及は一気に厳しさを増すことになる。同月11日、タクシン前首相の銀行口座が一時凍結されることになった。第1回目の対象は520億バーツ。この口座凍結はその後、家族・親族にも広がっていく。すでに解除された口座もあるが、大半はいまだ凍結中だ。

 しかし、この資産凍結のなか、7月、ついにマンチェスター・シティーを58億バーツで買収。会長に就任する。

 調査が加速するなか、法務省特別捜査局は、都内一等地の土地不正取得容疑で7月26日までにタイに帰国し、出頭するよう前首相に命令する。だが、タクシン氏は「総選挙が終わるまでは帰国しない」と公言。このため、政府は生活の拠点とみられる英国政府に対して、身柄引き渡しを要求することも検討したが、実行には移されなかった。

 また、7月からタクシン元首相に関連する書籍の出版が続く。同月、香港で開催された「香港書籍フェア2007」では、中国語で書かれた共著本「タクシンの24時間」が発表される。同書には、クーデターで人生がどのように変わったかが中国語で記されている。

 翌8月は陸軍系「チャンネル7」の女性リポーター、スニサ中尉が、ロンドン滞在中のタクシン元首相の生活を紹介した「タクシンはどこに?」が出版された。しかし、これは軍内で問題視され、同中尉は除隊を余儀なくされている。

 9月には、「タクシンはどこに?」でタクシン氏との親密な関係が指摘された若手女性歌手、リディアさんが「タクシンはここにいる」を出版。同月7日に出版記念パーティーを行い、愛人説を否定した。

 11月に入ると、自らがオーナーとなったマンチェスター・シティーを利用してのパフォーマンスが登場。同月16日には、バンコクで記者会見を行い、タイ代表チームの3選手と入団契約を結んだ。この記者会見では、タクシン会長のビデオメッセージが流された。

 総選挙の運動期間である12月には、訪問先の香港で「すべての政党が協力・結束して困難に立ち向かう政権を2年間設置し、その後、新憲法下で総選挙を実施するのが望ましい」とする挙国一致政府樹立を提案するなど、いまだ影響力の衰えていないことを誇示した。

 そして、同月23日に行われた投票の結果、タクシン路線の踏襲を明言していた親タクシン政党である「市民の力党」が政権党となり、連立政権を樹立。これを追い風として、当初、タクシン氏は5月に帰国するとみられていたが、その後、帰国が早まる、とのコメントが市民の力党幹部から出ていた。





世論調査、6割以上がタクシン元首相を評価

 アサンプション大学・世論調査センターは2月27日、最近の調査でタクシン元首相の業績を評価する意見が6割以上に達したことを明らかにした。

 同調査は2月23日〜26日にかけバンコクを含む全76県中27県の3553人(12歳以上)を対象に実施されたが、「タクシン氏の業績はマイナス面よりプラス面が大きい」との回答が若年層で64.7%、成人層で66.5%に達した。

 「タクシン氏を心から尊敬している」との回答も全体の約55%にのぼった。

 「タクシン氏がタイにいなくて寂しいか」との質問には、45.8%が「非常に寂しい」、41.6%が「寂しくない」、12.6%が「やや寂しい」と回答。「タクシン氏の早期帰国を望むか」では、若年層の約34%、成人層の39.5%が「タクシン氏が首相になれば景気が回復する」などの理由で「早期帰国を望む」と回答している。

 この結果について、社会評論家のプラウェート氏(アジアのノーベル賞と称されるマグサイサイ賞受賞者)は、「タクシン氏ほど人々に好かれ、また、嫌われている人は珍しい。タイではこれまでにみられなかった現象だ」と指摘するとともに、反タクシン、親タクシンの感情を利用し国民を分断しようとする動きに乗ってはならないと警告した。










タクシン元首相、タイに帰国
2008/2/28 (11:24)| 主要ニュース 写真ニュース 政治

Cartoon by Stephff ( Stephane Peray )
【タイ】タイのタクシン元首相は28日午前9時40分、香港発のタイ国際航空機でバンコクのスワンナプーム空港に到着し、家族、支持者らの出迎えを受けた。タクシン氏がタイに帰国するのは外遊中に起きた2006年9月の軍事クーデター後初めて。

 タクシン氏は到着後、スワンナプーム空港の床にひざまずいて帰国を喜び、特設会場に集まった支持者数千人に手を振った。その後、国有地購入に関する汚職容疑でバンコク都内の最高裁判所に出頭し、保釈金は800万バーツで即時保釈された。今後出国には裁判所の許可が必要となる。

 タクシン氏は次いで、不動産会社SCアセットをめぐる証券取引法違反容疑で検察庁に出頭、100万バーツで保釈された。

 タクシン氏の妻のポジャマン氏はタクシン氏が首相在職中だった2003年に、バンコク都心に近い地下鉄沿線の土地5.3ヘクタールをタイ中央銀行の競売で取得した。落札額は市価を大きく下回る7.7億バーツだった。検察は、公的機関と現職の首相夫人の取引で汚職防止法違反に当たるとして、昨年6月にタクシン夫妻を起訴した。

 SCアセットはタクシン一族が設立、2003年にタイ証券取引所(SET)に上場したが、新規株式公開(IPO)の際にタクシン夫妻が実際の持ち株数を過少申告した疑いが持たれている。


〈タクシン・チナワット〉
1949年、北部チェンマイ生まれの客家系華人。中国名は丘達新。警察士官学校を首席で卒業後、米国に国費留学し、刑法学博士号を取得。帰国後、警察に勤務するかたわら、官公庁へのコンピュータ・リース、不動産開発などを手がけ、1987年に警察中佐で退職。携帯電話サービス最大手AIS、通信衛星のシン・サテライトなどからなる通信最大手シン・グループを育て上げた。1995年に政界に転じ、1998年にタイ愛国党(TRT)を創設。地方、貧困層へのバラマキ政策を掲げ2001年の総選挙で大勝し首相。2005年2月の総選挙も圧勝、首相に再選されたが、2006年9月のクーデターで失脚した。





今度は広報局長、反タクシン派官僚の左遷相次ぐ
2008/2/28 (15:29)| 主要ニュース 政治
【タイ】ジャクラポップ首相府相は28日、首相府広報局のプラモート局長を29日付で首相府付に異動したことを明らかにした。プラモート氏はタクシン政権を追放した2006年9月のクーデター後、軍事政権により広報局長に任命された反タクシン派官僚で、タクシン派の政権復帰で解任は時間の問題と見られていた。

 タクシン派のサマック政権は過去数日で、軍政寄りとみられていた法務省特捜局長と保健省食品薬品委員会事務局長を相次いで左遷している。





警察長官を電撃解任、タイ軍政派狩り本格化
2008/2/29 (14:49)| ヘッドライン 写真ニュース 政治

セーリーピスット氏
【タイ】タイ警察庁のセーリーピスット長官(警察大将)が29日、解任された。セーリーピスット氏はタクシン政権を追放した2006年9月のクーデター後、軍事政権に起用され、軍政寄りとみられていた。

 2月6日に発足したタクシン派のサマック政権は今週に入り、軍政下で任命されたスナイ法務省特捜局長、シリワット保健省食品薬品委員会事務局長、プラモート首相府広報局長の3人を左遷した。警察トップの首もあっさり切ったことで、軍政派官僚の一掃に向けた政府の意思が明確になった形だ。

 ただ、クーデター勢力の本丸である軍の人事への介入は新たなクーデターを招く恐れがあり、政府がどこまで踏み込むか微妙。しばらく双方のにらみ合いが続く可能性もある。

 警察長官の後任には、代行という形でパチャラワート警察副長官が就く見通しだが、パチャラワート氏は9月に定年退官するため、後任の本命はタクシン氏の義弟であるプリアオパン・ダーマーポン警察中将とみられている。プリアオパン氏はクーデター後、警察副長官から総理府付に左遷されていた。











睡眠薬強盗容疑、バンコク在住の邦人2人逮捕

【タイ】タイ警察は15日、日本人男性に睡眠薬強盗を働いた疑いで、日本人の男2人とフィリピン人の女をバンコクで逮捕した。タイ国営テレビ局チャンネル9が報じた。

 捕まったのは、チダ・トシフミ容疑者ら3人で、バンコク都内ナラティワートラーチャナカリン通りソイ22のAECアパートで逮捕された。

 調べによると、チダ容疑者らはインターネット上でタイでの事業を呼びかけ、これに関心を示し訪タイした日本人男性を今年1月31日、中部アユタヤのホテルで酒と睡眠薬で眠らせ、現金72万円を奪った。警察は余罪があるとみて取り調べを進めている。





新空港周辺住民、明確な回答が無い場合はロケット花火で運行妨害

 スワンナプーム国際空港周辺の住民は16日、あらためて前政権時代に決定された住民への騒音補償金の支払いを履行するよう要求すると共に、回答期限までに明確な回答が得られなかった場合は、空港周辺で手製のロケット花火(東北地方のヤソートン等や日本の秩父地方の龍勢祭りの際にあげられるロケット状のもの)や風船を空に放ち航空機の運航を妨害する方針を明らかにした。

 住民代表は、これまでに関係住民で補償金の支給を受けた者が一人もいないとした上で、政府に対して前政権時代の決定に基づきタイ空港社に対して補償金の支払いを促すよう要請すると共に、23日までに明確な回答や対応が得られなかった場合はロケット花火を打ち上げる等の実力行使にでるとした。





英国男性の半数「プラズマTVと交換なら性交6カ月我慢する」

 英国人男性の半数近くが、50インチのプラズマテレビと引き換えなら6カ月間性行為を我慢すると考えていることが、英国の男女2000人を対象にした調査で明らかになった。

 調査は電器小売コメットが、大型テレビのためなら何をあきらめてもいいかを対象者に尋ねる形式で実施し、8日に結果を発表した。

 それによると、男性の47%が性行為を半年間我慢すると回答。女性で同様に答えたのは、3分の1余りだった。

 このほか、全体の約4分の1が喫煙やチョコレートを我慢するなどと答えた。





バンコクの若者、バレンタインデーは性交の日?

【タイ】タイの私立アサンプション大学(ABAC)が2月1―9日、バンコク首都圏の12―19歳の男女を対象に行ったアンケート調査(回答者2384人)で、2月14日のバレンタインデーに性交するかもしれないとの回答は26.8%だった。過去に性交経験があるは全体の15.4%だった。





問題児をシベリア送り=過酷な環境で更生狙う−独

問題児は極寒の地で更生を−。ドイツのヘッセン州ギーセン郡が、暴力行為で家庭や学校が持て余した少年(16)を更生のため、古くから流刑地として有名なロシアのシベリア地方に送り込んでいたことが明らかになった。
 ドイツのメディアによると、少年が送られたのは真冬には気温がマイナス55度まで下がる人口約5000人の寒村。テレビもインターネットもなく、暖を取るためにはまき割りをしなければならない環境で、少年は世話役1人と生活している。期間は9カ月の予定。
 現地を視察したギーセン郡青少年局幹部はフランクフルター・アルゲマイネ紙に対し、「少年は世話役とかかわり合い、自信と社会的能力を得た」と語っている。 






居眠りバスが交番に衝突、バンコク

11日朝、バンコク都内のペッカセーム通りの交差点で、信号操作の交番に路線バスが衝突し、交番勤務中の警官(39)が3カ所を骨折する重傷を負った。バスの運転手は居眠り運転を認めているという。





タイの新首相、テレビでの料理番組続投にも意欲

[バンコク 28日 ロイター] タイの新首相に28日選出された「国民の力党」のサマク党首(72)が、自身の出演していたテレビの料理番組続投にも意欲を見せている。

 サマク党首が毎週出演していた料理番組「テイスティング、グランブリング」は今月に入り、軍主導の暫定政府がテレビ局を閉鎖したのに伴って放送中止となっていた。

 同党首はバンコク市内の食品市場で記者団に対し、「番組はすでに3カ月分収録されている。憲法は、首相のテレビ番組への出演を禁じていない」と述べた。

 過去7年にわたって放送されてきた同番組は、辛いタイ料理好きの人々の間で人気となっていた。
外道紘:オレも好きだった。





双子の男女が知らずに結婚、婚姻無効に 英国

 英国で別々の両親の養子となった双子の男女が血のつながりを知らないまま結婚、その後、双子と分かり裁判所から「近親結婚」にあたると婚姻を無効とされたケースが11日、英上院の審議で報告された。英BBC放送などが伝えた。

 ある上院議員が裁判官から聞いた話として紹介した。双子の詳細については明らかにされなかったが、2人は「双子とは知らなかった。お互いに避けがたい魅力を感じた」と結婚した理由を話しているという。上院議員は「近親結婚の悲劇を事前に防ぐためにも、養子となった子供たちには血のつながった親が誰なのか知る権利がある。隠しても真実はいずれ分かるのだから」と話した。

 専門家によると、双子の男女は血縁を知っていると拒絶反応を示すが、知らないとお互いに強くひかれる傾向があるという。養子縁組だけでなく、生殖医療が進む中で、子供たちに血のつながった親を知らせる方法が問題になりそうだ。





組員装った女逮捕=恐喝被害900万「男と思った」−大阪

 知人の交際男性から現金約115万円を脅し取ったとして、大阪府警枚方署は11日、恐喝の疑いで、大阪市城東区新喜多、無職沢井昌美容疑者(39)ら2人を逮捕した。被害総額は約900万円に上る。沢井容疑者は短髪のオールバックで「坂本正孝」と名乗り、暴力団員を装っていたという。

 調べでは、沢井容疑者と知人の住所不定、アルバイト店員中地美世容疑者(41)は共謀し、昨年10月、中地容疑者と関係のあった無職の男性(57)に「金を払って関係を持ったから、買春でパトカーが来るぞ。何とかしてほしかったら金を出せ」と、現金約115万円を脅し取った疑い。

 その後4回にわたって、「写真をばらまく」などと脅し、さらに約780万円を受け取っていたという。

 男性も中地容疑者も沢井容疑者を男と思い込み、男性は「暴力団員だと思っていた」と話している。 





<なまはげ暴走>大浴場に侵入 女性客数人の体触る 秋田


 秋田県男鹿市の旅館で昨年の大みそか、大浴場に「なまはげ」が侵入し、女性数人の体を触っていたことが分かった。なまはげは家々を回って子供たちに礼儀の大切さを教える男鹿半島の伝統行事。国の重要無形民俗文化財にもなっている。その逸脱行為を重く見た男鹿温泉郷協同組合は、問題を起こしたなまはげが所属する町内会について、温泉郷でのなまはげ行事への参加を3年間禁止した。

 組合によると、観光サービスとして温泉郷周辺の町内会の男性5人が扮(ふん)したなまはげが午後8時半過ぎに旅館ロビーで舞を披露。うち20代の男1人が抜け出して大浴場に入り、女性客数人の体を触った。男は振る舞われたお神酒などで酔っていたという。女性客の家族から苦情を受け、町内会長らが謝罪した。

 組合や町内会長らは今月8日に対応を協議し、問題を起こした町内会のなまはげの出入り禁止を決め、男に厳重注意した。女性客の了解もあり、告発などの措置は取らないという。これとは別に男鹿市や市観光協会には「妻がなまはげに胸を触られた」などの苦情が2件あったという。

 山本次夫・同組合長は「言語道断の行為」とコメント。なまはげゆかりの真山神社の武内信彦宮司は「モラルが欠けている」と苦り切っていた。





夫婦生活少ないと浮気疑い夫を毒殺

 北部ランソン省警察は14日、同省ロックビン郡在住のチエウ・ティ・タイン(29歳・女)を夫殺害の容疑で起訴した。

 この事件は、同郡ナムクアン村のナレン渓流付近から異臭がし、近くに土が不自然に盛り上がった個所があるのに住人らが気付いて掘り返してみたところ、30歳前後の男性の遺体が見つかったことから発覚した。その後、地元警察の捜査により遺体の身元は近くの村に住むチエウ・バン・トゥアンさん(30歳)と判明、解剖により毒殺されたことが分かった。

 警察は、トゥアンさんが妻のタインと一緒に出かけたきり10日近くも帰宅していなかったという家族の証言から、タインを容疑者と見て取り調べていた。その結果、タインは、最近夫婦間の性生活が少なくなったことから、トゥアンさんが浮気をしていると疑って殺意を抱き、猛毒を持つ植物マチン(ストリキニーネノキ)の種子をトゥアンさんに飲ませて殺害したことを認めた。





タイ、タクシン派政権発足確実に

12月23日のタイ下院総選挙で第1党となったパランプラチャーチョン党(PPP)のサマック党首は31日、獲得議席数が1ケタの小政党3党の代表と記者会見を開き、連立政権を組むと発表した。4党の議席数は暫定248―251議席で、過半数の240議席を辛うじて上回る。

 一方、37議席で第3党となったチャートタイ党のバンハーン党首は同日、チャートタイと24議席で第4党のプアペンディン党が連立政権に参加することを確認した。165議席で第2党となった民主党をのぞく全政党が新政権に参加することになる。

 PPPは軍事政権下で解党された旧与党・タイ愛国党(TRT)の主流派が移籍したタクシン前首相支持派の政党。連立政権入りが決まったルアムジャイタイチャートパタナー(暫定議席数9)、マチマーティパタイ(同7)、プラチャーラート(同5)とプアペンディンはTRTの分離派政党、チャートタイは2001―2005年の第1次TRT政権の連立パートナーで、新政権は2006年9月のクーデター前と似た顔ぶれになる。





小5男子4人組、小2女子に繰り返し乱暴

 中部ロッブリ県で小学2年生の女の子(8)が複数の男子生徒から性的乱暴されたことが発覚。学校の教師が付き添い、12月20日、警察に被害届を出した。

 被害者、ソムちゃんの実家は貧しく、そのため、両親は出稼ぎに出ており、たまにしか故郷に戻ってこない。そのため、親戚の家に預けられていた。

 ソムちゃんの供述によれば、最初に乱暴されたのは5年前。近くに住むチョン(45)に騙され、同人宅で犯されたという。その後、デーン(15)とダム(15)にも、それぞれに家に連れていかれ、そこで乱暴されたとのことだ。

 そして、今年12月1日、今後は、同じ学校に通う小学5年生の男子4人に女子トイレの裏で乱暴された。その後も、3日、5日、12日に、畑の小屋に連れていかれ、同じメンバーから同様の行為を受けたという。

 事件が発覚したのは、ソムちゃんが異常に沈んでいることを不審に感じた教師が問いただしたところ、乱暴された事実を打ち明けたため。また、男子生徒からは、「誰かに話したら、痛い目にあうぞ」と脅されていたようだ

 警察での取調べで、チョン、デーン、ダムは容疑を否定。小学5年生4人組のうち、2人は強姦の事実を認めているが、残り2人は否認しているという。

 警察では被害者の両親に連絡を取るとともに、容疑者らを取り調べていく方針だ。