外道農業
講師&百姓 DR・フェラあり
目次

はじめに
 かねてから紘さんが提唱していた外道農業、満を持して始めたいと思います。まず紘さんから、「そんなもん読む奴なんざあ外道平民どもにはいないぞ。」と先制パンチをくらいました。自分で言い出しておきながら梯子をはずす、元々そういう人なのです、気にしない、気にしない。僕も今までつまらない小説とかエッセイとかいろいろ書かせていただきましたが、その中で僕が語りたかったのはタイ人の本質についてなのです。この連載の中でも農業というものを通していかタイ人がバカでグータラであるかを語っていきたいと思います。

 またこれから紹介していくタイ野菜の作り方は本の受け売りではなく、何年も前から実際に僕が日本で作っているものです。要するに僕はヒッピーなのです、セックスとロックと農業はかかせません。ドラッグは職業柄、医師免許を取り上げられる可能性が大なのでやりません。日本人の叡智と勤勉さをもってすればタイの本職百姓が作るよりもずっと品質が良く、商品価値の高いタイ野菜が誰にでも作れることに気づくでしょう。

 まあ実際に外道諸氏の中で日本でタイ野菜を作ってみようという人はほとんどいないかも知れません。でも考えてみて下さい。タイの淫売といえばそのほとんどが百姓の娘ですよ。タイ野菜に関するある程度の知識があれば話題にも事欠かないでしょ。こういった細かいムダ知識の集積がひいては楽しいセックスに結びつくのですよ。

 農業の基本中の基本は土作りです。水はけの良い、有機質に富んだ柔らかな土を作ることこそが野菜作りの全てと言っても過言ではありません。タイの百姓はこの基本さえわかってない。いい例がダイコンです。同じ種を使っていながらどうして日本のダイコンとタイのとでは大きさも味もあれだけ違うのか?答えは土作りです。僕は畑で作ってタイレストラン等にも卸していますが皆さんの場合はプランター(100円位)とプランターの土(14リットル200円位)を買っていただければ充分でしょう。これで土作りは完了です。ではタイ野菜作りに挑戦してみましょう。ちなみに種まきなどの季節は僕の住む南関東を基準にしてあります。
外道紘:
 以前、日本の野菜が恋しくなってホームセンターから野菜の種を買いタイへ持ち帰ったことがあった。
 早速、メイドのおばちゃんと共にタイで作る日本農園を始めた。作物は店員に簡単で誰でも出来ると奨められた二十日大根だった。説明書には秋まき・・・春まき・・・と書いてあったが、そんなことは無視して植える。タイでは厳密には春も秋もない。結果は芽が出る前に虫の来襲にあい全滅。タイの虫どもは種の段階で襲いかかり根こそぎ食い尽くしてしまった。日本の野菜はタイの過酷な環境では生存できない事がわかった。
 この時考えたのが、”反対にタイ野菜は日本で生存できるのだろうか?”と言う疑問だった。タイに住むオレには、実験の機会のないまま月日は過ぎた。オレはこうした収穫のある趣味が好きなのだが、外道者は刹那的なオマンコ原理主義者ばかりで家庭農園など持っている者は皆無だった。疑問は解かれないまま迷宮入りするかと思われたある日、メルマガ上に新企画「外道農業」協力者及び執筆者募集を載せておいたら、他にも連載をお願いしているドクター・フェラありが「これは全共闘世代の僕が書くしかないでしょう!」などと勝手にその気になってしまい企画倒れ確実と思われた「外道農業」は日の目を見る運びとなった。
 なんでもこの医者は野菜をダシに淫売を部屋に連れ込んでは押し倒していたそうで、人間あんまり勉強すると考えることがすべて知能犯・確信犯的になることが行動で証明されている。素直に野菜作れよ・・・などとメールの返事を書きながら呟いてしまった。
と言うわけでここではタイ野菜の作り方をドクターフェラありに解説して貰います。皆もタイに来れない欲求不満をタイ野菜作りにぶちまけて欲しい。たぶん欲求不満は解消されないと思います。
しかし、なんだろうな・・・エロサイトは星の数ほどあるが園芸コーナー持ってるのはオレのサイトぐらいじゃないだろうか?・・・期待と共に漠然とした先行きの不安を感じさせるコーナーの始まりです。
外道の細道

第1回  パクチー

@概要
   セリ科の一年草、タイ料理の基本ですな。日本ではもっぱらハーブの一種として知られております。別名はコリアンダー、香草、カメムシソウ、チャイニーズ・パセリ。しかしカメムシ草とは絶妙なネーミングですな、僕もこの匂いがダメで、よって今でもタイ料理は好きではないのです。タイ野菜の代名詞であるにもかかわらず、暑さに弱いというのがこの野菜の特徴です。ですから日本では春と秋が栽培に適しています。また越冬もします。冬の間はタンポポのように葉を地面に這いつくばらせて葉も褐色になります。この時期のパクチーもなかなかオツな味だそうです。またビニールハウスの中で越冬させると1メートル以上にまで成長します。野菜として収穫するにはこの方法が最も効率が良いのですがあの独特の匂いは薄れてしまっています。こんなこと専門書にも書いてないでしょ。ちなみにタイ女を越冬させると暖房費がかさんで大変です。何せ真冬でも家に帰ると室温30度なのですから、京都議定書違反です。

A畑の準備
   どの本にもまず種まきの二週間前に石灰を撒いてそれから一週間前に元肥を云々、と書いてあります。これは日本の土壌が酸性で野菜栽培に適さないためにまず中和しなければならないからです。しかし石灰を撒くと土が硬くなってしまいますし、何よりも面倒臭い。これを解決してくれるのが鶏糞です。勿論肥料なのですがアルカリ性なので土壌中和効果もあります。一度で済みます。外道諸氏もタイでの女選びに際しましては、心も癒してくれるしフェラテクも最高とか、複数のメリットのある一粒で二度おいしい女を選ぶように心がけましょう。僕はまず畑に鶏糞をバラ撒き、耕運機でうなってからスコップで簡単にうねをつくり、その日のうちに蒔いてしまいます。皆さんはプランターに野菜栽培用の土を買ってきて入れれば充分でしょう。これで肥料も土のpHも水はけも解決です。

B種まき
   ほとんどのタイ野菜は5月蒔きなのですがこれは暑さに弱いので3〜4月か9〜10月に蒔きます。蒔き方は専門書には筋蒔きとか15センチ間隔で点蒔きとか書いてありますが、野菜として使うのであればバラ蒔きして間引きながら育てていく方が丈夫で品質のよい野菜ができます。甘やかしてはいけません。これはタイ淫売にも言えることです。また蒔いてから発芽まで二週間もかかるのでその間に水やりが面倒になり失敗することも多々あります。まず蒔く前の一晩は種をぬるま湯に浸しておきましょう、これだけで発芽は早くなります。また種まき後、乾燥防止のため発芽するまで濡れた新聞紙をかけておきましょう。タイではモミガラを敷き詰めるそうです。奴らにも一応脳味噌はあるのですね。
 春蒔きでは暑くなるとすぐに花を持ってしまいます。こうなると野菜としては使えないので収穫期間が意外と短いです。一週間おきに何回かに分けて種を蒔きましょう。また種はプランターに蒔くにはホームセンターで買えば(200円位)良いでしょうが畑に蒔くにはタイで手に入れたほうがずっと経済的です。

C育て方
   大して肥料を食う野菜ではないので元肥だけで充分です。時々液肥をやると葉の緑があざやかになりますが味は変わりません。チップをやってもサービスは同じでしょ。発芽したらば適当に間引いて、間引き菜はタイ料理にふりかけるのにでも使ってください。初めはなかなか育たないのですがある時期が来ると急に大きくなります。最初は買ってホテルに連れ込んでもなかなか心を開いてくれない淫売が何回も買っているうちに急に態度がデカくなり、やれミヤノイにしろだの親の面倒見ろだと言い出すのに似ていますね。

D収穫
   春蒔きの場合は種蒔きから2ヶ月位がちょうどいい収穫時期です。みるみる大きくなり始めてから花を持つまでの間に収穫して下さい。直根性ですので根元を持って根ごと引き抜くように収穫します。この「直根性」というのはパクチー作りのポイントで、例えばホームセンターで苗を買って育てようとしても既に根が曲がってしまっているためうまく育ちません。
 秋蒔きの場合は、冬はプランターを室内の日の当たりの良い場所に置いておけばいつでも新鮮なパクチーが収穫できます。タイ女は飼っていても鮮度が落ちるばかりです。

E料理法
   パクチーは嫌いだって言ってるでしょ。料理法なんか知ってるわけないじゃない。あと紘さんから「日本料理への応用」何ていうリクエストもあったけど、こんな臭いもんを入れたら日本料理の味が無くなっちゃうでしょ。でも次回に予定しているパクブン、これは日本料理にも幅広く応用できますよ。お楽しみに。

F考察
   皆さん御存知のとおりパクチーはタイを代表する野菜で一年中、ド田舎でも簡単に手に入ります。しかし暑さに弱いためタイの北の高地のチェンライでも雨季から12月にかけてはドンドン育ちますが、ソンカーンの頃には栽培出来ません。暑いイサーンや南部ではどのように栽培しているのでしょうか?僕はヌア専門なのでなかなか彼女等とベッドを共にする機会がないのです。イサーン好きの皆さん、是非淫売にこのことを聞いてみて下さい。より親密になるきっかけにもなるでしょう。

G補足 パクチーラオ
   やはりタイを代表する野菜にパクチーラオ(日本名 ディル、イノンド)があります。これもセリ科の一年草で日本ではハーブの一種とされています。育て方はパクチーと全く同じです。パクチーと混ぜて栽培しても良いでしょう。イサーン女とヌア女は「混ぜるな、危険」です。





第2回  パクブン

@概要
   ヒルガオ科の(日本では)一年草。つる性の野菜です。別名、エンサイ、朝顔菜、空心菜。タイでは川や湖のほとりに自生している、まあ言ってみれば雑草ですな。チェンライのBIGーCでも売っていますが買っている人を見たことがない。だって出入り口の用水にもたくさん茂っているのだからわざわざ買う必要ないでしょ。この野菜はタイ野菜の中でも珍しく匂いがない、よって僕にも食べられる唯一のタイ野菜と言ってもいいでしょう。

A準備
   タイの水辺に自生しているだけあって、暑さと水分がこの野菜の栽培の全てです。畑の場合は逆ウネと言って、浅い堀を作ります。こうすれば水が溜まりやすくなります。肥料は僕のワンパターンで鶏糞です。それに思いつきで窒素肥料を混ぜることもあります。ここで一括して説明しておきますが野菜の肥料の三要素は窒素、リン酸、カリで窒素は葉、リン酸は実、カリは根に効きます。パクブンは葉を収穫するので窒素肥料を多めに使います。バンコクでもヌア淫売には金を、イサーンには快楽を、紘さんの仲間にはビタミン剤を、と使い分けて下さい。プランターの場合はまず排水口にフタをし、培養土をブチ込めばこれでOKです。

B種蒔き
   種はホームセンター等で1袋150円で売っています。5月中旬以前には蒔いても出てきません。それ以降であればどんなにいいかげんに蒔いても3日で発芽します。種が大きく、野鳥の格好のエサになるので畑では1cm位は覆土しましょう。蒔いた後は水を切らせないことだけは注意していて下さい。

C手入れ
   とにかく水をやる、これにつきます。畑の場合は収穫が面倒くさくなるので、雑草は適当に処分しておいた方が良いでしょう。プランターの場合は肥料がどうしても不足気味になるので週に一度くらい液体肥料(ハイポネクス等)をやって下さい。逆に淫売には金をやり続けてはダメです。だんだんグータラになり、サービスもなおざりになります。害虫はバッタが葉をかじるのですが、成長力が旺盛なためそれほど気にしなくていいでしょう。

D収穫
   つるの先をもぎ取るように収穫します。ここがパクブン最大の特徴です、そう、一度植えれば永遠に収穫できるのです。ニラ等は収穫してから最低一ヶ月は収穫出来ないでしょ。でもパクブンは猛暑の時期ならばたとえ根だけ残して刈り取っても10日もすれば元に戻っちゃっうのですよ。正に怠惰でいいかげんなタイ人にはピッタリの野菜です。日本でも10月いっぱいまではそれこそイヤになるほど収穫出来ます。だいたい15cm位の長さにもぎ取るのが効率も良く、おいしいです。

E料理法
   タイ料理で僕が知っているのはパクブン炒め(パクブンファイデン)とタイスキです。あとは、何せ訪泰歴60回ながらほとんどタイ料理を食べない外道なので、知りません。日本料理への応用としては無限にあると思います。匂いがなく、みずみずしく、柔らかい野菜なので何にでも応用できます。まずは小松菜やほうれん草の代用として、これは全ていけます。ちなみにビタミンAはほうれん草よりずっと多く、目にも良いです。鍋料理でも何にでも合います。鍋が冬でパクブンは夏という小さな矛盾は無視しましょう。我が家のオリジナル、パクブン入りきりたんぽ鍋、最高です。何せ生で食べてもおいしいのですから外道諸氏もいろいろな料理に応用してみて下さい。
  僕の義弟は居酒屋をやっているのですが近頃客が少なくて、そこでパクブンを使ったオリジナルおつまみに挑戦しています。裏の庭に種を蒔いておけば半年近くは材料費タダです。パクブンベーコン炒め、パクブンおひたし、パクブン卵焼き、etc。

F考察
   一般的に寒い海で獲れた魚はうまく暖かい海の魚はまずい。同様に寒い地方で育った女はうまく暖かい地方で育った女はまずい。野菜についても人間、特に我々日本人がうまいと感じるのは涼しい気候で育つ野菜です。ところがこのパクブンだけは例外です。21世紀の地球温暖化、及び発展途上地域での人口の急増を考えると近い将来、このパクブンこそが野菜の王様になるのではないでしょうか?パクブンは切って水に差しておくだけでも育ちますし、つるの一部に土をかけておけばそこからでも発根します。さらに水耕栽培したパクブンのうまいことっちゃありゃしない。このものすごい生命力により将来の人類の救世主となることを確信しております。
 また、かつて日本でもタイスナックが華やかなりし頃、僕はこのパクブンをいっぱい摘んでタイスナへと出陣していました。いやあモテることモテること。彼女らは沖縄から運ばれたパクブンをタイスーパーで買っていたため新鮮なパクブンにありつけなかったのですよ。店の客のハゲおやじをほっぽらかして全員が僕の周りに集まってきました。その中でも賢い娘は花瓶の花をぶん投げてパクブンを差しておりました。こうすると鮮度が保てるのです。僕は当然こういう娘をホテルに引っ張りました。 






第3回    タッカイ

@概要
   イネ科の多年草、日本名はレモングラス、レモンソウ、やはりハーブの一種です。しかし結構昔から日本にもあったらしく「かや」という名で呼ばれてたみたいです。畑を借りている地主のばあさんが、「おみゃー、畑にカヤなんか植えてどうすんだっぺ?(方言がちょっとおかしいかな)」と声をかけてきました。「ばあちゃん、これはハーブの一種でレモングラスと言って、タイの、、、、」「ン、、、なにゃー、レモンガヤっちゅーんけ。(やっぱりおかしいか)」と言っておりました。
 ところで今まで紹介してきたパクチーやパクブンのように野菜には全て「パク(phak)」がつくのだと思っていたのですが、これにはつきません(ちなみにこれはヌア人の発音なので正確にはタックライかもしれない)。料理法のところで説明しますがこれはいわゆるパクつく野菜(こう覚えましょうね)ではなく調味料や香付けに使うものなのでパクがつかないのだと推測されます。

A畑の準備
   カヤというくらいですから要するに雑草なので適当でもそこそこは育ちます。タイの農家の庭で見かけるのはこのそこそこのレモングラスです。しかし豊潤なレモンの香をたたえる高級品をつくるには土作りは欠かせません。非常に良く根を張る野菜なので土は柔らかさを保つように心がけます。さらにイネ科というくらいですから湿潤を好みます。これらの条件を全て満たすのがポリマルチという農法です。まずワンパターンの鶏糞をぶちまけ、充分に耕しうねをつくったら、そのうねを黒いビニールで覆ってしまいます。こうすることによって土の柔らかさと保湿性を保つことができます。苗はこのビニールに直径10cmくらいの穴をあけて植えます。
 畑がない場合でもプランターで作るのは無理です、10号以上の鉢を使って下さい。これに苗を一つ植えて育てればタイの農家程度のレモングラスでしたら充分に出来ます。通常の3倍の大きさにまで育てたレモングラスをみたある淫売が、「ワッ、凄い、これコンドーム被せてアレに使える。」と申しておりました。

B苗の定植
  通常、レモングラスは種をつくりません。タイでもレモングラスの花を見かけるのはまれではないでしょうか?5月頃になるとホームセンターに苗が大体一株250円位で並ぶので、これを買って植えて下さい。先日、シロガネーゼとかいうババアがうろつく地帯の花屋でこの株を1,200円で売っているのを見かけました。こいつら「ハーブ栽培はセレブのたしなみ。」とか言って億ションのベランダで育てているのでしょうが、はっきり言ってバカです。淫売にも悦楽を与える野菜作りを目指して、株間は1m位あけて定植しましょう。定植の時期はズバリ、5月中旬がベストです。

C手入れ
  育ち始めるとそこいら中に根を伸ばし、養分を吸い取ります。巨根タッカイを作るためにも追肥は欠かせません。畑の場合は1ヶ月に一度、ポリマルチをめくって肥料をバラ撒いて下さい。化学肥料が良いです。日本人相手ではないので有機無農薬栽培にこだわることはありません。元々タイの無農薬有機農法というのは、化学肥料を買う金で酒飲んじゃうからしかたなく鶏糞や人糞を使う、農薬を買う金で女買っちゃうから農薬は使えない、これが実態なのです。鉢植えの場合は週に1回、液肥をやって下さい。あとはとにかく日に当てること、害虫の心配はいりません。

D収穫
  株が充実し始めたら通常は外側のものから根元をカッターナイフで切り取って収穫します。しかし巨根タッカイをつくるためには大きく育っているものは残し、その回りから間引くように収穫しましょう。少々面倒くさいですが淫売を喜ばせるためです、我慢しなさい。こうして収穫しながら育てていくと11月初旬に1株から5本程度の、根元がまるでカリ首のように肥大した巨大なタッカイが収穫できます。これのレモンの香りは最高です。僕の老後のタイ移住は決定事項でタイでは農業をやるつもりなのですが、僕はタイでこういうことがしたいのです。そして淫売を喜ばせたいのです。

E保存、越冬
  収穫したら根元から20cm位残して葉の部分は切り取ります。これをまとめてラップで包み冷凍庫に入れておけば一年間くらいは利用できます。収穫時期が限られているのでこの方法は是非お勧めします。鉢の場合はそのまま部屋の中に入れておけば冬越ししますが、畑にほっぽっておくと枯れてしまいます。ビニールトンネルで防寒するか、鉢に植え替えて部屋の中に入れて下さい。この時、葉は刈り取ってしまって下さい。次の年の5月にこれを小株に分けて、また畑に植えればいいわけです。

F料理法
   有名なのは何と言ってもトムヤムクンでしょう。高級料理店では客に出す前にこのレモングラスを取り除きますが、タイ人向けの大衆食堂ではそのまま出てきます。無理やり食おうとしている日本人を時たま見かけますが、硬くて食えないでしょ。これは香りづけのために添えられているもので、取り除いてから食べるのがタイの常識です。淫売を食事に誘っても、良い淫売は「これは食べなくてもいいのよ。」とやさしく教えてくれます。悪い淫売は、「フンッ、私をこんな安レストランに連れてきやがって、ザマアミロ。」という顔でレモングラスと奮闘するあなたを見つめています。逆にトムヤムクンからレモングラスを取り出し、「これ食べてもいいの?」と何も知らないフリして聞いてみて良い淫売と悪い淫売の識別をするのも外道としての大事な心がけです。
 その他、とうがらし等と一緒にすりつぶしてあらゆる調味料に使われていますので、訪泰した外道諸氏が知らず知らずのうちに口にしているのがこのタッカイ(レモングラス)です。
 日本ではハーブティーが有名ですね。しかし我が家では不要な葉の部分でしょうぶ湯ならぬレモングラス湯を楽しんでおります。日本に来て、何らかのきっかけでしょうぶ湯を知ったうちのカミさんがしょうぶをレモングラスだと思い込み、始めたのがきっかけなのですが、良いです、体が若返ります。

G考察
  あの淫売は「コンドームつけて〜」と言っていましたが、タッカイは外皮を剥くとその表面は丁度ラッキョウのようにツルツルです、別にコンドームをつける必要もないでしょう。それにこの強烈なレモン臭、わかりますね。そう臭いオマンコの淫売がこの生タッカイでオナニーすれば消臭効果も抜群です。淫売だって人間です。「お前のオマンコ臭いぞ。」と言ったら相手の人格を傷つけてしまいます。「毎日タッカイを突っ込んでオナニーすると気持ちがいいし、エイズ菌の消毒にもなるよ(これはウソ)。」とやさしく諭してあげるのが外道紳士のたしなみではないでしょうか。
 それとタイの農村に行くとどの農家の庭にもこのタッカイが数株植わっています。食事のたびにこれを少しづつ刈り取って使っているのです。わざわざ買う必要はないのです。ところが本当にどうしようもないグータラ家庭では面倒くさがってこのタッカイさえ植えてない。食事時になると近所を「コー(頂戴)」と言って回るのです。こういう家庭は本当にダメで極貧で娘は間違いなく淫売です。「君の家にはタッカイ植えてある?」こんなわけのわからない質問から相手の本性を見抜き外道に及ぶ、これを世間ではコロンボ外道と呼んでいます。愛人の実家に行ったらまず庭を見る、これも外道の大事な心がけです。

 おい、愛人オーン、豊胸手術代の5万バーツ、どこからひねり出したんじゃ?僕を騙そうったって無駄だぞ!それと最近、紘と組んで何か悪いこと企んでるだろ。車なんか絶対買ってやらないぞ!






第4回    マクア

@概要
   ナス科、というか要するにナス。日本のナスと比べると形は小さくて完全な球形または卵形、色も白や黄色や白に緑のまだらのものなどがあるが紫色ではない。よって現物を見てもナスだと気づく日本人はいないでしょう。しかし植物学に詳しい人ならヘタを見れば一発でわかるし、紘さんのような学のない人でも食べてみればナスだとわかります。日本名は無し、あるいはあったとしても専門的過ぎて一般には知られていません。白いので白ナスと呼びたいのですが、日本には全く別の白ナスがあるのでここでは便宜的にタイナスと呼ぶことにしましょう。
   ナスは寒くなると枯れてしまうので日本では一年草とされていますがタイでは枯れずに木になって何年もかけて大きく育ちます。日本のナスだってタイで育てれば木になるんですよ。このことは農業博士である日本のお百姓さんでも知っている人は少ないと思います。タイの淫売も日本へ来て仕事をすると大体一年で入管に捕まり帰国してしまいます、これは一年草ですね。ところが本国では何年も大手を振って淫売に励むことが出来ます、これは多年草です。
   また外道諸氏でもバンコク滞在中のMP通いで毎日同じ女に突っ込む方がいっらっしゃいますよね。これを外道用語で「連作」と言います。逆に毎日女をとっかえひっかえする方のことを「輪作」と言います。これは農業を志す者にとっては非常に重要な概念で、今まで紹介してきたパクチーやパクブンやタッカイは連作可能なのですがナスは連作が出来ません。僕も愛人ができるまでは輪作を心がけていたのですが選ぶ女が何故か全てチェンライ人なのです。こういう輪作はダメです。違う野菜でも同じナス科に属するトウガラシ、ピーマン、トマト等は最低3〜4年空けないと同じ場所では栽培出来ません。

A準備
   木枯らしが吹く頃、ナスの苗を引っこ抜くと回りの土が完全に干からびているのがわかります。土壌中のありとあらゆる養分を吸い尽くしてしまうのです。まるでヌア女ですね。ですから他の作物よりも鶏糞を多めに、できれば堆肥も一緒に混ぜ込みたいです。そしてナス作りのポイントはなるべく早く苗を育て、収穫期間を長くすることです。そのためには5月6月に「温度」を稼ぐ必要があります、ポリマルチは必須です。畑のない方はタッカイ同様、10号鉢を用意して下さい。プランターではちょいときついです。

B種蒔き、育苗
   日本ではよっぽどの園芸マニアでない限り、ナスを種から育てている人はいないでしょう。ウチの畑の地主のばあちゃんも農協から苗を仕入れて畑に植えています。なぜならば5月に苗を間に合わせるためには遅くとも3月初旬には種を蒔かねばなりません。そうなると日本の気候では発芽しませんので、ヒーター付きの温室が必要となります。ウチにも極小の温室がありますが3月4月はタイナスとピッキヌーの苗で溢れかえっています。ウーン、外道ネタが浮かばん。
   そこで登場するのが掟破りの直播き農法です。タイ野菜を気候の違う日本で作ろうというのですから時には非常識なこともしなければなりません。ちなみに紘さんも僕も世間一般では「非常識」と言われておりますが、あちらは単に常識を知らない人、僕は常識とは何かを心得ていて、あえて無視しているだけの人、ここのポイントは押さえておいて下さいね。
  5月の中旬にポリマルチに60cm間隔に穴を開け、そこに種を蒔きます。種は日本では絶対に売っていません、BIG−C等で手に入れて下さい。この季節なら充分発芽します。発芽したらすぐにうねにビニールトンネルをかけ中をタイの気候にします。間引きも早めにして1本立ちにします。スタートは遅いのですがポリポットの苗のように根はグチャグチャではなく真っ直ぐ伸びて行くので成長は速いです。

C手入れ
   タイでは放任しています。しかしここは日本のお百姓さんの知恵を拝借しましょう。ナスはとにかく養分を食う実なので枝がバラバラに茂っていては隅々まで栄養が行き届きません。そこで主枝と側枝2本を残し、あとは切り取ってしまうのです。これを「三本仕立て」と言います。こうすれば実が大きく育つのです。そのため支柱も必要となります。また何回か収穫した後、夏の暑い盛りに一旦枝を半分位に切り詰めます。これを「切り戻し」と言います。これをすることによって9月になるとさらにおいしい秋ナスが収穫できるのです。淫売もこのようにある時はやさしく、そしてある時は厳しく、育ててみましょう。そうすることにより極上のセックスを味わうことができます。

D収穫
   枝を傷つけないよう、ハサミで切って収穫します。このようにして育てたタイナスはタイの栄養失調ナスとは同じ野菜と思えない程たわわに、歯ざわりも味も極上の最高級品となります。プミポン国王にも自信を持って献上出来ます。タイの百姓が仕事サボッて女の尻を追い掛け回している間も畑に行き、知恵を出し、汗を流す。これこそが日本人の匠の技なのです。

E考察
   僕は老後はタイの百姓にこういうことを一つ一つ教えてやりたい。そうすれば、「日本人の旦那様、本当にありがとうごぜーました。おかげでオラの野菜も高く売れて金も儲かるようになっただべさ。御礼と言っちゃあなんですが、コレ、オラの娘、まだオボコなんだべさ。突っ込むなりー、咥えさすなりー、いろいろ教えてやってくだせー。きょうび、尺八のひとつもできんようじゃ、オラ世間様に恥ずかしゅーて嫁にも出せんでっしゃろ。」と感謝される。このような平和で住み良い社会をつくるためにこれからも精進を続けたい。






第5回   パクプライ

@、概要
    日本名ツルムラサキ、ツルムラサキ科の一年草。日本では天婦羅が有名ですね。茎が紫のものと緑のものがありますが、種類は全く同じです。でもここで紹介するのは反則技かもしれません。というのはこの野菜はタイでも一部の地域でしか食べられていないからです。その一部というのは、、、勿論僕の大好きな北部タイです。紘さんも、「読者のことなんか気にしていたら原稿なんか書けるかよ。」とおっしゃっていたので僕の趣味で紹介させていただきます。
 暑さを非常に好む野菜でタイでも農村部へ行けばそこら中に雑草として生い茂っております。ですから日本でも暑い時期であれば栽培がこれほど容易な作物は他にありません。外道諸氏で、どれか一種類だけタイ野菜を作ってみようとお考えの方にはこれをお勧めします。逆にこれに失敗するようでしたら野菜どころか花や観葉植物にも手を出さないほうがいいでしょう。

A、畑の準備
   特に気にすることはありません。適当に耕せばそれで終わりです。ただ暑さを好むからと言ってもポリマルチはかけないほうがいいでしょう。根に比べて茎がどんどん伸びるので土が柔らかいと風などで容易に倒れてしまいます。土は成長に応じてある程度硬くなってくれたほうがベターです。要するに雑草なのですから甘やかしは禁物です。バンコク淫売も要するに雑草人間ですから同様です。プランターの場合は中に土をぶち込むだけでOKです。培養土を買うのが勿体無かったらそこらで掘り起こした土でも充分です。

B、種蒔き
   硬くて大きい種なので一晩水につけてから、畑の場合は株間30cmで、プランターの場合は4箇所くらいに、3粒づつ蒔いて下さい。蒔いたら1cmくらい覆土して下さい。時期は5月中旬から7月までです。蒔くのが面倒くさければホームセンターでも5月下旬になると1株100円位で売り出されますのでそれを買って植えて下さい。ちなみに我が家では種蒔きも苗を買うこともしません。前年のこぼれ種から勝手に畑に生えてくるのです。これをうねに定植します。要するに雑草です。バンコクにもオマンコは星の数ほど落ちているのですからわざわざ一つのオマンコに執着しなくても、、でもやっぱり情がうつっちゃってて、、、、いえいえ独り言です。

C、手入れ 
   日本と違ってタイではつるの先っちょだけを食用にしますので側枝をどんどん出させる必要があります。20cmくらいに成長したら主枝の先っちょをつまみ取って下さい。これで側枝がどんどん伸びます。支柱を立て、ネットを張って絡ませれば収穫にも便利になります。つるむらさきと言うくらいなので茎も葉も表面はツルツルですので害虫の心配は一切ありません。よって農薬などいりません。僕はタイ女の美点は日本女に比べて手がかからないし金もかからないことだと思っていたのですが、日本に連れてきてしまうとすぐに同化してしまい手も金もかかるようになってしまいます。困ったことだ。

D、収穫
   とにかく伸びてきたつるの先20cmくらいを次々と摘み取ります。こうすることによって新しい枝が次々と伸び、収穫量も増えるのです。日本では葉を収穫しますがタイ人は目もくれません。しかしどうしてタイ野菜というのは手入れも簡単で害虫もつかず、取っても取ってもまた生えてくるような野菜ばかりなのでしょうか?これはタイ人の国民性を考える上で非常に重要なポイントです。要するにタイ人なんて、、、、しつこくなるのでやめておきましょう。

E、料理法
   日本では天婦羅の他、和え物やおひたしとして使われています。ところでつるむらさきを始めとしてモロヘイヤやもずくのように独特のとろみのある野菜共通の効能とは?そうです、精がつくことです。質の低い観光客であるみなさんも訪泰にそなえてどんどん食べましょう。また一般の方にとっても夏バテ解消には格好の野菜なのでお勧めします。タイではこのつるの先のみをサッと湯通ししてナムチン等をつけて食べます。通常ヌアではこのように湯通しした野菜、モエビを入れた辛いサラダ、そしてモチ米が普段食です。このような質素な食事があの、何時間触っていても飽きのこない白くきめ細かい肌や小ぶりでもシコシコした揉み心地の良いオッパイを育んでいるものと思われます。

F、考察
   前にも書いたようにこれはヌア特有の食材です。バンコクでヌアの女の子を捕まえて、「何食べたい?」と聞かれたら当然、「パクパン(ヌア語は二重子音を省略するのでこうなる)食べたいな。」「えっ、ゴメン、ここはバンコクなんでパクパンはないの。」「えー、うそー、あれ美味しいのにな。」「こんどチェンマイの実家まで来てくれたらいくらでもごちそうするわよ。」これにイサーン人やバンコク人の悪口をさりげなく混ぜればもう最高です。必ずこの子の心をつかめるでしょう。このように外道という行為、つまりバンコクへ行き、淫売を見つけ、金を払い、突っ込む、という一見単純な作業の中にも日本人独特の工夫や技を持ち込み、皇国の民としての誇りを持って淫売をイかせてしまう、これこそが明治以来培ってきた日本人としての匠ではないでしょうか。





第6回   バイ カプラォ

@、概要
    今回は百姓外道さんからリクエストのあったカパオを取り上げます。こう発音なさるということは百姓さんの奥さんまたは愛人もヌア人ですね。日本在住タイ人でも菜園をやっているのは全てヌア人です。野菜でさえ金に見えてしまう守銭奴ですね。
    シソ科の一年草(タイでは多年草)。日本名ホーリーバジル、またまたハーブです。これだけ毎日ハーブを食い続けているからタイ人には癌、糖尿、高血圧等の成人病が少ないのでしょうね。健康が気になる方はタイ料理をドンドン食べましょう。でも僕は不健康でも美味しい日本料理が食べたい、タイ料理はプージンヌアだけで充分です。同種のものでレモンバジル、シナモンバジル、スウィートバジルもタイ野菜ですが作り方はホーリーバジルと全く同じです。

A、畑の準備
   これは要するにシソです。日本でも出荷している農家は別として、家庭用にわざわざシソを栽培している人はいないでしょう。前年のこぼれ種から勝手に生えてくるのです。タイ野菜ってセロリ以外はこんなのばっかりだよ。このこと一つとってもタイ人の実態がわかるでしょ。こんなものばっかり栽培していると百姓としての自尊心に傷がつきます。ということで畑はいつものようにテキトーに鶏糞をブチ撒けていいかげんに耕せばそれでお終いです。プランターの場合は、株も大きくなりますので肥料不足も考慮して培養土を使った方が良いでしょう。

B、種まき
   これをハーブとして育てるなら3月中旬に室内や温室等、暖かい所でポリポット等に5,6粒づつ蒔いて下さい。種が非常に小さいので注意して蒔いて下さいね。覆土は種が小さいので、しないほうが良いでしょう。種蒔きが面倒であればスウィートバジルなら5月初旬から、他のバジルも下旬にはホームセンター等に並びますので、それを買って植えて下さい。
   しかしここは外道の細道です、野菜として育てるのならこんな面倒臭いことも金も使ってはいけません。5月初旬に直播きしましょう。しかもこんな小さな種を点蒔きとか筋蒔きなんて面倒臭い、心を泰にしてバラ蒔きしてしまっても大丈夫です。

C、手入れ
   バジルは成長が始まるとすぐに花を持ちます。しかし花を持つと株自体が弱ってしまうので花穂はすぐに取り除くようにして株を大きく育てましょう。これがバジルの本来の育て方です、しかしタイ野菜として収穫するならもっと怠惰にやりましょう。まずは間引きしながら若苗も食べます。花穂がついても無視します。するとどうでしょう、こぼれ落ちた種から新芽が次々と出てきます。これも間引きしながら野菜として利用する。ものすごくタイランドチックでしょ。こうすれば10月半ばまで若い葉っぱがいくらでも収穫できますよ。そのためにも雑草の駆除だけはこまめにやって下さい。
  害虫の心配もまずいらないでしょう、それどころかこんな臭い野菜ですので害虫も逃げていきます。僕はこれを利用して菜っ葉類とバジルを同じうねに混作します。そうすると無農薬で小松菜やサラダ菜を収穫することが出来ます。タイ野菜を利用して日本野菜に利益をもたらす、そう。タイのような後進国家は日本のような先進国家の利益のためにのみ、その存在を許されるのです。我々にとっても日本製の穴よりタイ製の穴の方がずっと安いでしょ。

D、収穫
    Cで述べた通りに収穫して下さい。大きくなった株も側枝はドンドン収穫しちゃってかまわないです。ただし秋も深まる頃、種だけは来年のために取っておいたほうが経済的です。

E、考察
    先日、Hさんという百姓と話す機会がありました。この人は専業で小松菜だけを作っているのですが、H農園ブランドとして有名デパートや百貨店に卸しています。小松菜なんて家庭菜園の初歩の初歩なのですが、このブランドの小松菜は色も形も見事で歯ごたえも値段も最高です。「どうやって作っているのですか?特別な品種ですか?」と聞いても、「いや、普通の小松菜だべ。これ以上は商売上の秘密だから教えられないな。」しかし酒を酌み交わすうち、こちらの農業知識も理解してくれたHさんは別れ際に小声で、「秘訣はなあ、燐を効かすんだよ。」そしてこちらの驚く顔をうれしそうに眺めてました。実はコレ、非常に高度な会話なのです。通常、小松菜は葉菜なので肥料としては窒素が常識です、燐酸は果菜に使う肥料なのです。
  この話一つ取っても日本の農業というのは奥が深い。それに比べてタイ農業、とりわけこのバジルというのはその匠の入り込む余地すらない、単なる雑草です。こんなことばかりやっているからタイの百姓というのは頭も悪くなり、娘を淫売に出すことしか考えなくなるのではないでしょうか?農業にしろ外道にしろ大切なのは創意と工夫です。そういった意味でもこのカプラォというのは僕にとっては創意も工夫も施しようの無い、正にイサーン女です。






第7回  マラ

@、概要
    ウリ科、日本名ニガウリ、レイシ、ゴーヤ、日本では沖縄野菜として有名ですね。あの独特の苦味が夏バテ防止には最適です。夏バテ防止になるということは当然、精力もつくということです、外道諸氏も訪泰に備えて夏場は毎日食べましょう。それと、これはタイ人には馬の耳に念仏でしょうが、連作が出来ません、同じウリ科のカボチャやキュウリを作った畑には最低でも三年は植えないで下さい。またこのニガウリのように実を採る野菜を果菜と言います。これに対してキャベツやホウレンソウのように葉を採る野菜を葉菜、イモやショウガを根菜といいます。ニガウリは日本では勿論果菜です、ところがタイでは何とこれは葉菜なのです。

A、準備
前述したようにカボチャやキュウリを植えていない畑を選びます。できれば前作にイネ科のとうもろこしやレモングラスを育てた畑が良いでしょう。ウリ科の植物は害虫に弱いのですがイネ科の植物は害虫を寄せ付けず、土壌をきれいにする作用があります。このように其々の野菜の特徴を生かして栽培するのが無農薬農法の基本です。ゴーゴーバー等に於いてもヘタなヌア語をわめき散らしていればイサーン女が寄り付かなくなります (イサーン好みの方はこの逆)。こうしておいて残った女の中から好みを選び出すのが淫売買いの基本です。
 肥料はいつものように鶏糞でいいでしょう、しかしタイでは葉の収穫がメインなので窒素肥料も足してもらえばバッチリです。畑の場合は後で必ず支柱を立てなければなりませんのでうねは広めにとって下さい。ベランダ菜園の場合は10号以上の鉢に一本植えにします。

B、種蒔き、定植
   5月になれば苗が一斉に売り出されます。これを買って畑や鉢に定植しても良いのですが、ここは一つ種から育ててみることをお勧めします。というのはウリ科ほど発芽させるのが容易な野菜はないからです。当HPで売れっ子になった淫売をオキニにするのもまあ良いですが、田舎から売られてきたばかりのオボコ淫売をスティサンあたりで見つけてオキニにし、それがタニヤ、ペガサスと成長していく姿を見守ってこそ、外道の醍醐味です。園芸も種から育ててこそ、その奥深さがわかるのです。僕も4年程前にナタリー園芸店にて格安苗を購入したのですが、変な育ち方をしてしまい困っています。
  4月の上旬に3号ポリポットに種を2,3粒蒔きます、覆土は5mmくらいで。3日程で発芽するはずです。本葉が2枚になる頃、身長とバスト、ヒップのバランスのとれた最もスタイルの良いものを残して間引きします。性格も大事ですが体こそ淫売の基本です、シリコン注入を要するような苗はダメです。これで苗の完成です。

C、手入れ
   ここで日本とタイで大きく違ってきます。日本の場合は縦横垣根状の支柱を立て、主枝を真っ直ぐに、側枝2本を斜めに這わせ、他の側枝は摘み取ります。こうすることによって根からの栄養の行き届いた、大きなおいしい実が採れるのです。これに対してタイではつるの先の収穫が目的ですので、主枝だろうが側枝だろうがかまわずに摘みとり始めます。これをやってしまうと次々に側枝が伸びてしまい苗の形状がメチャクチャになります、これでは良い実は収穫できません。日本の漁業は成魚だけを狩猟し稚魚は残すことを基本としておりますが、タイの百姓は食べるために稚魚だろうが何だろうが全部捕獲してしまいます。このため90年代初頭にチェンライ地方では用水から魚がいなくなる、という事態が発生しました。自らのバカさ加減ゆえ自分で自分の首を絞める、これがタイ百姓、つまり淫売の親たちの実態です、よく覚えておいて下さい、淫売釣りのエサに利用できます。
  
D、収穫
   タイ方式で育てた場合は実の収穫はあきらめて下さい。もろきゅう程度のニガウリしか生りません。日本式の場合は淫売が見て、思わず唾を飲み込む大きさになったら収穫します。収穫が遅れますと実が破裂してしまいます。この破裂したニガウリの形状というのは正に白人巨大ビラビラ着色マンコでして、あのパーツフェチのやまさんが見たらゲロを吐くでしょう。

E、料理法
   日本では沖縄料理としていろいろな料理法がありますので省略します。葉菜として収穫したつるの先は前回のツルムラサキ同様、お湯でゆがいてナムチン等をつけて食べます。ニガウリの実とは違った独特の苦味があります。

F、考察
   連作はダメと書きましたが葉を採るだけだったら連作しちゃってもかまわないと思います。それどころか種蒔き時期も4月ではなく7月までいつでも蒔けます。さらには実を勝手に破裂させ、こぼれ種から生えた枝も収穫できます。こんな光景を農業大学の学生が見たら泣くでしょうね。このように全ての人間を脱力させる国家、それがタイなのです。もしかしたら我々も脱力したくて、タイ通いを続けているのではないでしょうか?





最終回  ダイコン

@、概要
    アブラナ科の一年草。最近ではバンコクのスーパーでも中国産の、やばい農薬はたくさん含まれてはいるがとりあえず食べるに値する大きさと味のダイコンが売られている。しかしかつてのバンコクや田舎で売られているダイコンを見た日本人は十人が十人こう言うだろう、「あっ、珍しい、白いニンジンだ。」僕も最初はこれを種類の違うダイコン、つまりハツカダイコンと青首ダイコンのあいのこか何かだと思った。そして日本から持ち込んだ薩摩揚げや揚げボールに現地調達のこのダイコンとジャガイモを使っておでんを作った。おでんが台無しになってしまった、こんな硬くて苦いダイコンありかよ。そこで調べてみたのだがこのダイコンは日本のと全く同じ種類だった。この瞬間、タイ人とつき合い始めてから何度となく僕を悩ませた悪魔の言葉がまた頭の中に蘇ってきた。「あーあ、タイ人のやることは。」
  さあこれからこのダイコン栽培を通じて日泰の文化の違いというか頭脳の違いを勉強しましょう。外道諸氏もこのことをしっかりと頭に入れて日々の淫売買いに役立てて下さい。ダイコンはもともと涼しい方が育ちが良いのですが品種改良により充分暑さにも耐える品種がたくさん開発されております。勿論、これらはタイでも栽培可能です。

A、畑の準備
[日本のお百姓様](以下、僕)
  ダイコンは土の中で育つのですから他の野菜の場合よりもさらに深く(最低でも50cm)耕す必要があります。まず畝を掘り起こしその下を耕してからその上に掘り起こした土を被せて畝を完成させる、という非常に労力を要する方法をとります。しかし消費者の方々においしいダイコンを食べていただくためにはこんな苦労もなんのその。またダイコンが直接肥料に触れると二股になってしまうため通常は畝の回りに溝を掘りそこに元肥を埋めます。僕の場合はいつも通り鶏糞を均一に混ぜ込んで耕します。学問的に考えてもこの方が正解のはずです。
 またポリマルチは欠かせません、畝の温度を均一に保つためと収穫まで土を柔らかく保つためです。このポリマルチをするとしないとでは2ヶ月後の畝の硬さは全く違います。

[タイのバカ百姓](以下、紘)
  あーあ、こんなクソ暑い時に畑仕事なんかやったらますます黒くなって女も寄ってこねえよ。とりあえずサッと雑草だけ削って鍬で適当にチョイチョイと、親父がうるせえからな。ハイ、これで終わり。(自分がこれから如何なる野菜を栽培するかなど全く考えてない。)肥料?人糞なんか使ったら臭いがうつってさらに女が近づかなくなる、まあいいや、無し!親父も気がつかんだろ。

B、種蒔き
[僕]
  70cmの畝にニ穴マルチを使っておくのが便利でしょう、ペットボトル等でくぼみをつけて一箇所に5,6粒づつ種が重ならないように蒔き、1cmくらい覆土します、そして手で土を押さえて下さい。水はあまりたくさんやらないほうがいいです。

[紘]
  今日は隣村の祭りだぜ、今年こそナンパするぞー。何せオレの村の女はウチが「姉は淫売、妹は芸者、末のチョロ松っは博打打ち。」っていう家系がバレちゃってるから誰も相手にしてくんねーもんな。よっし、そうと決まれば早いとこ家に帰って水浴びして髪の毛整えて。ええいこんな種なんかこうやってエイヤーとばら撒いて、ハイ、お終い。(ダイコンの種は大きくておいしいので日本でこれをやれば瞬く間に野鳥の餌食になってしまいます。しかしタイの農村ではこの野鳥自体を農民が捕り尽くし食べ尽くしてしまっているので農作物に被害を与える害鳥自体がいないのです。)

C、手入れ
[僕]
  まず間引きですが一ヶ月待って一回だけ行います。それまではお互いに寄り添わせ競い合わせた方が丈夫に育ちます。最も育ちの良いものを一株残してあとを間引くと、根はどれも一直線に地中に向かって延びているでしょ。実はこの根の長さが実るダイコンの長さなのです。勿論この間引いた苗は葉ダイコンとして味噌汁の具とかおひたしや浅漬けに利用できます。

[紘]
  あれっ?雑草だらけでどれがダイコンだかわからなくなっちゃった。まあいいや、地中に出来るんだから地上は関係ないっと。ええっと、でもこれはダイコンだろうな。引き抜いてみると、、、根は枝分かれしてるし曲がってる、これで丈夫に育つだろう。

D、追肥
[僕]
  肥料が直接野菜に触れてはならないので畝の周りに化学肥料を蒔いて土寄せするように軽く耕すのが良いでしょう。一ヶ月毎に二度ほど追肥して下さい。

[紘]
  化学肥料は政府から支給して貰ったけど、これを野菜ごときにやっちゃあ勿体無いぜ。これの使い道はね、今日ウチの親父が作った密造酒、これ度数が低いからいくら飲んでも酔わないけど、これにチョコッとこの肥料を混ぜる。ホラッ、コップ一杯で飛んだぜ、飛んだぜ、ギンギンだぜ。こんな肥料の使い方、バカな日本人にはわかるわけないやな。

E、収穫
[僕]
  収穫時期は首の部分の太さで判断して下さい。でも秋ダイコンは収穫時期が冬なので必要なだけ引き抜いて、あとは植えっぱなしにしておいて使うたびに引き抜けばいいでしょう、いつでもみずみずしい新鮮なダイコンが味わえます。しかし春ダイコンは夏が収穫時期になるため早く収穫しないと老化してしまいます。ですから葉が黄色くなったらとにかく収穫してしまって下さい。

[紘]
  チクショー、村祭りでナンパした隣村の女、一週間も通いつめたのにやらせないぜ。あれっ、いつのまにかダイコンの葉っぱが枯れちゃってる。まあいいか、ダイコンは根を食べるのだから葉っぱなんか関係なしと。よしっ、引き抜くぞ、よいしょっと、でも葉が枯れちゃってるし土が固くて抜けないや。こうなればスコップで掘り起こすぞ、あーあ、ダイコンが二つに切れちゃったよ。でもダイコンはダイコンなんだから売り物にはなるわな、オッ、この二股ダイコン、股の間にタテスジが入って、フェチやまさんに高く売れるな。燃えるぜ、萌えるぜ、イエーイ。

F、考察
  かつての日本でもお百姓さんは娘を「唐ゆきさん」と称してシンガポール等の外国に淫売として売り渡し、生計を立てておりました。童謡「あかいくつ」がその証拠です。しかし戦後、農協という団体を組織し自民党の集票マシーンとなるかわりにさまざまな優遇税制や農業支援金を得て、我々外道に先駆けて世界中にスペルマを撒き散らすまでのコン・ロワイになりました。しかし元来がわがままで利己主義のタイ百姓に組織を形成することなど絶対に不可能です。ですからこれからもタイ百姓は資本家の食い物となり、娘を淫売としてバンコク市場に出荷し続けるでしょう。我々外道にとってもバンコクへ行けばいつでも現地直送採れたて新鮮野菜を食することができるという幸せが続くことでしょう。間違ってもシルクさんのように腐ってしなびた野菜なんかにだまされちゃあダメですよ。





外道農業終わりの言葉



 外道農業も今回で終わりです。僕の連載の中でも最も少ない文章量だったと思うのですがまあこれは想定内のことで、日本でも簡単に作れるポピュラーなタイ野菜というとまあこれくらいなものなのですよ。でも園芸ノウハウというのは古典学問と同じで何十年経っても変わらないものなのでこれはこれで外道HPの片隅にでも置いておいてもらえれば将来の新たな外道読者の役に立つと思います。またタイ人のバカさかげんも同様でしょうから読み物としても色褪せないと思います。

 外道農業を読んで実際に自分で栽培してみたけどうまくいかない、っていうこともあるかとも思われます。その節には「外道健康相談室」はこれからも続きますのでそちらの方にお寄せ下さい。あの相談室も最初は格調高く始まったのですが途中から怪しくなり、最近ではグチャグチャですので園芸の相談が一つや二つ紛れ込んでも問題ないと思います。

 連載終了には紘さんの意向もありまして、「質の低い観光客」も同時に終了して新たに僕のために外道HP内にブログを開設してくれるそうです。ちょっと見には現在の連載陣の中で最も古く、連載本数も最も多い僕に対しての気遣いのようにも思えるのですが、紘に限ってそんなことは絶対にない。おそらく読者の外道の細道に対する誹謗中傷を全て僕だけに向けさせようという魂胆なのでしょう、とにかく外道の細道7年の歴史の中で初めて、外道諸氏が自由に書き込みの出来るコーナーの誕生です。御期待下さい、僕も受けて立ちましょう。