外道事件簿 2000


象の鼻の一撃で死亡

 バンコクに隣接するサムットプラカン県で、象の鼻の一撃で60歳の老女が死亡するという事故が起きた。象は近くの木に鎖で繋がれていたが、野菜などを採るために木の近くに行った被害者が、象に襲われ、打ち所が悪く死亡したものという。警察によれば、象は近くの子供たちに石をぶつけられるなどしており、気が立っていて、攻撃的になったものとみられる。



犬のミスが原因で、ヤーバーの売人、逮捕される。

24日、午後4時半頃、トラード県トラード警察署のチャムロン中佐が、トラード−アオソー間の道路をピックアップトラックで走っていると、犬が道路に飛び出して来たため急ブレーキを掛けた。犬は驚いて、口にくわえていたビニール袋2袋を落とし、そのまま逃げ去った。

チャムロン中佐が、車から降りて、そのビニール袋を調べてみると、中にはヤーバー400粒が包まれていた。チャムロン中佐は付近にヤーバーが隠されていると確信し、トラード署より捜査員10名を呼び、近辺を捜査した。

現場から一番近い所にあったパン屋の裏庭にある椰子の木の傍らにヤーバー2200粒が隠されているのを発見。パン屋の店主、ポーンシリ(35歳)を逮捕した。

取り調べで、ポーンシリは、表向きはパン屋をやっていたが、裏ではヤーバーのエージェントをやっており、サムットプラカーン県の元締めからヤーバーを仕入れ、宅配システムでヤーバーを売っていた。

取り調べの最中、ポーンシリは、“2人の子供の面倒を見ないといけないので、100万バーツの賄賂を渡すから、見逃してくれ。”と警察官に取引を提示したが警察官は関心を示さなかった。

警察では、トラード県内には、ポーンシリのように、サムットプラカーンの元締めからヤーバーを仕入れているエージェントが多数いる物と見、引き続き捜査を続ける。



奇妙な魚を発見!

 24日、午後1時、記者は、チェンマイ県メーデン郡の住民から、“頭部がコブラみたいで、尻尾がナマズの様な形をした性格の野蛮な魚を、捕まえた人がいる。”との情報を得た。

その家に行ってみると、家の中の養魚池に保存されているその“奇妙な魚”を一目見ようと大勢の人が集まっていた。その魚は、体長約75?、尻尾の部分はナマズに似ており、口には、コブラの様に2本の牙が生えていた。池の周りには、『危険!さわるな!』の看板が立てられていた。

家主のソーポンさんに依ると、この魚は2日前に、村の近くのピン川で捕らえられたとのこと。捕まえる際には、腕を噛まれ、手袋が裂けてしまったらしい。捕まえる際には、コブラと同じように、首根っこを掴まねばならない。ニュースを聞きつけ、この魚を一目見に来た住民達も、“こんな魚、今までお目に掛かった事が無い。”と語り合っていた。

25日に漁業局の担当者が訪れ、この魚の種類を調べる事になっている。

付近及び、隣接する郡から、この魚を見に来た住民達の間の話題で、欠かせないのが、次の宝くじのあたり番号予想。多くの住民達の間では、次の宝くじの下2桁の当たり番号は“75”とか・・・・。



違法な森林伐採でタイ人らを逮捕

 タイ国境に近いコッコン県で、森林の違法伐採の容疑で少なくともタイ人13人とカンボディア人3人が逮捕された。フン・セン首相が12月20日に公表したもので、1,000立方メートルを超える材木と、伐採機材、トラックなどが押収された。現在、軍警察100人以上とパラシュート部隊が2機のヘリコプターで捜査をつづけている。
 カンボディアは、1970年代には国土の70%が森林地帯だったが、現在は30−35%にまで減少している。違法伐採はコッコン、プーサット、バッタンバンなどタイと国境を接する県でつづいている。カンボディア政府はタイ政府と捜査協力の協定を結んでいるが、タイ側は2001年1月の選挙をまえにして取り締まりが手薄になっているようだ。



トムヤムクン 抗ガン作用が確認
タイ伝統医療研究所

外国企業の特許取得を懸念

 タイ伝統医療研究所は先頃、「世界的に有名なタイのスープ、トムヤムクンで使われるハーブに抗ガン作用が認められた」と研究機関が発表したことで、「タイはトムヤムクンの特許を外国が取得してしまわないよう注意することが必要だ」と警告した。

 これまでのタイと日本の共同研究で、レモングラスなどスープに使われている複数のハーブは、消化器系のガンを抑える効果があることが分かっている。タイ伝統医療研究所のペンナパ・スプチャルン所長は、「この研究のおかげで、トムヤムクンの知名度がさらにアップすると予想される。しかし、タイでずっと食されてきたこのスープを外国企業などが商業目的に利用することも懸念される」と指摘した。

 これまでの共同研究によれば、タイの食材ハーブのうち、バイマクルット(カファ・ライム・リーフ)は活性酸素を減らす効果、レモングラスは消化を助けガスを排出する効果、そしてレッドオニオンとライムでは豊富なビタミンCと抗酸化作用が確認されている。また外観がショウガに似ているカーは活性酸素を抑え消化を助けるとされている。

 国立マヒドン大学栄養研究所のケオ・カンサダナムパイ博士によれば、「トムヤムクンに使われている唐辛子も抗ガン作用が証明されている」と話す。同研究所では、十種類の唐辛子について研究を行い、そのうち四種類に、ガンにつながる細胞の突然変異を抑える作用を確認したとしている。

 トムヤムクンに関する共同研究は、タイ国立農業大学のカセサート大学、そして京都大学、近畿大学が実施したもので、トムヤムクンには消化器系腫瘍の成長を抑える効果が、ベータカロチンやビタミンCに優ることが確認されたている。なお、このスープに使われるハーブのうち、カファ・ライム・リーフ、レモングラス、カーでは、腫瘍を抑える作用が他の健康食品の百倍に及ぶ、とも報告されている。



“ 事実は小説よりも奇なり"、10バーツ恵んであげた少女の物乞いは、3年前に行方不明になった、実の娘だった。(続報)
コンケンの実家に“娘”は健在、どちらが本物??


 3年前にギャングに連れ去られ、プーケットで強制的に物乞いをさせられていた少女が奇跡的に母親に再会した件は、その後、ギャング、カンボジア人5人、タイ人1人が逮捕され、犠牲になっていた子供達、5人が助けられた。

21日、コンケン県駐在の記者が、ケーソンちゃんが、双子の妹、アンポンちゃんと一緒に面倒を見て貰っていた祖母、テオさん(70歳)を実家に訪ねた。

テオさんは、『孫の両親は、二人をここに預けたまま、家を出、それっきり何の音沙汰もない。だから私が育てているし、今も2人は私と一緒に暮らしているよ。ニュースで言われていたように、何者かに連れ去られた事なんて無い。ニュースを聞いて私もびっくり仰天、だって、母親のホワットは娘の事など全く気に掛けていなかったからね。』

その後、記者は、二人が通っている小学校へ出向き、ホワットさんが、“3年前に連れ去られた。”と言っている娘のケーソンちゃんに会いに行くと、彼女は2年生の教室に平常通り出席していた。

記者の質問に対し、彼女は『お母さんの顔はもう覚えていない。知ってるのは、お母さんがブリラムの人だと言うことだけ・・・。』と語った。記者の調査によると、ホワットさんは過去3人の夫がおり、最初の夫との間に、男児が1人、2人目の夫との間にも、男児が1人と女児2人(ケーソンちゃんとアンポンちゃん)いる。

ブリラム県の記者からの報告によると、ホワットさんの父親、ラットさんも孫が見つかったニュースに驚き、喜びをかみしめていた。『娘が電話で、“娘に会った!”と知らせてきた時は、とても嬉しかった。それで、娘に“間違い無いか?”と確認したところ、“顔も、手の傷も覚えているから絶対間違いない!”と言ってた。何年も孫の顔を見ていないから一刻も早く、孫に会いたい。』と語った。

ホワットさんは、20日夜、5チャンネルのテレビ番組に娘と共に出演し、その際も、プーケットで物乞いをさせられていた少女が“実の娘”であると信じている、と何度も強調した。

プーケット、パトンビーチの警察では、ホワットさんの本籍地の警察の協力を仰ぎ、彼女の戸籍の調査、それに、コンケンの警察には、3年前にケーソンちゃんの捜査願いが出されているか等、の調査に着手した。ホワットさんは、『どのような情報が流されようと、この少女が真の私の娘であると信じている。』と語った。

(警察は、ホワットさんと“少女”をバンコクに連れて行き、DNA鑑定の予定。)



看守に携帯電話使用禁止令

 矯正局によれば、刑務所内で看守が受刑者に買収されるケースが報告されており、このため、同局は全国の刑務所に対し、看守が仕事中に携帯電話を使用することがないよう通達した。同局によれば、受刑者が看守の携帯電話を使って外部と連絡をとることがあるという。



家族で連続強盗 コンビニとマートを襲う

 18日午前4時40分ごろ、北海道稚内市港5、コンビニエンスストア「セイコーマートみなと店」(木村勝三さん経営)に男3人、女1人の4人組が入ってきて、男1人がいきなり店員に包丁を突きつけ「金を出せ」と脅した。店員が「警察を呼ぶぞ」と言うと、何も取らずに同店の前に止めてあった乗用車で逃げた。

 約10分後、約2キロ離れた同市潮見1の「セイコーマートきくや店」(菊谷和広さん経営)に、男女4人組が入ってきて同様の手口で店員に包丁を突きつけ、現金約10万7000円を奪った。

 稚内署で強盗事件とみて捜査していたところ、同5時25分ごろ、同きくや店から約500メートル離れた場所で車に乗っている不審な4人を発見、2件とも事件を認めたため、強盗容疑で逮捕した。

 4人は家族で、熊本県荒尾市、馬券予想師、本村好高(59)▽妻恵美子(64)▽長男で漁業、幸広(33)▽二男で同、好文(31)の4容疑者。一家は最近、九州から北海道に渡り、札幌でレンタカーを借りて稚内に来たという。同署で動機などをさらに調べている。



キス。誰もが大切とは考えない

 アメリカ・ワシントン大学の調査結果では、ホモ男性の間でのキスで、「唾液」から「HHV-8」ウイルスに感染する可能性があることが分かった。最終的に、血管癌になり死に至る。
 「キスから死に至らない」ある人は同じように考えるが、多くの人は「このウイルスの危険性はどのくらいか?」「悪性はエイズと同じか?」と心配する。大切は。「普通の性交ではどうなのか?」
 データからは、アジアではあまり見かけられず、北アメリカ、多く見られるのはアフリカである。



“ 事実は小説よりも奇なり"、10バーツ恵んであげた少女の物乞いは、3年前に行方不明になった、実の娘だった。

 去る18日午後5時、プーケット県カタ郡の警察は、パトンビーチにて、カンボジア、ポイペット出身のドゥー(33歳)とプー(17歳)の二人を、不法入国の容疑で逮捕した。

取り調べの後、両人は、被害者の一人、ケーソンちゃん(7歳)の証言により、イサーン地方の幼児を誘拐し、物乞いを強制させていたギャングの一味と判明した。

今回の逮捕劇の糸口は、去る14日、ブリラム県出身のホワットさん(34歳)が、“3年前に誘拐された娘のケーソンが、パトンビーチで強制的に物乞いをさせられているので、助けて欲しい”、とカタ署に通報したことに因る。

署員が現場に急行するとそこでは、ホワットさんとやせ細りやつれた娘のケーソンちゃんが抱き合って泣いていた。警察は二人を署に連れ帰り事情を聞いた。

ホワットっさんによると、『ケーソンは3年ほど前にコンケンにある親戚の家から何者かに誘拐され、親戚一同、行方を捜したが一向に見つからなかったので、もう諦めていた。ところが、全く信じられないことが起こったのさ。10日ほど前に私がプーケットに働きに来、あの日、深夜、ソイ・バンラーを歩いていると、道端で少女が物乞いをしていた。可哀想だったので、10バーツ恵んであげたのさ。ところが少女は私の顔を見、お金を受け取ろうとしなかったんだ。急に泣き出し、私のことを“お母さん”と呼んだんだ。私はすごくびっくりして信じられなかったよ。と言うのも、少女はとっても痩せており、皮膚や顔もやつれていたからね。いろいろ尋ね、よくよく見ると、やっぱり、3年前に誘拐された娘のケーソンに違いなかった。こんな形で偶然に娘と再会出きるとは、夢にも思っていなかったよ。』ホワットさんは娘を強く抱きながら語った。



麻薬パーティ

 ウドンターニ署で調べたところ、3階建ての商業ビルで、大学生などが中でほとんど毎日麻薬をやっている。捜査したところ、鉄の扉でしっかりと閉じられており、裏側にはピックアップなど数台の車が停められてた。しかし、中には入ることができなかった。
 そこで担当官が扉を警戒していると、若者がでてきたので、拘束し3階へと行ったところ、男、女対で麻薬をやっているのを発見した。ディスコのようであり、担当官が音楽を消してもあるものは、酷い麻薬中毒で止まらなかった。
 ウドンターニ署では、麻薬パーティを検挙したのは今回が初めてで、検挙者の多くは上流階級の公務員の子供、重要責任者の子供、先生の子供などで、将来を無くすのは非常に惜しいことだ。



児童買春でアメリカ人を逮捕

水曜日にプノンペン市ドンペン区のプンチャックホテルで、裸になった14歳の売春婦と一緒にいる現場に踏み込まれたアメリカ人ジェームス・カーティス・パークスが児童売春の現行犯で逮捕された。アメリカのハワイ州を拠点とするフリーランスの写真家であるパークスは、木曜日に全ての容疑を否認し、警察が踏み込んだときには、仏教の瞑想と英語を教えているところだったと主張している。

しかしながら観光警察局長のリエン・ビチェットは、容疑者と少女双方が服を着ていなかった理由にはならないと述べている。ビチェット局長によると、少女はお金のために数回、パークスを相手に売春したことを供述しているという。過去数回カンボジアを訪れているパークスは、火曜日にカンボジアを再訪したばかりだった。



ケシの栽培面積拡大

 陸軍第3管区によれば、この1年のうちにケシの栽培面積が2270ヘクタールあまりに倍増しているという。ケシは、最近では、ジャングル内ではなく、作物が栽培されているエリアに植えられるようになっている。このため、衛星では、ケシ畑を見分けることが難しくなっているという。また、タイ側は、毎年実施されている合同軍事演習「コブラ・ゴールド」に麻薬制圧作戦を含めるかどうかについて米国側と協議しているという。



タウンハウス崩壊

 プララーチャオン署が、タウンハウスが崩壊したと届け出を受けた。担当官が緊急で駆けつけてみると、二人の建設作業員が負傷していたので、病院に運んだ。Wさん(47)は胸の打撲、 Sさん(33)は右太股の骨折、右手の指2本の骨折、顔の鼻の辺りに傷。医者の治療により、危険を免れた。
 その後の調べて倒壊した2階建て商業ビルは、古く築約50年経っており、昔「ローズ」というジュエリーショップで新築するために取り崩し作業の準備をしていた。



児童ポルノのイギリス人が入院

 少女のヌード・ビデオを撮影し、「児童搾取禁止法」違反で11月20日に禁固3年の判決を受けたイギリス人英語教師の Jon Keeler(55歳)は、判決に抗議して21日からハンガー・ストライキをつづけていた。しかし衰弱がひどくなり、9日後には病院に移されていたことがわかった。 現在、オーストラリア人の医師と刑務所の医師が治療にあたっているが、食事をとっているのかどうかは不明。この事件は、これまでうやむやに処理されてきた外国人の性犯罪に有罪判決が出たことが注目されており、当局が釈放する可能性は少ないと見られている。



ぼったくり、初の摘発=新宿・歌舞伎町で風俗店を捜索−警視庁

 安い料金で客を呼び込み、法外な料金を請求するぼったくり風俗店を摘発する全国で初めての東京都「ぼったくり防止条例」の適用が10日、始まり、警視庁保安課などは同日未明、新宿区歌舞伎町の風俗店を初めて家宅捜索し、同条例違反容疑で関係者数人の取り調べを始めた。容疑が固まれば逮捕する。また、新宿のほか、条例で指定された池袋、渋谷、上野にも捜査員を派遣し、警戒に当たった。
 条例では、サービスの料金の掲示が義務付けられ、実際より安い料金で勧誘したり、暴力的な方法で料金を請求したりすることが禁止されている。 



またもや群集が強盗をリンチ殺害

日曜日にカンダル州アン・スノル郡で、スバイリエン州からきた20歳の農民チア・ファーが集団リンチにより殺害された。カンダル州警察のトム・バイ副長官によると、チア・ファーはコンポンスプー州に住む病気の親類を訪ねるためといってバイクタクシーに高額の運賃を提示し、その移動途中にバイクを盗もうとしたが失敗、群衆に集団リンチを受けたという。



大洪水で町の機能マヒ 南部ハジャイ

政府一億七千九百万バーツ援助

 タイ南部では先月十九日頃より激しい雨が降り続き、二十二日にはソンクラ、ナコンシータマラート、パタニ、チュムポン、ナラティワート、ヤラ、スラタニ、パタルン、サトゥンの各県を中心に洪水が発生した。被害はソンクラ県とナコンシータマラート県で大きく、特にソンクラ県ハジャイでは二十三日に水嵩が二メートルに達し、十二年ぶりの大洪水となった。

 被災者は十三県百二万人に上り、死者も二十八日までにソンクラ県で三十三人、ナコンシータマラート県で十三人、ヤラ県で四人、パッタニ、ナラティワート、スラタニの各県で一人ずつの計五十三人が報告されている。死因のほとんどは溺死と感電死だった。

 ハジャイでは二十二日より市内のほとんどが一メートルを越える水に浸かり、住民が避難した。国軍と警察が救援活動を行ったものの、救援物資が十分に行き渡らず、無人の商店からの略奪も横行した。また約四千人のマレーシア人ほか多くの外国人観光客が、水や電気の止まったホテルに足止めされた。

 水が引いた二十六日から本格的な復旧作業が始まったが、道路にはゴミが山積みされて、回収が追いつかない状態。ハジャイ市長は「町が機能を完全に取り戻すには半年はかかる」と語っている。市場では水に浸かった商品が安売りされ、人気を集めているが、ソンクラ県のサワット知事は、復旧作業中のハジャイに大勢の人々が集まることのないよう呼びかけている。

 内閣は二十八日の閣議で、被災地に一億七千九百万バーツの援助金を送ることを決定した。先にソンクラ県を視察したチュアン首相は「洪水は治まったが、これから多くの人々を援助しなければならない」と表明。大蔵省では、洪水損害を受けた負債者の返済を猶予するよう銀行に要請したほか、災害復旧事業に対する減税も予定している。



オランダのタイ大使館 建物と土地に売買契約

ビジネスマンが「大使から購入」と主張

 オランダのビジネスマンが、「元タイ大使から購入した」として、ハーグにあるタイ大使館の建物と土地の明け渡しを要求している。このビジネスマンは、元タイ大使が署名した約六千万バーツの売買契約書を持っているという。しかし大使に大使館の建物と土地を売却する権限はなく、外務省としては、明け渡し要求には応じられないとの姿勢だ。

 外務省のスパット・チットラヌクロ副報道官によれば、ビジネスマンが契約を交わしたという元大使は、「オランダ語の書類に署名したことはあるが、それは建物と土地の購入に関心があるという内容と聞かされていた。売買契約書だったとしたら、騙されたことになる」と述べているという。同副報道官は、この元大使の氏名を公表していないが、九六年から昨年十月までタイ大使を務めたプラチャ・ダウィータワディクン氏がその人とみられている。

 外務省はこの件に関する報告を昨年十月に受け、同年十二月に調査のため特別委員会を設置した。今年九月にはさらに別の調査委員会を設け、二百七十日以内に調査が完了する予定となっている。スパット副報道官は「タイ側が不利益を被らない形で問題を解決したい」と述べている。



密告が大流行?

 11月24日未明に起きた反政府勢力の武装蜂起事件に関連して、フン・セン首相は25日に「首謀者の逮捕に結びつく情報を提供した者に500ドルの賞金を出す」と発表した。日本人にとっては5万円強でしかないが、カンボディア人にとっては10倍以上の価値があるため、情報提供者が殺到する大騒ぎになっている。
 密告によって家宅捜索が行なわれたり、かなり社会的地位の高いひとが事情聴取を受けたり逮捕されたりもしている。また、兵士や警察官が勝手に路上検問を行なうなど、収拾がつかない状態だ。
 容疑者がもっていた襲撃目標のリストのうち、24日には襲われなかった施設が291か所残っており、今後これらの施設が襲撃されるのかどうか、しばらくは緊張がつづきそうだ。



世界エイズ・デー

 「世界エイズ・デー」の12月1日は、カンボディア国内でもイベントが行なわれたり、TVで特別番組が放送されるなどした。(写真は、コンドームのつけかたを練習する子どもたち。)
 「国連合同エイズ計画(UNAIDS)」の調査では、15歳から49歳のカンボディア人の3.7%が、HIVに感染している。人口1,200万人の国で、毎日100人ずつが新たに感染している計算だ。「カンボディア保健省」のデータでも、売春婦の100人に41人、警察官の100人に25人、兵士の100人に10人がHIVに感染しているという。
 カンボディアの場合、感染の原因はほぼ100%が性交渉によるものだ。買春に寛容な国民性と無知ゆえに、買売春によって感染して家庭内にもちこんでしまう。これまでは売春婦から買春客への感染が問題になっていたが、現在は夫から妻への感染や、母親から赤ん坊への感染が深刻化している。



お婆ちゃん

 Mistineのテレビコマーシャルが、画期的なヒットを生んでいる。皺の跡を無くすローションの為の新しい映像を生み出した。名前は「ベビィ」。
 お母さんは、「お母さん」という言葉を赤ちゃんに教えようとしている。だが、子供はお母さんの腕の皮に皺があるのを見て、老いていると知覚し、「お婆ちゃん」と呼んだ。例え、どのように一生懸命教えても、子供はまだお婆ちゃんという。
 感動を見る人たちに送り出すことができた。そして、この広告映像はそれ以外にも沢山の見る人たちに笑顔の跡を創り出した。



「水祭り」にコンドームを配布

 カンボディア政府は、11月10−12日の「水祭り」期間中にコンドーム53,000個を無料配布する。例年、地方からやって来た漕ぎ手がプノンペン市内で買春をしてAIDSに感染するためで、アメリカ・ワシントンのNGO「PSI」がコンドームを支給する。
 ことしは、縫製工場の女子工員15万人にも、工場を通じて配布するという。

*プノンペン市のチア・ソパラ市長は売春業者に対し、「水祭り」期間中は営業を中止するよう通達を出した。



またもや、カンボジアの泥棒

 サケーオ県、アランヤプラッテート署にカンボジアの盗賊に強奪にあったと届けがあった。被害に遭ったのは、Wさん(65)。Wさんが、寝ようとした所、5人のカンボジア人に押入られ家の柱に縛られた。電話、現金25,000B、金それに車を強奪され、一味は車を運転してカンボジア方面に逃走した。
 担当官は、所轄の軍隊・警察 50人以上を動員し、捜索した所、サトウキビ畑の中で盗賊の一味と遭遇 5分間の銃撃戦の後、一味は車を捨てサトウキビ畑に姿を消したので、ヘリコプターを出して捜索したが、発見出来なかった。



婦女暴行の中国人を逮捕

 10月22日、プノンペン市内のゲストハウスで女性の悲鳴がしたため警察が駆けつけて、部屋にいた中国人男性を拳銃の不法所持の容疑で逮捕し、女性を保護した。
 調べによれば、男性はダウム・コー地区にある縫製工場の支配人フークア・チャン(32歳)で、ヴェトナム人の恋人(24歳)をこのゲストハウスに囲っていた。この日は、カラオケ「Mega」で働いているヴェトナム人女性(19歳)を連れて帰ったが口論となり、SMプレーまがいに手足を縛ったらしい。警察が踏みこんだときには、チャンも女性2人も裸だった。
 直接の逮捕容疑は拳銃の不法所持だったが、逮捕時に撮影された写真が「レアスメイ・カンプチア紙」に掲載されて、市民の注目をさらうこととなった。タイトルも「野蛮な拷問セックス/犯人は起訴される」(直訳)と、SMプレーを強調している。ここでは顔を伏せるが、新聞には素顔が公開されている。



売春を強要された東欧女性を保護

 警察当局は8月13日、プノンペン市内の「ベスト・ウェスタン・カンジー・ホテル」で、売春を強要されていた東欧女性7人を保護した。女性はルーマニア人5人とモルドヴァ人2人で、18−23歳。ホテルの2つの部屋に監禁されていた。女性たちが国の両親などに助けを求める電話をかけ、それがカンボディア国内の人権擁護団体に連絡されて、事件が発覚した。女性たちが相手をさせられたなかには、ビジネスマンだけでなく政府高官もいたという。国連人権擁護委はこの点を重要視して、カンボディア政府に十分な調査をするように要請した。
 女性たちはルーマニアでダンサーとして集められ、トルコの首都アンカラを経由して、7月25日にバンコクからプノンペンへ入った。到着直後に、パスポートと航空券を取り上げられたという。女性たちを連れたきた「ノリカ」と名乗る女性が、行方をくらましている。警察当局はこの不可解な事件を解明するため、軍警察本部で女性たちから詳しい事情を聞いている。



銀行強盗、自転車(!)で逃走 

一昨日の朝8時頃、マナウスから南東に140キロのノーバオリンダ・ド・ノルテ市のアマゾナス州立銀行支店に2人組の強盗が押し入り、13万レアル(約750万円)を強奪、用意してあった自転車で二人乗りで逃走した。事態を聞きつけた駐在兵士2人が走って追いかけたが、途中で息があがり追跡を諦めた。犯人は未だ捕まっていない。ちなみに警察が唯一保有していた車両は長い間壊れており追跡に使えない状態だった。一見アマゾンの平和な田舎町であるこの街には電気も水道も通っておらず、軍警察も駐留していない。行政に見捨てられた形のこの街では治安も年々悪化しており、今年に入って郵便局、銀行が1回ずつ強盗に遭い、それぞれ12万レアル(約700万円)5万4千レアル(約300万円)が強奪されている。



強盗犯人を仲間が強奪

 プノンペン市裁判所前で11月17日、判決を受けて出たきた強盗犯人2人を、仲間が奪回する事件が起きた。クング・ホック(18歳)とチャントラー・ポンルーの2人は、3月に強盗事件を起こして逮捕・起訴され、この日禁固9年の判決を受けて護送されるところだった。武装した5人の仲間が裁判所前で待ちうけ、発砲して奪回した。警察官3人と、犯人1人の恋人がケガをして病院に運ばれた。通行人が多かったため、警察は応戦できなかったという。
 その後犯人たちはコンポン・スプー県に向かい、手榴弾を投げてNGOのランドクルーザーを止め、強奪して逃げた。軍警察100人が追跡して18日に発見し、銃撃戦のすえクング・ホック、チャントラー・ポンルーを含む3人を射殺し、1人を逮捕した



両腕のないバイク修理工

 シドニーオリンピックに続いて行われたパラリンピックでのタイ人選手の活躍は記憶に新しいが、両腕のないタイ人が足2本で立派にバイク修理業を営んでいるというニュースがこのほど世界をかけめぐった。

 これは地元のタイ紙「タイラット」にそのタイ人の記事が載り、それがきっかけで世界に配信しているロイターが実際に取材に行き、記事を掲載したものだ。

 それによるとまず、タイの身体障害者についての背景について書いている。タイの身障者は政府からの特別の援助もなく、ある者は身障者のための特別な学校に入ることができる。しかし、仕事に就くのはきびしく、自身の家族に頼っているのが現状だ。バンコクの街でもよく見かけるように、身障者の仕事といえば宝くじ売りか、物乞いというのが相場。

 そんななか、立派にバイク修理業を営むのがモンコンさん、37歳。彼は生まれつき両腕がない。住まいはスパンブリー県のタリンチャンで、そこで店を開いている。

 彼によると、「最初、店を開いたころはだれも、バイクの修理ができるとは思っていなかった。でも、仕事の依頼が来て、修理している姿を見て、少しずつ信じてもらえるようになった。そして徐々に顧客も増えてきた」という。

 彼のまじめな仕事ぶりとその腕のよさが評判になり、顧客の1人によると「彼のサービスは非常によく、信頼もできる。それはやはり彼自身が努力しているからで、部品についても非常にいいものを使ってくれる」と話している。

 今では地元の有名人でもあるモンコンさん。彼によると「パラリンピックなんて興味はない。でももし、バイクの修理の競技があったら絶対、1番さ。自信があるね。でも時には、今やっていることをみんな投げ出してしまいたいほどいやになることもある。でも自分にはこれしかないし、皆がその腕を認めてくれるからやる気になるんだ」と語ってくれた。

 ところで、彼がバイクの修理を始めたのは今から10年前。ちょうど一生続けていける仕事を捜していたころにバイク修理とめぐりあった。そして両足を使って修理に挑戦。小さなねじ回しを使い、だれにも助けを受けなくても修理ができるように訓練した。まだ見習のころバイクをすべて解体し、それを1つひとつ組み立てて1台のバイクを完成させた。そうした鍛練を積んで一人前になり、店を開いたのだ。



児童ポルノのイギリス人に有罪判決プノンペン

 少女のヌード・ビデオを撮影し、「児童搾取禁止法」違反に問われていたイギリス人英語教師の裁判が11月20日にタクマウ市で開かれ、禁固3年と被害者4人に合わせて150万リエル(385USドル)の支払いを命じる判決が言い渡された。
 警察当局は8月26日、イギリス人 Jon Keeler(55歳)を「児童搾取禁止法」違反容疑で逮捕した。コンダール地検によると、Keelerはプノンペン市内の英語学校の校長で、プノンペンから10kmほど南の公園で8−10歳の少女5人のヌードをビデオに撮影していたところを逮捕された。
 有罪になれば、刑期は10−20年だという。イギリス大使館は逮捕の事実を承知しているが、コメントは出していない。
 被告の Jon Keeler(55歳)は、「裁判官や検察官に5,400USドル以上の賄賂を支払っており、この場で釈放されると聞いていた」と困惑した。判決によれば、刑期は逮捕された2000年8月26日から起算して3年間で、刑期終了後は国外追放となる。
 「児童搾取禁止法」の規定によれば、刑期は10−20年とされているので、賄賂によってかなり減刑されたことになる。しかし6月に、同様の容疑で起訴した日本人を不透明な経緯で釈放した措置が内外から批判されたため、今回も釈放するわけにはいかなかったようだ。帰国後は、イギリス国内で訴追される可能性も残っている。



タイ警察 逃走囚人10人を射殺

人質3人は重体

 二十三日午前七時四十分、タイ警察の特殊部隊は三人の人質と共にピックアップのバンに立てこもっていた逃走囚人十一人のうち十人を射殺した。銃撃の最中に囚人一人が逃走したため、現在、警察が行方を追っている。この銃撃で人質も全員が重傷を負った。

 人質を取って逃走したのはバンコク郊外サムットサコーン県にある刑務所の囚人で、逃走中の一人を除くと、九人がビルマ人で一人がタイ人。二十一日午前十時頃、作業用の工具を使って脱獄。その際、抵抗した同刑務所の仏教講師が殺害された。

 脱獄の知らせに警察がすぐに駆けつたため、囚人は刑務所の所長ら七人の職員を人質にして立てこもり、陸路でミャンマーに逃走させるよう要求した。警察は説得を続けたが、午後五時過ぎに人質二人の開放と交換に、刑務所からの逃走を許した。

 その後、行く手をさえぎる警察に業を煮やした囚人は、さらに二人の人質を解放。こうして囚人のバンはミャンマーと国境を接するカンチャナブリ県まで来たところで燃料切れとなった。このため囚人は警察に自動車の交換を要求。これを受けた警察は自動車を供給した。

 囚人が供給された自動車に移動を始めた瞬間、警察の特殊部隊数十人が一斉にバンに向けて発砲を開始。約五分後に事件は一応の決着を見た。ただし人質は全員が重傷を負い、刑務所長は頭に銃弾を受けて危篤状態にある。また、警察は囚人一人を取り逃した。

 チュアン・リークパイ首相、国軍司令官、警察長官による会議の結果、囚人は絶対に逃がさないとの結論がでたようだ。囚人は最後まで説得に応じなかったため最後には銃撃となったが、一台のバンに囚人、人質が合わせて十四人も乗るという過密な状態での発砲は、人質の命を危険にさらす。

 この事件の模様は随時テレビで中継され、銃撃の場面は繰り返し放映された。チュアン首相の判断に国民がどのような反応を示すか、選挙戦にも影響を与えそうな事件だ。



はだかもここまで大丈夫?

 最近は、結構、タイ人女性の肌の露出が増えてきたようだ。街の中ではタンクトップは普通、へそ出しだってある。7年前なら考えられなかった光景だ。そのころは皆、だぼ〜といったTシャツをズボンから出して着ているだけ。からだの線を強調する服なんてとんでもない、という風潮だった。

 一方、セミヌードが載る大衆紙も最近、増えてきた。おそらく当局の許容範囲が広がったのだろう。地元のタニヤの広告が満開の日系の雑誌も、数年前に発行していたら、タイ国内の発売禁止はまぬがれなかったはず。

 ところでそんななか、女優のウィチュダーを撮りおろした来年のカレンダーにはびっくりした。日本でなら別にありきたりの写真だが、被写体がタイ人で、そしてタイ国内で出回っているというのが、その性描写(?)の開放を意味するものだろう。相変わらず、乳房の露出はダメだが、それでもここまで大丈夫なのか!と思わせる写真だ。この出演料でウィチュダーは3百万バーツを手にしたとか。それを見るタイ人女性も一応に「きれい」という反応で、こういったはだかの描写がタイで素直に受け入れられているのを感じる。

 いずれにせよ、このなやましげな来年のカレンダーはスコッチ・ウィスキー「BLUE EAGLE」を2本買うともらえるので、欲しい人は最寄りの酒屋かスーパーマーケットで12月末日までにお買い求め下さい。さらに12月中旬にはまた新しいモデルによるカレンダーも発売されるとか。期待できる。



息子撃った日本人男性

今回の事件は11月9日午前4時に、フアイクアン署に通報が入ったことで明るみにでた。それによると、フアイクアン区ピヤウェート病院斜めにある地下鉄建設現場入口前のラーマ9世通りの中ほどで、外国人が銃で撃たれけがをしており、助けを求めているというものであり、警官と救助隊が現場に駆けつけた。

 現場では、日本の横浜市在住の手塚さん(19歳)が青いパンツ1枚のみを身に着けた状態で倒れていた。背中の中央とのどに1発づつ銃で撃たれ、体中血まみれで、しかも酒のにおいが漂っていた。手塚さんはまだしゃべれる状態であり、それによると、事件現場の斜め向かいにあるメクスホテル(旧サンルートホテル)の18階に宿泊していた父親の手塚幸夫容疑者(50歳、写真)と口論をしたと話していた。そして一旦、話を打ちきり急いで警察病院に護送して治療をすることにした。

 その後警察は、同ホテルの1815号室に向かい、部屋のドアをノックしたところ、中では父親の幸夫容疑者が売春婦と寝ているところであり、ドアの外にいるのが警官だとわかると蒼ざめた感じで応対した。そして、警察は事情を聞くため署に連行した。

 はじめ、幸夫容疑者は、タイ語は少ししか話せないと日本語で言ったので、通訳をつけることになった。取調べで同容疑者は、手塚さんが実の息子であるが、最初の日本人妻の子であり、1歳のときに妻とは離婚して息子は自分の母親に預けて育てていると話した。

 それから、84年ごろ、幸夫容疑者は事業を興すため来タイ、アカネという日本料理店をオープンさせた。この店は、最初にトンローで開き、2店目はランシットでオープンした。その頃、タイ人女性と再婚した。

 幸夫容疑者は続けて次のように証言した。11月6日に日本からやって来た息子の手塚さんを迎えに行き、メクスホテルに部屋をとった後、あちこち遊びに連れて行った。そして事件発生の日、アソークのソイカウボーイにあるwet lipという店に連れて行ったが、つまらないと手塚さんが言ったため、パッポンに行くことにした。そこで手塚さんはお気に入りの女性を見つけたため、2人きりにしてほしいと父親に頼んだ。そこで、父親も別の売春婦を連れ出し、ホテルで一夜を過ごすことになってホテルに連れて行ったという。

 ただ、幸夫容疑者の証言に信用できないところがあると警察は判断している。というのも、手塚さんは父親に撃たれたと言っており、証言内容と矛盾するためである。このほか、幸夫容疑者への取調べで、16年前にタイでレストランをオープンしたことや、ノンタブリ県バンクルアイ郡に住むスカンヤさんというタイ人女性と再婚、子供を1人もうけたが、その子供は現在日本にいること、などが判明している。警察は幸夫容疑者の手に付着していた火薬のすすを回収、調べることとし、同容疑者を拘束することにした。

 さらにその後、警察が取り調べを続けた結果、11月10日の夜になって幸夫容疑者が自分で息子を撃ったことを白状した。その原因として、手塚さんが幸夫容疑者の母であるモトさんに暴力を振るっており、我慢できなくなったので、同容疑者が息子をタイに連れてきて更正させようと思ったが、うまくいかなかったため、と話している。

 幸夫容疑者は、事件発生までの経緯を次のように説明した。息子を歓楽街に連れて遊んだ後、タクシーに乗せ事件現場付近で降りた。それから、事件現場まで一緒に歩きながら家庭の問題を話し合ったが、息子は一向に反省する様子を見せなかったため、事件現場に来たとき、父親は小便をしてくるからセメント台で座って待っているようにと息子に告げ、隙をみてスカンヤさんの家から持ってきた銃で3発後ろから息子を撃った。

 それから、電車に乗り、サートン橋付近で銃をチャオプラヤー川に投げ捨てた。そうしなければならなかったわけは、幸夫容疑者がタイに来る前、もし息子を連れて帰ってきたら首を絞めて殺してやると母親に言われたためである。息子は非行に走っており、けんかを起こしては体じゅう傷だらけで、しかも日本国内で警察沙汰にもなっていた。

 一方、保険金を目当てに息子を殺そうとしたと疑われていることに関しては、事故や事件により支払われる海外旅行保険はほとんどの日本人がかけているため考えなかったと同容疑者は話している。しかし、警察はこの点をかなり重要視している。というのも、息子が死亡した場合に入る保険金は3千万円(約7百万バーツ)となるからであるた。



緩いあそこにお悩みの方へ

 薬草がここへきて再び注目されるようになっている。普通の薬による病気の治療の場合、副作用が生じることもあり、健康に危害を及ぼすこともある。

 そこで、タイの地方の農民らにとって良い機会となったのが、医学界では必需品である数多くの「食べられる植物、薬になる木」の栽培である。つまり、薬の原料とすることもできるし、医薬品として生産することもでき、農業上の付加価値を高めることになる。 
 例えば、タイ人の間でひそかにヒット中の「子宮を正常化させる薬草=ワーン・チャク・モット・ルック」について専門家であるセン医師は「昔の処方によれば、全てがタイのバイアグラということができます。ただ、医学上認められるかは、事情によります」と話している。この薬草は、使用目的として、まず女性用で例えば、子宮のたるみ、その肥大、子宮の希薄化、定期的な子宮の痛み、子宮内の腫瘍、下腹部の激痛、生理痛の解消、流産の防止、膣内の異臭消し等に効果があるという。手足の冷え、冷え性にも効くらしい。薬草であるため、食べても危険はない。痛みが繰り返し起こらないようであれば、健康食品としても利用できる。食べ方として薄くスライスしたものを野菜と味付けして食べる。この薬草は、出産により弛んだお腹をひきしめる。また、女性の生殖器をいつまでも若々しく保つ。 薬にする場合、頭部をつぶして粉末にし、蜂蜜と混ぜて丸める。ただ、ばい菌が発生する恐れがあるため、湿気には気を付けること(ばい菌の一部は身体に危害を及ぼす)。叩き潰したあと、乾燥させカプセルとして詰めればより安全である。または、長時間煮詰めて液体として飲用することもできる。この他、何を混ぜればより効果が増すかについては、セン医師にきくこともできます。電話は939-1104または(01)633-7887。

 ほかにも、数多くの植物や薬草を薬として調合することができ、わざわざ遠くに出かけなくても、自分で作ることができます(薬草から抽出したものを売っている)。



お棺に寄付

 タイ人のその占い師は、「棺桶に寄付しなさい」と言った。それがあなたの救われる唯一の道なのだと。

 棺桶に寄付?いったい何のことだろう。ちょっと不安にかられた。翌日、勤めている会社のタイ人に聞いてみると「ローン・ソップ」と皆、口を合わせるように言う。その意味は、要するに身寄りのない人や身元がわからず亡くなった人を入れるお棺を買い取る形で、一般の人が寄付するのだ。1つ1、500バーツだから、1人で1、500バーツ寄付して、1人分のお棺を買い上げてもよい。買い上げるといってもだれのために、いつ使われるかはわからない。要は棺桶のための寄付なのだ。

 さて、それがわかれば、あとはどこでその寄付を受け付けているのか?会社の連中に聞いてみると、「ワット・フアランポーン」と、これまた口を合わせたように言うので、占い師の忠告を守るため、さっそくフアランポーン寺院にでかけてみることにした。場所はスリウォン通りからも歩いていける距離で、寺の中は広く、葬儀場もたくさんあった。

 「ローン・ソップはどこ?」と、寺の中にいたタイ人に聞くと、すぐに教えてくれた。そこは何の変哲もない受付の場所で、その横にはちゃんと整列して積み上げた棺桶が並んでいた。普通の棺桶ならタイでは1万バーツほどはするし、2段、3段という風になればもっと値段が張る。そこに置いてあった棺桶らしきものはきっと一番安い1、500バーツのものだろう。

 受付に並んだいすに座り「ローン・ソップ」のやり方を聞いてみた。まず、桃色の紙を1枚くれる。そこに金額と自分の名前を書き込む。金額は寄付する額。100バーツでも500バーツでもよい。ただ、1、500バーツで1棺が使われるのだ。書き込んでその金額を渡すと、領収書をもらえる。書き込んだ桃色の紙は、横手のお棺に自分で貼りつける。一方、領収書は近くの参拝場で燃やしてお祈りをする。

 ところで、その領収書には「泰国義徳善堂」と印してあり、そう、あの事故が起きたり、死者が出たりしたときに警察よりも先に駆け付ける、あの特攻隊の財団がこのローン・ソップを運営しているのだった。要は、身元のわからない死亡者などは引き取り手がないから、仕方なく棺桶に入れなくてはならない。しかし、その棺桶もタダではない。だから庶民から寄付を募って引き取り手のない死亡者を葬るというわけだ。

 さて、寄付ののちはその領収書を燃やしにとなりの参拝場に行こう。

 線香のけむりがいきおいよく舞っている。まず、紙を燃やす前にお祈りする。その手順は、新しい線香を20本取り、その先に火をつけて、6つある線香立てにそれぞれ3本づつ差して、おがんでいく。そして残りの2本は両端の線香立てに1本づつ。

 それが終わったら正面のチカチカ燃えているところで紙を燃やし、お祈りする。中にはその領収書の紙の裏に何やら自筆で書き込んでいる人がいる。聞いたところ、お祈りしたいことをそのまま書き込むのだとか。

 いずれにせよ、バンコク滞在中に一度は棺桶の寄付を経験してみるのもいいでしょう。 



仏像販売で1億バーツ稼ぐ

 最近、タイ仏教界の権威失墜にもつながる僧侶のとんでもない実態が相次いでいるが、これもその1つ。

 もともと、タイの僧侶は女も、酒も、金稼ぎもダメ。でもそれがバレても警察では僧侶を逮捕できない。本人が、還俗したのちなら逮捕もできるが、本人があの黄色い衣装をまとっている間は警察も手出しはできないということ。悪質な場合は仏教界の幹部らが審判を下し強制的に衣装を脱がすことになる。

 11月4日に発覚した事件も、まったくあきれるばかりの話だった。僧侶であるインターソーピットはカラシン県出身で子どものころから出家し、40年前にはバンコクのトンブリ-の寺にやって来た。そして妻を得て、近所の住民をだまして金稼ぎをし、ついにはその寺の僧長ががまんできずに、還俗させたが、ソーピットは逃げて再びピサヌローク県で出家した。

 そしてまたバンコクにやって来て、ある寺に入ったが、そこである財団がスリランカに寺院を建てたいという話を聞き、自分がその仲介を申し出る。英語が流暢なソーピットは数百万バーツを受け取るが、その建設費用をスリランカには持っていかずに自分のふところに入れた。そのお金で車を買い、妻のユパーのためにラートプラーオのソイ31に家を買った。

 ところで、ソーピットの安定した収入は、大型の仏像を庶民に売ること。それを1千個個単位で売りさばき、数百万バーツを手に入れた。その金で女遊びに興じていたが、それを知ったユパーが怒り、ソーピットの悪業をすべて言いふらしてタイ国民の知るところとなってしまった。

 そのため、ソーピットはタイにいることができずスリランカに逃げ、数十年過ごすことになる。そしてすでにタイ国民もほとんど忘れていたころにまた舞い戻ってくる。

 チャオプラヤー川沿いのある寺にもぐり込んだソーピットだが、その寺院の僧長は同じく悪業に手を染める悪いヤツだった。ソーピットは僧長に1年で1千万バーツを稼がせ、喜ばせる。2人は家や車を買い、ミニバンも何台も持つ。生まれの曜日で拝む仏像を全国に売り、1億バーツも稼いだ。

 ソーピットが持った妻は過去のユパーのほかに、ダラオンという女性。彼女はミャンマー人だが、タイ人の名まえを買い取る。そして、ソーピットがオーナーになっている財団で働き、2号的な女性となる。現在は、チェンラーイにも美容室を開いている。

 そして、ソーピットの妻はもう1人。ある保険会社のマネージャーのイット。彼女の彼への仕事は、寄付金の整理と、それをソーピットに渡す会計業務。家は2軒、車1台、現金は数百万バーツを得た。

 このようにソーピットは事業にたけていて、彼の方法はまず身分の高い人といっしょに写真を撮ることだった。軍の高官や大臣クラスの政治家と写真を撮り、それを客室にかざっておく。それで庶民は彼を信頼し、事業もスムーズにいくという寸法。主な収入は仏像の販売や土地の売買。それで得たお金で女と遊んでいたが、現在、ソーピットはエイズにかかってしまった。しかし、寺の僧長は追い出さずに彼を居させており、住民からの反発も大きい。



オークションは銀行の差し押さえ?

 最近、コンドーミニアムのオークションが活発に行われている。不良債権で銀行が差し押さえたものもあるのだろう。方法は、一般の人ならだれでも参加でき、最高で落札した人が所有する。

 BTSのチョンノンシー駅の目の前にある「ダイヤモンド・タワー」も、39室がオークションにかけられることになった。バンコク銀行本店のとなりで非常に目立つ建物だ。この物件の所有権はタイ銀行が持っており、オークションは11月26日の午前10時から同地で行われる。

 一方、チャトチャクからも近いタオプーンの「タオプーン・マンション」も同じくオークションにかけられる。タオプーンといえばこのマンションあり、というぐらい広い敷地にあり、日本人も何人か住んでいる。そのうち3年前に購入した45歳の日本人男性は「部屋の広さは70uほどで住民は皆、中級階級っていったところ。貸しに出しても4〜5千バーツがいいところでしょう。都心から少し離れていますから」と話している。オークションにかけられるのは89室で、11月26日の午後1時からラートプラーオのセントラル4階で行われる。

 さらにもう1つ。チャオプラヤー川沿いに建つ威風堂々の「Svcity」はラーマ3世通り沿い。こちらはオークションにかけられるのは10室しかないが、11月26日の午後1時から始まる。



ゲイ・パレードはひとひねりが必要

 ゲイ・フェスティバルが11月5日に行われた。午後5時にシーロム通りのソイ4あたりを出発、ラーマ4世通りからスリウォン通りに入り1周する。

 いわゆるソイ2とかソイ4にあるゲイ・バーやオカマ・バーが合同で主催し、それぞれの店が、大型トラックを1日だけ貸り切ってパレードするというものだ。

 トラックの荷台に乗って踊るその姿は、カリプソやパッポンで見慣れている我々外国人なら別に驚かない光景だが、地元のタイ人はとにかくそのパレードを見つめる目が違う。おそらく初めて見る人も多いのだろう。シーロム通りの反対車線に停まったバスの中からは皆、くい入るようにその光景を見ていた。テレビや新聞では見たことのあるタイ人もナマは初めての人が多いのだろう。

 ところで、パレードの連中はゲイなのかオカマなのか判別しない。ゴチャまぜなのだ。あの元ムエタイ選手のトゥムちゃんも参加していて、乗っていた荷台には、ICONの店の名まえがあったので、普段いけばそこでショーなどをやっているのだろう。

 いずれのせよ、沿道には人がいっぱい。このパレードのために日本からやって来た人もいたというほどだから少々驚く。管轄の警察署などにはあまり歓迎されてなく、1周してシーロムに戻ってきて午後7時ごろになったら一斉にミュージックが止まってしまった。そして、彼らは踊るのをやめ、その場で解散。欲を言えばもうちょっと趣向を凝らして盛り上がる演出をやってほしい。例えば、仮装なんていうのもいいし、ハロウィーンを兼ねるのもいい。そうすれば毎年恒例の、という風になり道路使用もスムーズに許可されるわけだから。
日本人父親、息子を撃つ バンコク

「家庭内暴力を苦に」

 今月九日、都内フアイクアン署は、バンコクで日本食店を経営する手塚幸夫容疑者(五〇)を、息子・優さん(一九)に対する殺人未遂、及び銃刀法違反容疑で逮捕した。

 優さんは九日未明、ラマ九世通りの地下鉄駐車場工事現場近くで、撃たれて倒れているところを、通行人が発見し、病院に搬送。銃弾を背中と右肩に一発づつ受け重症だったが、バムルンラード病院で治療を受け、一命は取りとめている。

 警察での取り調べで手塚容疑者は、最初は犯行を否定。同容疑者によれば、優さんは十八年前、死別した妻との間にできた子供で、今月六日に来タイ。そして八日夜、ソイカウボーイのバーで時間を過ごしてから、今度はパッポン通りのバーに飲みに行ったところ、優さんから「ひとりで遊びたい」と言われたため、ソイカウボーイに引き返した。そして警官が職務質問のため宿泊しているホテルを訪ねてきたことで、初めて優さんが撃たれたことを知ったと供述した。

 このため、警察では泥酔して、地元の若者グループといざこざを起こした可能性もあるとして捜査をしていたが、その後、入院中の優さんが、「父親に撃たれた」と証言したことで、警察で改めて手塚容疑者を取り調べたところ、「息子は日本では祖母と暮らしているが、家庭内暴力がひどく、祖母から『このままでは自殺するしかない』と言われ、思い余った末に犯行に及んだ」と自白することになった。

 手塚容疑者は、事件直前にタイ人妻の所有する拳銃を持ち出しており、犯行直前に、素行を正すよう、最後の説得を試みたが、優さんが聞き入れようとしなかったため、発砲したとしている。

 また一部のタイ字新聞では、優さんには海外傷害保険に加入しており、死亡保険が三千万円かけられていたため、「保険金殺人」の見出しを掲げたが、これまでのところ警察では、同容疑については言及していない。



選挙資金を覚醒剤で

増加する麻薬犯罪 四十三人に死刑判決

 麻薬問題担当のチュリン・ラクサナウィシット国務相によれば、今年に入ってこれまでに、ヘロインや覚醒剤の密売で逮捕された四十三人に死刑判決が言い渡された。以前、タイで薬物問題と言えばヘロインがほとんどだったが、近年は覚醒剤が流行、学生など若者の間にまで広がり、深刻な社会問題となっている。このため、関係当局は、薬物の密売を厳しく取り締まっている。チュリン大臣は、死刑判決を言い渡される密売人が増えているのは、当局の努力が功を奏している証しだとしている。

 制圧キャンペーンの一環として当局は、密売容疑者合計千三百十人をリストアップし、全国の警察署などに配布して密売人の動きを監視している。その努力の甲斐があり、これら容疑者のうち七百十人が逮捕された。

 このほか、効果的な制圧を目的に新しい法律も制定されている。覚醒剤が、若者の多く集まるクラブなどで売られることがあるが、同法では、売人が客に紛れ込み、若者に覚醒剤を売っていたことが判明した場合、店の経営者に対し十五日間の営業停止が命じられることになっている。当局は同法の制定により、店側が覚醒剤の売買を見て見ぬ振りをすることがなくなると期待している。

 また、関係当局によれば、総選挙に向けて一部の立候補予定者の運動員が、覚醒剤取引で選挙資金を調達しようとしていると報告されている。タイ・ミャンマー国境地帯のジャングルで覚醒剤を密造している組織から覚醒剤を仕入れ、販売すれば簡単に資金を作り出すことができる。このため当局は、選挙前に特にバンコクと北部で覚醒剤の取引が増えるのではないか、と懸念している。
日本人を捕らえる

 晩年の猥褻親父が少女を騙して写真を撮ってたのを捕らえた。ウドンターニ署は、埼玉県に住む日本人H(52)と、タイ人T(33)を逮捕した。二人は、15歳未満の子供と寝、そして18歳未満の少女に猥褻をさせていた。
 15歳の少女の母親によると、タイ人Tが16歳未満の妻を欲しがっている日本人がいるとのことで、娘を連れて行った。娘が結婚を承諾したので、日本人は金5バーツと現金20,000Bを婚約として渡した。
 婚約が済んでから、猥褻日本人とウドンのホテルで7日間過ごした。その間、猥褻日本人は裸や最中の写真を沢山撮り、帰国した時に寂しさを紛らわす為だと説明し、一ヶ月以内に戻って来て結婚するだろうと話した。最終的に、他の村でも少女が騙された同様の事件があった事を知り、担当官が二人を捕まえるに至った。



外国人女性の売春にタイ人殺到

バンコクのソイ・ナナ付近でも見かける外国人女性が、今度はイサーンのコーンケーンに出現。

 この外国人はウズベキスタンの女性らで、現地のソープランドで売春をしていた。外国人女性ということで老若問わず予約が殺到していたという。そのため、競争相手のソープランドはあがったりだったとか。



大学生カップル 我が子を殺害寸前に

逮捕警察では不起訴処分に

 大学生のカップルが今月二日、都内トゥンカル区ソイ・プラチャウティット八で、生まれたばかりの幼児を殺害しようとしたとの容疑でいったんは逮捕されたが、警察当局はその後、「本当に殺害する意図はなかった」と判断、起訴しないことを発表した。

 警察によれば、母親のタマサート大学女子学生は、生まれたばかりの子供を自分の両親に育ててもらうと主張したが、父親のキング・モンクット工科大学の学生は、二人の関係をお互いの両親に知られるのを嫌い、自分たちで育てるべきだと主張した。感情的になった二人は激論の末、いっそのこと子供を殺してしまえばよいと、屋外で、子供を入れた籠にライターのオイルをかけて燃やそうとしたということだ。

 しかし結局は、オートバイタクシーの運転手が声をかけたのがきっかけとなり、大学生二人は付近の住民に取り押さえられ、警察に逮捕された。運転手の男性のよれば、「なにをしているのか」と尋ねたところ、「ゴミを燃やそうとしている」との返事だったが、大学生の男性が籠に躓いた際、中から泣き声がしたため、幼児が中にいることが分かったという。

 一方、警察では、二人に幼児を殺害する意図があったとは立証できず、また幼児も無事で犯罪を構成する要件が不十分だとして、罪に問わないことにしている。



僧侶の不祥事、止まず

今度は覚醒剤所持で逮捕。南部では少女暴行容疑も・・・

 先にナイトクラブに変装して出入りしたとされる住職が自ら僧門を去り、また若い女性との情交、寺の公金横領の容疑でもう一人の住職が還俗を命じられたばかりであるが、今後はヤソトン県で、覚醒剤を所持していた住職が、ガールフレンドとされる女とともに逮捕されるという事件が起きた。

 ヤソトン県警によれば、今月二日、警察の検問所で、助手席に女を乗せピックアップトラックを運転してきた男のポケットから五錠の覚醒剤が発見された。この取り調べの際、警察官は、この男がプラ・ポンサク住職であることに気づいたという。住職は、自分が使うために覚醒剤を所持していたのだと説明している。

 しかし、トラックの中からは二万七千バーツに及ぶ現金も発見されたことから、警察では覚醒剤を密売して戻ってきたところではないかと疑い、住職の居所などを家宅捜索。その結果、室内からピストル、住職が書いたラブレターなどが発見されている。同住職は容疑が発覚して間もなく還俗を言い渡された。

 また、南部のナコンシタマラト県ムアン郡では住職が少女暴行容疑をかけられている。被害者の少女(一一)が警察当局に訴え出たところによると、この少女と母親の二人が世話になっている寺のプラ・プラートチャイヤキット住職は、自室にこの少女を連れ込み、これまでに十回ほど性的関係を持った。住職はその度に金を渡し、口止めしていたという。

 少女の母親は聾唖者で、また父親は服役しており、身寄りのない二人は、この寺の敷地内の建物に住んで、寺の世話になっており、住職は二人の弱い立場に付け込み、少女と性的な関係を続けていた可能性も否定できず、同県ムアン郡の警察署には、地元住民百人あまりが集まり、少女と母親を激励している。



シーロムでゲイの祭典

11月5日に10,000人パレード

11月1日から開催されていたバンコク国際ゲイフェスティバルの締め括りとして、5日(土曜日)の午後2時頃からパレードが行われる。スタートは午後2時で、シーロム通りとナラティワート通りの交差点を起点にシーロムを東に進み、ラマ4世通りを通過してスリウォン通りを西に進む。当日は世界各国から約1万人がパレードに参加する見込み。日本からも大勢が参加する予定で、週末の主要航空路線は予約満杯とか。今年のフェスティバルのテーマである「ストップ・AIDS」を合言葉に、この世のものとも思えない妖艶さが競われそうだ。



ソムさん

 ソムさんは、世界オカマコンテストで優勝し、タイ人として「オオさん」に続き2番目である。インドネシア、メキシコ、フィリピン、台湾がその後に続いた。
 「世界おかまコンテスト」または、「クイーン・オブ・ユニバース2000」第26回が終わった。アメリカ駐在ディリーニュース記者によると、今回の大会は、アメリカ・ロサンジェルスのオータニホテルで行われた。(オカマショウで有名な)ティファーニーは、ソムさん(20)を送り込んだ。
 コンテストには、様々な国から27人の出場者があり、ソムさんは21番の番号を付けた。試練の一つである次の質問、「もし、願いが叶えられるなら、何を望む」に対して、「エイズと癌に効く薬が欲しい。何故なら、これらの病気に苦しむ世界に住む友達を助けたい。」



<ぼったくり>傷害致死容疑で風俗店店長ら3人を逮捕

 大阪市中央区難波1の千日前商店街で先月26日未明、兵庫県姫路市の水道工事業、三浦秋敏(みうら・あきとし)さん(49)が倒れているのが発見されて翌日に死亡し、体内から睡眠導入剤「トリアゾラム」が検出された事件で、大阪府警捜査1課と南署は3日、2日夕に南署に出頭してきた大阪市中央区日本橋2、風俗店「ドリームランド」店長、高春富容疑者(50)と客引き役の店員の男2人を傷害致死の疑いで逮捕した。3人は放置は認めているが、睡眠導入剤を飲ませたことについては「知らない」などと否認しているという。府警は店ぐるみの犯行とみて、さらに追及している。

 逮捕された店員は同市浪速区恵美須東3、南幸広(37)と大阪府阪南市石田、竹田良徳(33)の2容疑者。府警はこの日、同店や高容疑者の自宅など計5カ所を家宅捜索した。

 調べでは、高容疑者らは先月25日午後10時ごろから翌26日午前0時ごろまでの間、来店した三浦さんに酒に混入するなどしたトリアゾラムを飲ませ、胃や十二指腸など消化器官を出血させる障害を負わせて意識をもうろうとさせた後、店近くの路上に放置し、同27日午後5時半ごろ、死亡させた疑いが持たれている。三浦さんは同店を初めて訪れたという。トリアゾラムは内蔵に大きなダメージを与えることで知られている。

 大阪・ミナミでは数年前から、睡眠薬を酒に混ぜて客を昏睡させ、財布から現金を抜き取ったりクレジットカードを勝手に悪用して法外な料金を請求する飲食店による「ぼったくり」が横行。後で身に覚えのない料金に被害に遇ったことに気づいても、「恥ずかしさ」から被害届けを出さないケースが多いという。

 府警は、「ドリームランドの店員に似た2人組の男が三浦さんを放置した」という通行人の目撃情報などから、三浦さんもぼったくり被害に遇った可能性が高いとみて捜査を開始。元店員や飲酒したことのある客らから聴取した結果、「薬のようなものを店内で見たことがある」などといった情報を得た。

 2日夕になって高容疑者ら3人が南署に出頭。路上に放置したことを認めた。



“生臭坊主"続出

軍服姿で高級車乗り回し、女性と関係

 地域の寺院をとりまとめる役職にある、寺の住職が変装してナイトクラブに出入り、また、別の住職が高級車を乗り回し、女性と関係を持つなど、僧侶の戒律違反が目立っていることから、寺社を監督する立場にある教育省宗務局は、僧侶の日常行動を監視するシステムを強化しようとしている。この計画では、僧侶の中から二百人のボランティアを募り、これらの僧侶がリーダーの僧侶のもとで、バンコクとチェンマイの寺院を対象に仏教の教えが守られているか監視することになるという。

 パイブン・シアンコン宗務局局長によれば、この僧侶の監視団には、信者を騙したり、お布施をくすねたりした僧侶の身柄を拘束する権限などが与えられるという。同局長は、「僧侶の行いに関する法律を犯す者がいても法的措置が執られることは希であり、〃生臭坊主〃が罪を受けないケースが少なくない」として、戒律を破った僧侶に厳格な措置を執るよう寺院の監督責任者に呼びかけている。 先にアントン県内のホテルで僧侶らしき男がナイトクラブに客として来ているとの通報があり、警察に逮捕されたが、容疑を完全否定。しかし、この男が、ある寺の住職に人相が似ていたことから、同住職に疑惑の目が集中した。住職は、「自分ではない」と言い張っていたが、その後、「仏教界全体への影響を考えて僧籍から離れることにした」と述べ、還俗するに至っている。

 また最近では、カンチャナブリ県内のタチャン寺住職(四三)が軍服に身を包んで高級車を運転してノンタブリ県の自宅に戻ってきたところを逮捕された。この住職は軍服姿にあこがれていたようで、また、これまでに何度か家に若い女性を連れ込んで性的関係を持った、とも報道されている。全国の寺院で構成される組織「サンガ」の関係者からは、「タチャン寺では、住職やほかの僧侶が寺への寄付金を流用していた疑いがある」との声も上がっている。これが事実としたら、信者からの寄進の一部で高級車を購入し、連れ込んだ女性に金を払っていたことになる。

 警察当局が後に、このノンタブリの家を捜索したところ、猥褻図画、女性の下着、コンドームなどを発見されている。また、同住職は、逮捕時に軍服を着用していたが、民間人が軍服を着用して軍人を装った場合、最高で五年の刑が言い渡される可能性があるという。このほか、警察当局によれば、八八年にタチャン寺の住職になってから現在までに、この住職は寺院内の居所に山岳民族の若い女性を連れ込んで性的な関係を持った疑いもあるということだ。



バンコク・危険なソイ(小路)ベスト10

 タイ通信社ニュース・センターは今月二十四日、バンコク都内五十地区における危険なソイ(小路)ベストテン≠発表した。同調査で都内バーンパット地区は二つのソイがベストテンにランクイン、同地区の治安の悪さが際立つかたちとなった。

 報道によると、危険なソイ一位はウイークエンド・マーケットもあるチャトゥチャック地区のソイ・ラートプラオニ一。長さ五百メートル程のソイだが、商店が全くなく民家ばかりなことから夜間ヒッタクリなどが多発。これまで死者も多数出ている。

 続く二位はラック・シー地区の分譲住宅地内にあるソイ・ウィパーワディー六四。ソイ内に空き地が多く、強盗事件も日常茶飯事となっている。そして三位のバンコク・ノーイ地区ソイ・ジャランサニッウォン三七は車の盗難やレイプ事件が多く、悪党の溜まり場としても有名だ。

 また、四位のバーンパット地区ソイ・ジャランサニッウォン八九は麻薬密売場として知られ、地元住民ですら敢えて近寄らない状況。一方、五位のタリンチャン地区ソイ・スアンパック一一周辺は各方面へ向かう道路が集まる、郊外ではかなり大きな密集地帯。そのため逃走しやすいことから恐喝事件など犯罪が頻発しているという。

 以下、六位サムパンタウォン地区ソイ・ピロム、七位クロンサーン地区ソイ・チャルーンナコン、八位バーンパット地区ソイ・ワットウィムヤラーム、九位フアイクアーン地区ソイ・ルアムラクサー、十位パヤタイ地区ソイ・ワットマゴークとなっている。



観光促進の切り札はオカマ?

タイへの観光促進とオカマのレベルアップを図り、世界コンテストに切り札を投入! 

 ティファニーショー・パタヤ社のアリサーさんによると、ロサンゼルスで行われるミス・クイーン・オブ・ザ・ユニバース2000にノンソム20歳(本名ポンサク)が出場する。

 アリサーさんによると「オカマを送るのは今回のコンテストで2回目。今回は、今までのオカマのスタイルを模倣するのではなく、オカマの長所を生かすことを考えています。もちろん、本人の能力も十分に発揮することも重要な要素。最近では、タイ人のオカマに対するイメージも良くなりつつあり、いずれ彼女らがタイ社会で後ろ指をさされることなく普通に生活できる日も来るでしょう。今回のコンテストで着る衣装は水着、民族衣装、イブニングドレスの3点で、計20万バーツを超えるもの。会社にとっては赤字であるが、タイをもっとよく知ってもらいたいとの思いで仕立てた」と説明している。

 一方、タイ代表のノンソムは「とてもうれしい。人生最大の夢だったから。今回のコンテストでは70〜80%の自信しかないけど、何とか賞をもらいたいわ。タイ人への贈り物にしたいから。今のところは健康に注意しているわ。歩くときのしぐさは女性らしさを最大限表現できるよう訓練してます。でも、スタイルについてはちょっと気がかりです。何しろ、きれいな人がたくさんやって来るわけですから。それがプレッシャーになって何もできなくなるのがこわい。おまけに昨年、賞をもらったノンオーさんに次いでタイに賞を持ち帰らなければならないという思いもあるし・・・。他にも、審査員の質問に答えられるよう、英語の勉強もしているわ」と今の気持を打ち明けた。

 さらに、アリサーさんが語ったところによると「彼女の利点は、まず他の出場者よりもひときわ女性らしさが目立つということ、アジア人で身体が小さいから、しゃべり方もおしとやかです。舞台で着る衣装については、華麗なイブニングドレスを基調に、銀色で真珠の飾りをはめタイの民族衣装で人魚のような女性らしさを強調するのがねらいです。これにより東洋の女性というものを審査員に印象づけられたら、と願っています。そして最後に水着姿でタイ人としての美形を披露します」と話した。
ビールに酔してだます

 その後、景色を見に行くと誘い、ナイフで脅かしキモノを開く。
 プーケット署が、パンワーブリーホテルから、日本人女性旅行者二人が、ニセガイドに強姦されそうになったと通報を受けた。担当官らが、ホテルで日本人女性に審問した。Mさん(18) とMAさん(18)で、日本の有名大学の学生で警察が来るのを座って待っていた。
 被害者の二人は、学校の休みの期間にプーケットに旅行に来ていた。ホテルで一夜を過ごした後に、二人のニセガイドに車で県内を案内された。二日後彼らは、ビールを飲みに誘われ私たちを酔い潰そうとしたが、私たちは酔わないように気を付けた。
 彼女たちは続けた。店を出た後ガイドたちは、景色が一番奇麗な所に連れて行かれ、猥褻な事をしようとしたが、私たちは抵抗しホテルに返せと要求した。その後車に連れて行かれ、ナイフで脅かされ強姦されそうになったが、抵抗し最終的にナイフを奪い取った。しかし、その時に右手に傷を負った。その後、車から飛び出てホテルに帰った。



冷蔵庫の死体

自分の部屋の冷蔵庫に自分の死体を入れ られるという、衝撃的な事件が10月8日、スクムビットのソイ85にあるアパートで起こった。

 被害者は21歳の女性。イサーンのウボンからバンコクに上京して1人で住んでいた。近くのソイ83にあるフード・ライオンというスーパーマーケットでキャッシャーをしていた。事件が起こった日は、彼女が友だちとラートプラーオにあるハイティーンのたまり場のRCA3に遊びに行く予定だった。しかし、約束しておいたのに友だちが来ない。それでその夜は1人で好きなウィスキーを飲み始めていた。

 ちょうど風のない日で、またドアを開けておけば友だちが来ても、「ずっと待っていた」のがわかる。もっとも、エアコンのないアパートでは、入り口を開けておく部屋もよくあるので不思議ではなかった。

 ウボンからバンコクに来てからずっと恋人もいたが、お酒が好きなところが彼には合わず、今はいい友だち同士だ。そんなことを考えながらお酒を飲んでいると、隣の部屋の男が不意にドアを開け、自分の部屋に入ってきた。相手があいさつをしたので、大声で叫ぶのもちゅうちょし、しかし、そうしているあいだに部屋の中まで入ってきた。ほんの一瞬のことだった。そしてその男は自分をだきかかえベッドに持って行った。

 隣に住むその男は大嫌いだった。以前にも刑務所に入っていて、目つきも悪く、普段はできるだけ顔を合わさないようにしていた。相手にスキを見せてしまったのだ。抵抗するが服を脱がされ、その手つきは手慣れていた。男の力にはまったく及ばなかった。

 どうしようもなく涙が出てきた。すべてが終わって男は出ていくであろうと思った。しかし、それは間違いだった。男はその頑強な手で首を絞めてきたのだ。さきほどよりも激しく抵抗し、もがくが息ができず、意識がだんだん薄れてきて、感覚がなくなってきた。

 男は、彼女を生かしておけば自分の妻やアパートの住人にも知れ渡ると思った。それでその口を封じたのだ。そのあと死体の処理で考えついたのが、冷蔵庫に入れること。男は死体が徐々にふくらんで来ると考え、冷蔵庫に入れておけば死体が冷やされてふくらまないだろうと思った。それでまず、冷蔵庫の中の引き出しをすべて抜き、死体をそばにあったコードで巻き冷蔵庫に入れた。すべて終えて部屋を出るときには、金目のものを持っていくのも忘れなかった。

 警察では目撃者の証言から男を割り出して逮捕したが、アパートなどでは見知らぬ人を不容易に部屋に入れないように、と呼びかけている。 



ムエタイ卒業し、オカマショー

 日本でもすでにお馴染みとなったムエタイのオカマ選手プリンヤー(愛称トゥム)。もともと男なわけだからムエタイも強いわけだが、彼女はすでにムエタイには見切りをつけ、次の人生を歩んでいる。

 トゥムが性転換の手術をしたのは去年12月のこと。そして今月、胸に「シリコンジェル」を入れて、35インチから37インチに大きくした。トゥムが言うには、「今はムエタイを辞めてシーロム界隈にあるキャバレーショーに出ています。そこではからだにフィットする衣装を着るため、できるだけ見栄えがよくて大きい胸にしたいと思っていました。そしてずっとホルモン剤を飲んで35インチにまで大きくしたんです。でもまだ十分じゃないと思っています。だからもう1度、先生と相談しました。あまり大きくするとショーでの動きにさしさわりが出るので、ちょうどよい具合に大きくして、と頼みました。そうしたら先生は、37インチで十分でしょう、と言ってくれました」。

 手術ののち、さて、胸も大きくなり、本格的に結婚のことも考え始めているのでしょうか? 「いえ、いえ、まだそんなこと考えていません。これから両親も養っていかなくてはなりませんし。皆、彼のことを恋人というけれど、本当に仲の良い友達なだけですよ。恋人なんて言わないで下さい」と、タイの芸能界でよくある「仲良しづき合い」を強調する。

 一方、手術を行った有名な「ヤンヒー病院」がトゥムに関して述べたところによると「今回、そう入したのはシリコンジェルというものです。これはからだに悪影響を及ぼさないもので、胸を大きくするための一番自然な方法です。手術は約1時間。その後、病院で1泊したのち家に帰れます。そして、1〜2ヶ月はシリコンジェルが胸にまんべんなく行き渡るよう、マッサージをする必要があります」と語っている。

 ちなみに、ヤンヒー病院での手術代を料金表で見てみると1泊込みで55、000バーツ。日本円で15万円もかからずに胸が大きくなるんだから安いもの?



海外出稼ぎタイ人、受難

 9月25日、41人のタイ人男性がドンムアン空港で語ったところによると、くだものの収穫の仕事がスウェーデンであるというので、仲介業者に誘われて現地に行ったところ、くだものの仕事もあまりなく、働いた分の賃金も支払われないで戻って来たという。

 仲介業者の話では1日に5千バーツ以上、3ヵ月間の仕事を約束していたという。しかし、実際にはスウェーデンでは税金を25%納めなくてはならず、例えば1日に65kg収穫したとすると1ヵ月4万バーツの収入を得るが、税金や宿泊、食費などを引くと残りは2万バーツ。しかし実際には収穫は少なく、ほとんど手元に残らない状態だという。

 タイ労働局によると、これら外国への出稼ぎ労働者はイサーン地方出身者が多く、スウェーデンでは合法的に労働許可を発行して仕事に就ける。期間は90日間。労働者は仲介業者への手数料と飛行機代など、1人3〜4万バーツを支払って仕事に就く。しかし賃金が支払われないなどの問題が起き、労働者が救済を求めて訴えている。

 その1人、ワスィンさん37歳によると「今まで日本や台湾など多くの国に働きに行った。仲介業者を信頼して何の問題もなかった。今回も仲介業者を信頼して8月15日にスウェーデンに行った。しかし働いた分の賃金を仲介業者が支払わない。そのため、スウェーデンのマスコミなどに訴えた。もちろんタイ大使館にも訴えたが、門前払いで相手にもしてくれなかった。しかし地元では新聞やテレビで何度も放送され、我々の困難な状況に同情してくれた。これから200人のタイ人がノーンカーイ県からスウェーデンにきのこの収穫の仕事で行くと聞いたが、行くのをやめるべき」と語った。

 台湾や韓国など、タイよりも経済の発達した国への出稼ぎは、相変わらず続いているが、現地のタイ大使館などによると、窮状を訴えにかけ込むタイ人が一番多いのがシンガポールだという。同国へは違法に陸路で入国しているケースが多く、1日に30〜100人がタイ国に送り返されている。

 シンガポールへ働きに行くタイ人は1ヵ月に500〜1、000人以上と見られており、多くが重労働や肉体労働を強いられ、ヤーバーに手を出すものもいる。確かに収入はタイに居るときよりもいいが、入国を助けてくれた仲介者に85、000〜100、000バーツを収めるため、1年もたたずに帰ると採算が合わないという。

 一時期には大挙して押し寄せた日本へのタイ人女性の出稼ぎも今は沈静化したように見えるが依然、水面下で仲介業者が暗躍していることがわかった。今回、大阪のレストランのウェイトレスをしているところを捕まったタイ人女性の話では、タイ人と日本人の仲介者がおり、税関であやしまれないように、ある飛行機会社のスチュワーデスと似たような衣装を着させ、そでかけをはおらせる。関西空港に着き、うまく税関を通り抜けられれば、146万バーツを仲介者に払う。あるいはその額を持っていないものは借金として抱え込み、日本で働いて返すことになるという。



おばさん強姦事件、慰謝料 1,000バーツで示談成立

 パンガー県の野菜収穫販売業、スアイ(仮名)さん(55歳)が、野菜を収穫中に、14歳の少年 ムー(仮名)に強姦されたと、ターイヌアン署に訴え、警察が少年、ムーを逮捕したところ、少年は泣きながら容疑を否定、被害者のスアイおばさんは、『決着が付くまで引き下がらない!』としていた事件は、警察を悩ませていた。

10月11日、ターイヌアン署署長のチャトンチャイ警察大佐がこの事件の担当者であるウドム警察中佐を呼び、公正に事件を解決するよう指示。 チャトンチャイ警察大佐が事件の概要を調べていた時に、スアイおばさんが少年ムーの母親、ルーン(仮名)さんの手を引き、ウドム警察中佐を訪ねて来、『慰謝料として5,000バーツ支払えば訴えを取り下げてもいい。』と示談を容認する発言をしたが、ルーンさん慰謝料を値切り、結局、慰謝料1,000バーツで、示談が成立。

スアイおばさんは、訴えを取り下げ、証拠として警察の日誌に書き留めた。その後、ルーンさんは息子ムーを引取り、その際、スアイおばさんは一言、『今回は許してあげるから、二度とこんな事するんじゃないよ。』

釈放された嬉しさで、少年ムーは母親に抱きつき、警察官に礼を言って家路についた。一方、スアイおばさんは夫のサーン(仮名)さん(65歳)の運転するバイクに跨り帰途についた。

示談成立で、署内の警察官もホットした。



黒豆を売る

ゲイの外国人に、インターネットを使用して、WEBサイトを開きタイ人の若い男の写真を世界中に広告していた。入国管理警察が、事前情報により部屋に突入したところ、カナダ人のゲイの老人が、男前のタイ人男性と交えていた。売春していた男性は、タイ人4 人、ビルマ人4人。部屋のオーナーも同時に捕まった。彼は、部屋を貸し出しているだけで関係無いと拒否した。(黒豆とは、男性の売春行為を指します)



精神病の学生

 コンケン警察署は、大学4年生のT(28)を進入猥褻容疑で逮捕した。証拠品として、赤いビキニの水着を押収した。
 病院に勤務する看護婦Nさん(31)は、ストッキングを頭から被った侵入者にナイフで脅され服を脱がされた。その後、赤いビキニを変わりに着せられ、踊らされた。侵入者は、自分の性器を自分でしごき始めた。しかし、成功しなかった。といのうは、主人が帰って来たので、侵入者は逃げ姿を隠した。
 それから、このような事件が続発した。犯人は、青年で色白、身長は165cm、ホンダ製のバイク(テナ・赤)を交通手段として使用。夜、若い女性が単独で帰るのをつけ、女性が一人である事が判れば、ストッキングを頭から被り、寝室に侵入した。ナイフを使い、衣服を脱がせた後、用意して来た赤い水着を着させ踊らせた。犯人は、自分自身で性器を助け、幾つかの時は、女性にオーラルセックスを要求した。10件以上の届出があった。
 1ヶ月の月日を満たした時、犯人は捕まった。というのは、被害者が犯人の運転するバイクのナンバーを覚えていて、通報された事による。それにより、捜査班は、大学にいるTを逮捕した。



女房に逃げられた男、幼い息子を道連れに飛び降り自殺。

 10月1日、午後六時半、都内ラクソーン署に、モール・デパート バンケー店で、飛び降り自殺があったとの連絡があった。検死医、民間レスキュー隊と共に現場に急行すると、そこはデパート店頭で、多数の通行人が野次馬と化し人だかりが出来ていた。署員達は大急ぎで現場を隔離し悲惨な状況を人目に付かないようにした。

遺体は大人の男性とすぐ近くに子供が横たわっていた。手足は折れ、頭が割れ、血痕と脳味噌が飛び散り、異臭を放っていた。大人の遺体は、うつ伏せ、縞柄のシャツにジーパン姿、靴は履いていなかった。一方、男児の遺体は、半袖シャツに半ズボン、黒い布製の靴を履いていた。

遺体検証の結果、両名は親子で、父親はサムットソンクラム県出身のリキット(30歳)、子供は彼の息子、チャワリット(5歳)である事が判った。

デパートの警備員、チャローさんの証言に依ると、『事件の起こる2〜3時間前に、彼と話をしたよ。と言うのも、彼が子供を抱きながら、デパートの前を、あまりにも悲しそうな顔をして歩いていたモノだから・・。何か問題でも有るのか? と聞いてみた。でも彼は余り多くを語らなかった。ただ、ビールを飲みたい・・。と言ってた。それからたばこを一本くれないか?と。彼にたばこをあげて、別れたけど。暫くしてから、同僚の警備員が、デパートから人が飛び降り自殺した、と連絡があった。大急ぎで表に出てみると、ついさっきまで、話をしていた、子供を抱いたあの男だった。』

その後、都内パンファー橋近辺でお粥屋を営んでいるバンパットさん(46歳)が現場に遺体を見に来た。彼に依ると、『自殺したのは私の店で5ヶ月前から働いている男だ。彼は家庭に問題が有り、女房に逃げられ、子供と二人きりで暮らしていた可哀想な男だった。いつも悲しそうな表情で、日頃から励ましていたのだが・・・。事件が起こる前、彼は、子供をバンケーにあるデパートに遊びに連れて行ってあげる、と言っていたが、特に気にも留めていなかった。ラジオのニュースで、男が息子を道連れにデパートから飛び降りた、と聞いたときには驚嘆し、大急ぎで現場を見に来ると、やっぱりリキットと彼の息子だった。』

警察の調べでは、彼は女房に逃げられた事の悲しみが、何ヶ月も経っているにも、癒えず、気を紛らせることが出来ないまま、思いあまって自殺を決心したモノと見ている。



ミニスカートは危険がいっぱい

 「覗き」にまったく興味のない男性はそれほどいないのではないだろうか(年齢的による関心の高低はあるにせよ)。しかし、それを思いとどまらせるのが、人間としてのプライドであり、またそれが発覚した場合に失うものの大きさであろう。とはいうものの、この手の事件が頻繁にマスコミを賑わしていることも事実だ。七月にはバンコク都内のショッピングセンター「エンポリアム」で若い女性のスカートの中を盗撮していた日本人男性が現行犯逮捕されるという事件が起きている。ビデオカメラにはしっかりと映像が記録されており、言い逃れはできなかった。

 このなか先日、タイのテレビ番組「ルアン・チン・パーン・ジョー(テレビ画面を通しての真実)」でいくつかの覗きスポットが「紹介」されていた。

 まずマーブンクロンセンターへの連絡通路下。ここは女子学生が多く、このため、それを目当てに通う「常連」もいるそうだ。近くで物売りをしている中年女性によれば、四―五人の男性をいつも見かけるという。

 そしてもう一カ所が、サイアムセンター前の歩道橋下。若者のたまり場であるセンターポイントにも近いため、ファッショナブルな女性も多く、人気が高いようだ。さらに近くにはバス停もあるほか、ミーティングポイントにするタイ人も多いことで、長時間たたずんでいても、それが覗きなのか、待ち合わせなのか、休息なのか――特定しにくいという利点もある。

 このため同地区長を務めるニコム氏も、「警察もむやみに職務質問をするわけにはいかない」としており、「歩道橋の両脇にシールドを張るなどの防御策を検討している」ということだ。

 番組で紹介された場所以外にも、覗きスポットはバンコクの至るところにある。北サトン通りのナコントン銀行前の歩道橋は若いOLが多いことで、特にドライバーの間では「噂のスポット」ともなっている。わざわざ歩道よりの車線をとる車も少なくないといい、交通渋滞の隠れた原因ともなっている。

 さらに同番組では、人通りの少ないところでは、〃刺激〃を受けた男性がレイプ行為に及ぶ可能性にも言及している。どうやらミニスカートは、いらぬ危険を呼ぶともいえそうだ。



大旦那、お妾さんの目前で、撃ち殺される。

 9月25日、午後12時45分、ナコンシータマラート県、トゥンソン署に、トゥンソン−ナーマイパイ路脇の無名の食堂の前で、人が撃たれて死んでいる、との通報があった。

現場では、ソンクラ県ハジャイで自動車部品店、それにプーケットで貸し家業を営んでいる、プーケット在住のワタナさん(54歳)が、店の前で血痕を流し、死亡していた。傍らでは、ワタナさんの妾で、トゥンソン在住のカンダさん(24歳)が遺体を抱きながら泣き叫んでいた。

被害者の遺体は、9ミリ口径の銃で、左目の下に一発、喉に一発、胸部中央に二発の、計4発被弾しており、遺体の周辺では、9ミリ口径の銃弾の薬莢が9個発見されたため、警察では証拠として保管した。

カンダさんからの聞き取りに依ると、被害者は裕福で、ハジャイでは自動車部品店を開き、妾のカンダさんに面倒を見させ、プーケットの貸し家業の方は本妻に経営を任せていた。カンダさんは、ワタナさんの妾として面倒を見てもらって5年になる。事件が起こる前、被害者は車を運転し、カンダさんを訪ねてきたが、丁度腹が減ったので、道端にあったその食堂に食事に入るところであった。その時、犯人2人の乗ったホンダのバイクが店の前に停車し、後ろに乗っていた男がバイクから降り、ワタナさんに近づいて、いきなりピストルを発射した。犯人は被害者が死亡したのを見届けると、再びバイクに跨り逃走していった。

警察では、この事件の原因は、被害者の女性問題または、ビジネス上でのいざこざが原因と見て、本格的な捜査を始めた



インド人殺害事件

別の殺人容疑も浮上  地下組織抗争の巻き添え

 インド人宝石商が今月十五日夜、バンコク都内スクムビット二十六のアパートで殺害された。この事件について警察は、インドの地下組織同士の抗争が原因ではないかと見ている。

 殺害されたのはファーストクラス・ジュエリー社を所有するインド人男性。犯行当時、七人のグループが車で被害者のアパートに乗り付け、うち二人が警備員に銃を突きつけ、残り五人がアパート内に侵入した。男性が殺害された際、彼の妻と別のインド男性が負傷している。

 タイ警察およびインドからの情報によると、犯人たちが命を狙ったのは殺害された男性ではなく、負傷したインド人だった可能性が高いという。都内の病院に入院したこの男性は、インド・ムンバイの地下組織のボスで、ライバルの地下組織との抗争により、バンコクに身を潜めているところだった。彼は以前、このライバル組織に所属していたが、九三年の爆弾事件が原因でそこを離れて以来、仲違いしたままなのだという。

 ライバル組織のボスは、タイムズ・オブ・インディア誌のインタビューに対し「あの男が生きている限り、心が安まることはない。刺客をバンコクに差し向けた」と話している。このボスもムンバイには住まず、外国から地下組織に指令を出していると伝えられる。

 インドからの情報によれば、負傷した男性は、実業家、労組リーダー、地元の政治家、ネパールの元大臣の殺害に関与したとされる。タイとインドの二国間に犯罪人引き渡し条約は締結されていないものの、今後インド警察がこの男性の身柄引き渡しを求めることも考えられる。



タイ・ボクシング協会、金メダル獲得者に2000万バーツ!

 ボクシングでメダル獲得を狙う数々の強豪を送り込むタイ・ボクシング協会は今月20日、メダル獲得に向け選手の士気を高めるため、金メダル受賞者に総額2000万バーツの超ビック・ボーナスを付与する意向を発表した。ボクシングのタイ代表には前回のアトランタ大会で金メダルを受賞したフェザー級のソムラック・カムシン選手をはじめ強豪揃い。同協会側も金メダル目標を2個としていることからも、来月までにオリンピック長者が誕生しそうだ。



住職がレイプ?

 7月10日、チェンライ市にあるシーソムスク寺院の住職であり町の僧長であるプラプラユット(50歳)が女性の親子を強姦した容疑でチェンマイ県内に潜伏中のところを逮捕された。この事件は、5月16日に、ニット(仮名36歳)、とその娘ターイ(仮名18歳)が同住職にレイプされたと警察に通報したことで明るみに出た。

 捕まった住職は、そんな恥ずかしい行為などしていないと容疑を否認している。「こんな噂が出たのは、そもそも2人がしょっちゅう寺に訪れていたため、変な噂がたったのではないか。寺から追い出されたことへの逆恨みからではないでしょうか。私は27年間、お坊をしているが、自分に汚点を残す行為などしたことがない。時間をかけて事実関係をきちんと捜査して下さい。私は逃げたりしませんから。チェンマイに行っていたのは病気の治療のためです」と警察に話している。

 それから、容疑者の住職の身柄は師僧のもとに送られ、住職の地位を剥奪された後、取り調べが行われたが、容疑者は全ての容疑を否認、15万バーツの保釈金を支払って解放された



会社面接でくわえられる?

 会社の面接に来た大の男が、担当の部長に口説かれて「あそこを口にいれられた」という、破廉恥なこの事件は、7月10日15時に被害者のソンバット氏(35歳)が警察に相談したことで発覚した。それによると、パホンヨーティン地区のガードマン会社に勤めていた同氏が、5月30日に同社への入社の応募に行ったところ、ムー(仮名)という部長が面接を担当した。

 ところが、部長は面接室に誰もいなくなると被害者に応接用の机に横たわるよう命じ、それから近づいてきて、男性のズボンを引きずりおろし、あそこを「愛撫」した。男性は、抵抗すると会社が雇ってくれないのではと恐れて、なすがままにさせていた。部長の方は「目的」を達成することなくしおれてしまった。その日、ムーは500バーツを被害者にあげ、6月1日から採用することで合意した。 

 働き出したソンバット氏はさらに、同社でガードマンをしている間に、部長が近づいてきては、あそこをつかんだり、別のところをもんだりという行為を続けた。時には自分の執務室に仕事と称して呼んでは、目を閉じさせ「あそこ」をつかませてとせがんできた。だが、気持ち悪いのでかたくなに断った。それからは、「また呼ばれるのでは」と恐れてできるだけ部長を避けるよう努めた。

 それから、7月5日になり部長に呼ばれ、理由も告げずにクビだと言われたので、被害者はおそらく自分が部長の言いなりにならなかったからではと考え、親類などに相談した結果、警察に話すことにした。そこで警察が部長を拘束しようとしたが、部長は事情を察知したのか、姿を消していた。



ホモが未成年相手に乱交パーティー

 10〜18歳の少年ほぼ30人がサウナの裏手にある円形の浴槽で素っ裸になっていた。一方、金持ちの好色欧米人は、カクテルを飲みながらの乱交パーティーにふけっており、相手を選んでは上の部屋でセックスを楽しんでいた。子どもの保護でも実績があり、さきの都知事選でも立候補したパウィナー女史は、警察と協力して現場を押さえるため立ち上がった。

 欧米人のホモがタイ人の少年と乱交パーティーをしていた今回の事件は、8月28日夜9時、「女性・子供の権利を守る財団」の理事を務めているパウィナー女史が、スクムビット通りソイ・エカマイ(ソイ63)117番地にある「ザ・コロニー」で、裕福な欧米人のホモが10〜18歳のタイ人少年30人ほどを相手に乱交パーティーをしているという、善良な市民の通報を受けたことで発覚した。それは、何の羞恥心もなく、またタイ人の慎み深い倫理観をも根底から破壊する行為といえるものであった。

 通報を受け、パウィナー女史後援の特別部隊が現場に駆けつけると、そこは2.5ライの広さを誇るヨーロッパ風の豪華な建物で、まわりは垣根とうっそうとした感じの木で覆われているため、外部からは見えないようになっていた。ひそかに建物をのぞき込むと、確かにパーティーのようなものをしている感じであった。パーティーは午後3時から始まったようで、60人を超える様々な年代の欧米人が円形プールの周りに置かれたアルコール類やつまみを囲みながら話に花を咲かせている様子であった。一方、プールは縦5m、横10mほどのたまご型のもので、中には30人近いタイ人の少年が裸で水につかったり、泳いだりしていた。それを品定めして、別室に連れて行くという具合だ。

 中の様子をよく観察したところ、通報内容と一致したため、警察に協力を要請、警察は捜査令状をとり、50人以上の体勢で現場に臨んだ。 警察は中に突入する準備を伺っており、それから合図とともに突入すると、欧米人だけでなく、プールに浸かっていたタイ人少年らもびっくりした様子であった。さらに建物2階に上がってみると、そこはサウナとなっており、各々小さな部屋に分かれていたが、それぞれ3部屋で、欧米人がタイ人少年と「強烈に愛撫し合っている」最中だったので、すぐに現行犯で取り押さえた。

 その後の調べで、現場を管理しているニコン容疑者(26歳)に警察が話を伺ったところ、店のオーナーはチャーリーといい、普段はタイ人や外国人を相手に午後1時から夜中の1時までサウナを営業しているという。ニコン容疑者はさらに、今回のパーティー主催者はリチャードという56歳の英国人で、17、000バーツで店を貸して欲しいとオーナーに依頼してきたことを打ち明けた。それによると、リチャードは英国人の知人の誕生パーティーをするためだと使用目的を伝えてきて、食事は一流ホテルのレストランに自費で注文し、カクテルパーティーの形式をとると話していた。ところが、ふたを開けてみると、実際は英国人のホモがタイ人の少年を相手に乱交パーティーをするのが目的で、なんとそれに招待するための広告をタイとイギリスで出していることが判明した。

 パーティーが始まると、ホモの餌食となるタイ人の少年合わせて28人は、英国人から「お呼び出し」がかかるまで、特定の場所で控えていた。一方、英国人は在タイの者、あるいはこのパーティーのために、飛行機で来たばかりの者など、ぞろぞろと「パーティー会場」に集まり、その数は60人を超えた。イギリスの広告には、若いタイ人男性とのパーティーと記載があり、仲介者らは多額のお金を受け取っていた。

 逮捕されたリチャード容疑者、そのほかタイ人少年とちょうどセックスをしていた英国人容疑者3名、さらに現場の管理者であるニコン容疑者はトンロー署に送られた。リチャード容疑者とニコン容疑者は売春目的の事業をした容疑で、またタイ人少年全員は売春を目的とする場所で違反行為をした容疑で、さらに英国人容疑者3人は18歳未満の少年に対する猥褻行為の容疑でそれぞれ起訴されることとなった。一方、客として現場に居合わせた英国人は全員釈放された。



ロシア人売春が増加

斡旋組織が「保護」

合法入国とはいうものの・・・

 警察関係筋によれば、経済問題が深刻化しているロシア、ウズベキスタン、ルーマニア、ポーランド、オーストリアなどからタイを訪れ、売春で稼いで帰る女性が近年、増加傾向を示しているという。

 警察の担当者は、「各方面から寄せられる情報では、これら東欧圏などから来た女性が売春するケースは確実に増えている。中国人女性もタイで売春しているが、ロシア人女性などと異なるのは、中国人が偽造パスポートを使って入国している点だ。これに対してロシア人らは合法的に入国し、またオーバーステイすることも比較的少ない」と指摘した。

 また出入国管理局のある職員は、「ロシアなどから旅行者として入国した若くて魅力的な女性のうち数百人が体を売っているとみられる。彼女たちは高級ソープランド、パブ、カフェ、そして歓楽街にある高級ホテルに出没して客を漁っている。最近では、スクンビットにあるホテルで、客の男からの通報で、五人のロシア人女性が詐欺、窃盗容疑で逮捕されるというケースもあった」と話している。

 これらの女性は夜をともにする報酬として二千五百〜三千五百バーツを要求しているとされるが、場所によって値段も異なるようだ。前出の出入国管理局職員の指摘によれば、「仲介者が存在する場合、斡旋料を搾取されるため、女性が要求する料金も、比較的高めになる」ということだ。

 「以前もロシアなどから出稼ぎに来る女性はおり、主に外国人を相手に売春をしていた。しかし近年、これらの女性は裕福なタイ人も顧客対象としており、また組織を介して体を売る女性も増えている。組織には客からもらった料金の半分を払わなくてはならないが、女性たちの多くは客に騙されることを恐れているため、単独で売春しようとはしない」と関係筋は指摘している。

 出入国管理局では、合法的に入国しても、売春をしたことが判明すれば、強制送還され、「好ましからざる人物」リストに加えられ、二度とタイには入国できなくなるとしているが、犯罪の性質上、現場を押えることは容易でないため摘発は難しいようだ。



置屋の人気売春婦がエイズで死亡したため、県中が混乱。

人気売春婦がエイズで死亡したため、町中の遊び好きの男性が大混乱に陥っている。
19日、午前1時、アントーン県ムアン郡の警察署に、バーンケオ町の貸し長屋の一室で死んでいる人がいる、との通報があった。現場に駆けつけると、そこには、借り主のオイさん(仮名)が、うつ伏せの状態で死亡していた。遺体は髪の毛が乾ききり、骨にくっついて、皮膚も乾燥し体中に斑点がういており、リンパ液と膿が混ざって滲み出ていたが、暴行を受けた痕は無かった。室内からロッブリ病院の診察証が発見され、それには彼女がエイズ患者であると書かれていた。
調べによると、彼女はプレー県出身で、アントーンの街にある有名な置屋で、売春婦として働いており、その置屋でも最も売れっ子であった事が判った。彼女は、色白でスタイル抜群、顔もよく、且つボインちゃんであったため、町中の公務員やおやじ達の間で人気があり、常に予約をせねば彼女とベッドを共に出来ない状態であった。特にアントーンで手広く事業を行っている彼女の大スポンサーは、金を積んで彼女を身請けし、一人で楽しんでいたのであった。しかしながらオイ嬢は、3ヶ月程前まで、スポンサーの目を盗んでは、相変わらず、置屋に売れっ子として働きに来ていた。そのことがスポンサーにばれたため、彼女はスポンサーから捨てられ、その後、病気になり、ロッブリ病院に治療に来た際、エイズに感染していることが発覚、徐々に症状が現れ、遂に死亡したものであった。
同日朝、このニュースが伝わると、かつての彼女の大スポンサーを始め、かつて彼女と関係を持ったことのある遊び人達は、おおあわてで、医者に駆け込み、血液検査を受けた



おかまの売春婦殺害のサディスト二人を追跡。

8月4日午前0時過ぎ、都内バンナー署に、バンナー交差点の高速道路高架下にある小さな公園で、人が殺されている、との通報があった。

警察官と民間レスキュー隊ルアムカタンユーが現場に駆けつけると、そこには現場付近のアパートに住み、売春を生業としているオカマ、ジョイさん(名字不詳)(30〜35歳)が死んでおり、遺体の状況は、白い長袖のブラウスと、ブラジャーが顔のところまで持ち上げられ、乳首が見えていた。両乳首には、蝋燭を垂らされた痕があり、ジョイさんが身につけいたと思われるミニスカートは、近くのゴミ箱に捨てられていた。肌色のパンティーストッキングもちりぢりに引き裂かれていた。顔面は鼻、頭部が数カ所、堅固なもので殴られた模様で、血が流れ出ていた。警察の検死では死後約2時間であった。

目撃者の話によると、『現場付近を車で走っていると、被害者が悲鳴をあげながら逃げている後を二人の男が追いかけていた。一人の男が被害者の長く伸ばしていた髪の毛をつかみ、被害者を木の陰の人目に付かないところへ引っ張り込んだ。単なる夫婦喧嘩だと思い、大して気にも止めずそのまま走り去った。』

警察では、原因は、犯人二人が公園内の木陰で売春をしていたジョイさんとアナル・セックスをしようとしたが、彼らはサディストであったため、蝋燭をジョイさんの乳首に垂らしたりし、ジョイさんが耐えられなくなり、逃げ出したところ、逆上した犯人に殴られ死亡した、又は、同業のオカマがジョイさんに嫉妬の余り、男二人を雇ってジョイさんに拷問を加え、後 殺害した、との見方をしている。



金細工師(男性)と美容師(男性)が結婚。

去る8月12日、午後4時、記者は、ウタイタニ県ラーンサック郡にある一軒の家を訪れた。目的は、ノン・ケーことスパンヤさん(20歳)とジョーことアヌソンさん(23歳)の結婚式を見届けること。2人の結婚式には両家から沢山の招待客が参加していた。

式は仕来り通り、新郎側から結納として、現金60,900バーツ、金6バーツ(約90グラム)が新婦側に渡された。式の後、披露宴では、中華料理のテーブル30卓が用意されていた。招待客の多くは新郎新婦の友人で、一種独特の雰囲気であった。

アヌソンさんは、『私は、金細工師として、バンコクにある輸出業者で働いてます。出身はナコンパノム、スパンヤとは、2年前にプラカノンの映画館に映画を見に行った際に知り合い、それ以来交際してきました。その内に愛情が芽生え、彼が女性であるように思えてきたのです。』 

 一方、花嫁のノン・ケーは、『私は、バンコクで美容師として働いています。彼のどこが好きかって? 彼はお酒もたばこもしないし、遊びもしないほんと、真面目な人です。私達二人は、子供を作ることは出来ないけど、結婚出来てうれしいわ。私は7歳くらいの頃から、女性本能が目覚め、人形と遊ぶのが好きだったし、男の人と結婚したいと思ってたの。それに、最近では社会も、私のような人を受け入れるようになってきたし、思い切って彼と結婚式を挙げることにしました。これで、社会的にもおおっぴらに私達が愛し合ってることを知ってもらえるわ。』



夫婦喧嘩が原因で、子供を水路に投げ捨てた残忍な父親。

5月15日10時20分、ラチャブリ県バンポン警察署に、父親が子供を灌漑用水路に投げ捨てた、との通報があった。

警察官が現場に急行すると、そこには野次馬が多数おり、子供を投げ捨てた残忍な父親の首根っこを取り押さえていた。一方、捨てられた幼児は、水を大量に飲み、意識不明になっていたため、バンポン病院に送られた。幼児の名前はキティ(生後4ヶ月)(ニックネーム:マンコンちゃん)で、近くに住む機械工、チャイヤ(29歳)の息子であることが判った。

取り調べによると、チャイヤには2人の妻、マンコンちゃんの母親であるスティダー(28歳)と最初の妻チラニー(26歳)、がおり、事件が起こる前にチャイヤは2人の妻と口論になった。スティダーは喧嘩に関わりたくなかったため、マンコンちゃんをゆりかごに寝かしたまま家の外へ出ていった。マンコンちゃんが口論に驚いて目を覚まし、泣き出した為、チャイヤは更に腹を立て、マンコンちゃんを抱き上げ灌漑用水路まで運びそのまま投げ捨てた、とのこと。丁度その時、近所の人が現場を見かけマンコンちゃんを助けることが出来た。

警察では、チャイヤを殺人未遂の容疑で取り調べている。



シンガポールが、HIVに感染しているタイ人女性を強制送還

5月14日付けの、シンガポールからの AP電によると、シンガポールの現地紙 サンケータイムズが、消息筋からのニュースとして、シンガポール人と結婚している外国人女性9人が、HIVに感染しているとの理由で、母国に強制送還された、との記事を掲載した。

記事によると、それ以外に10人の外国人が強制送還される模様。送還されれた9人の外国人女性は、タイ人、インドネシア人、中国人、フィリピン人であった。この件に関し、シンガポール入国管理局は、14日が日曜日であった為、まだコメントを発表していない。

これら9人の女性達はシンガポール国籍を取得していなかったが、社会保険証を所持しているため一定期間 シンガポールに住むことを許可されていた。シンガポールの出入国管理法に従えば、シンガポール国籍を持たない人物がHIVに感染している場合は、入国出来ない、となっており、あとの10人もビザが切れ次第、滞在延長が許可されないものと思われる。

去る2月の、シンガポール保健省の発表によると、今年3月以降、シンガポールに定住、または半年以上の労働を希望する外国人に対し、HIV検査を含む健康診断が義務づけられ、HIV感染が確認された場合は、労働許可証及び定住許可証が発行されない、定められた。



幼児を利用した密入国犯罪 -米国でタイ人男児、保護 -犯人の男女はタイに強制送還

 先月十一日、タイ人の男児パヌポン・カイシちゃん(二歳あるいは三歳)を自分たちの子供に見せかけて、変造パスポートで入国しようとしたインドネシア人男性と中国人女性が米国ロサンゼルスで逮捕された事件で、タイ検察庁国際課のワンチャイ・ルチャナウォン検事は、米国から強制送還されたこの男性を早期に国外退去処分とした警察庁入国管理局の対応を批判した。

 関係筋によれば、このインドネシア人男性は、米国などに不法手段で外国人を送り込んでいる組織のメンバーで、また今回の訪米は、ともに逮捕された福建省出身の中国人女性を米国に入国させることが目的だったとみられている。パヌポンちゃんは、入国管理官に怪しまれないよう、家族連れを装う道具に使われたようだ。

 パヌポンちゃんは米国の非営利団体『タイ・コミュニティー・ディベロップメント・センター』のスタッフが一時面倒をみることになり、また逮捕された男女はタイに送還されたが、タイでは警察庁入国管理局がその直後にインドネシア人男性を「好ましからざる人物」として国外退去処分とし、さらに中国人女性の保釈も許可している。 これら措置について、ワンチャイ検事は、「身柄を拘束して調査することで、米国に外国人を送り込む犯罪組織に関する重要な情報が得られたはずだ」と入管の対応を非難。またインドネシア人男性の変造パスポートに押してあったタイの出入国印が偽物であったことから、入管では、「同局の職員が関与した疑いもある」として現在、内部調査を進めているところだ

 一方、米国からすぐにパヌポンちゃんがタイに送還されなかったのは、タイにいる実母が犯罪に関与している疑いがあるため。タイ法務省によれば、「母親はバンコクで中国系の男性と一緒に生活していたが、この男性は現在、その所在が分からなくなっている」という。またこの男性は定職がなく、近隣国をよく旅行していることから、犯罪組織との関与が疑われている。

 なお、パヌポンちゃんの父親はエイズ感染を苦に二年前に自殺。現在、死亡した父親の両親(チェンマイ在住)が引き取りを申し出ているという。



タイ在住の日本人女性 ラオスで殺害される

 今月八日ラオスの首都ビエンチャンのゲストハウスで、バンコク在住の日本人女性が殺害された。被害者は沖縄県出身・久高美由紀さん(四〇)。久高さんは約三年前よりバンコクの会社に現地社員として勤務していた。今月七日よりビザ更新のためビエンチャンを訪れ、タラート・サオ近辺のゲストハウスに宿泊、翌八日午後一時頃、浴槽の中で首を絞められて殺されているのを従業員に発見された。室内は物色された跡があった。

 ラオスの日本大使館によれば、十一日現在犯人はまだ逮捕されていない。ラオス警察は強盗殺人事件として調べており、同じゲストハウスに宿泊していたパキスタン人男性二人の身柄を拘束している。



失恋により精神異常に陥った青年、家族により鎖に繋がれ10年

5月7日午前10時、アユタヤ県バンパイン郡の住人から、失恋のため人生に失望し精神異常に陥った元有名私立大学の学生が、家族により10年以上にわたり鎖に繋がれたままになっている、との連絡が記者に届いた。

記者が真相を確かめるため現地に赴くと、バーンレン町8−13番地にある木造家屋内に失恋失望青年が鎖に繋がれていた。家内の真ん中に足首を3メートル程の鎖に繋がれ裸のままの青年が座っていた。人が来たことに気づいた親族が青年に布切れを掛けた。

記者が見たところによると、青年は顎髭が伸びていたが健康且つ清潔そうであった。彼の名前は、シリチャートさん(38歳)で、彼は記者に気づいても表情を変えるでもなく、淡々と話し、「自分の人生について書き留めたいことがあるから紙をくれ。」と記者に依頼した。部屋の中には彼が寝るときに使う蚊帳が一つあるだけで、その他に家具らしいものは何も見あたらなかった。

シリチャートさんの兄、モントリさん(45歳)に依ると、「10年前、シリチャートはバンコクにある有名大学の学生であった。2年生に進級するとき弟は、当時の恋人が他の男と結婚してしまったことが原因で、焦燥し、元恋人が忘れきれず、傷心の余り精神に異常をきたしてしまった。 家族は弟を大学から退学させたのだが、弟の症状は更に悪化、他人に暴力を振るったり物を壊すなど手に負えなくなってしまった。民間の病院にも連れて行ったが治療費が高いため、家に連れ帰り、鎖で繋いで、親族が交代で食事を与え、家で療養させることにした。もうこのような状態が10年も続いている。私は弟がこんな状態で居ることをもう目にしたくない。これじゃ家畜と何の変わりもない。県の福祉局または同様の機関、または慈悲深い人達からの善意、に弟を助けてもらいたい。彼が専門家から正しい治療を受けることができれば、元通りに普通の人間に戻れることと、家族全員信じている。」とのことであった。



男女両性器を持つ幼児の手術に援助を・・・

 3月28日、デイリーニュース ピサヌローク支局の記者に、市内に住むスチトラさんから、「男女両性器を併せ持つ幼児が、手術を受けるための金銭的援助をしてくれる人を探している」との連絡があった。

 連絡を受けた記者が、幼児の家を訪れると、そこは木造トタン葺きの小さなボロ家であった。家の中では、2歳10ヶ月になるフェーンちゃんが、テーブルの上で遊んでいた。傍らには、50歳になるフェーンちゃんのおばあちゃん、マニーさんがいた。記者が話しかけると、マニーさんは、「この家には、私、フェーンの母親ラタナ(21歳)と、フェーンの3人しか住んでいない。ラタナはクイティオ屋で、働いており、フェーンの父親は他県の建築現場に働きに行ったまま、何の音沙汰もない。

 フェーンが生まれたばかりの頃は、全くふつうの女の子と変わりがなかったが、2歳頃になって、女性器が盛り上がって来て、男性器のようになってきた。小便の時も、男性器のようになった部分の先からでている。私とラタナは、盛り上がった肉は悪性のものだと思うし、フェーンがかわいそうなので、医者に診せて、手術をさせたいのだが、貧しいし、ラタナの月収は2000バーツしかないので食べていくのに精一杯で、そんな余裕など無い。医療費がとても高くつきそうなので、とてもじゃないけどフェーンを医者には連れていけない。だから誰か、助けてくれる人が居ないものか・・・、と期待している。」とのことであった。



高まるタイ人のカジノ熱 - ラスベガス遠征も

 カジノで一攫千金を夢見て海外に出かける、というタイ人の数が最近増えている。闘魚、闘鶏、宝くじ、トランプ賭博、ムエタイ賭博―とタイ人のギャンブル好きの国民性は周知の事実だが、二月の中国旧正月と四月のタイ正月(ソンクラーン)休暇中にはカジノ目的のために数十億バーツが国外に流出したものと見られている。

 海外に出かけるタイ人の数は、通貨危機発生以来激減していたが、最近のバーツ高により海外旅行に割安感がでたことや景気の先行きに見通しが立ち始めたことが追風となり、海外旅行者数は復調、カジノ人気も回復してきている。

 現在タイ人のあいだで最も人気を集めているカジノは、マカオとマレーシアのゲンティンハイランドだが、香港、マカオ、マレーシアをはじめとし、最近ではオーストラリアや本場ラスベガスまで足を運ぶ高級官僚や政治家が目立ってきているという。

 一方、タイ人のカジノ需要を反映するかのように、ミャンマーやカンボジアなどのタイ国境付近にはカジノ・リゾートが続々登場。メジャー・カジノに比べ経済的であるところが中流層のタイ人の間で受けているため、これからも利用客はさらに拡大すると見込まれている。



バンコク日本人居住区 発砲事件で少女負傷 - 警察 事故として容疑者釈放

 今月九日午後八時半、バンコク都内スクムビット通りソイ二十四で発砲事件があり、日本人の少女が右腕を負傷した。被害にあった少女は、駐在員の両親と自宅アパートに戻ったところ、突然アパートの玄関で流れ弾を受けたもの。発砲したタイ人男性(二十九)は、通報で駆けつけた警察官により逮捕された。

 この男性は「短銃の手入れをしていたところ暴発しただけで、少女を狙ったわけではない」と供述、翌日には保釈金十万バーツを支払って釈放された。男性は少女と面識はないが同じアパートに住んでおり、精神障害による通院歴があった。また都内に複数のアパートを所有する資産家の息子で、短銃の所持については許可証を持っていた。

 警察は「男性に犯罪歴がないことから、事故として保釈を認めた」と説明。しかし日本人の多い地区で発生した事件だけに、犯人がすぐ釈放されたことについて在留邦人の間で不安が高まっている。日本大使館は警察に対し、法に則った厳正な措置を要請した。

 管轄のトンロー警察署によれば十九日現在、男性は事故の詳細や精神障害について取り調べを受けており、身柄は釈放されたものの警察の観察下にあるという。同署は「六カ月以内には事件に関する結論を出す」と述べている。



ソンクラーン期間中の死者総数、142名

 4月13日からの3日間、タイ全国で行われた水かけ祭り(ソンクラーン)も無事終了し、16日には各地のバスターミナルや鉄道駅では帰省先からバンコクに向かうタイ人でごった返し、大混雑となった。特に東北タイの窓口となるナコンラチャシマー県内の幹線道路の一部では、数キロにわたり、交通が麻痺状態となり、地元警察官も交通誘導のため、てんてこまいとなった。なお、警察当局の発表によると、今年のソンクラーン中に発生した交通事故数は1,414件、死者は142名となっている。



1,000バーツ紙幣の偽札、大量に押収

 警察当局は今月30日、バンコク都内のシーラット・ホテルの客室で1,000バーツの偽札紙幣190万バーツ相当を押収し、同室に宿泊していたグムナーイスパット・ペングン(62)容疑者を紙幣偽造の容疑で逮捕した。取り調べによると、同容疑者は1,000バーツ偽札を200バーツで販売していたという。また、同容疑者はすでに偽札の販売により逮捕された経歴があり、1年前に出所したばかりだったが、何の職に就いたらいいか分からなかったため、再度犯行におよんだという。



ミス・タイランド・ユニバースにチュラ大生

 これまでの「ミス・タイランド」選考会が、今年から「ミス・タイランド・ユニバース」選考会と名称が変更、運営母体もチャンネル7になるなど、ミレニアムを迎え、様変わりをみせているが、その第一回選考会が三月二十四日に開催された。記念すべきミスタイランドユニバース第一号に選ばれたのは、グンティダー・イエンプラサートさん(21)。現在、名門チュラロンコン大学建築学科三年に在学する才女だ。まったくのダークホースだったが、最後の審査員による質問の受け答えが評価され、女王の座を獲得している。「知性が美に勝った」との声も。



殺害現場を見た4歳児を殺す

 3月5日に明るみに出たこの事件は2日後、犯人が逮捕され、「妻を殺すのを一部始終、4歳の子どもが見ていたので、その子も殺した」という事実にタイ全土に衝撃が走った。逮捕されたのは、32歳の韓国人だった。

 タイの韓国人社会は日本人ほどの規模はないが、日本人と同じようにスクムビット界隈に多く住んでいる。今回起こった事件は、そのソイ13のスクムビット・スィートが舞台だった。

 まず3月5日に発見されたのが、4歳の男の子の死体。場所はスクムビット・ソイ4のサランチャイマンションの脇。プラスチック袋に巻かれ、大きな旅行カバンに入れて捨ててあった。中の子どもの死体は体中、突きさされた跡があり、白い肌のためそれが目立っていた。見たところ、肌の白さからタイ人ではなく、日本人か韓国人ではないかと思われた。このため警察では、スクムビット・ソイ19の韓国人の教会や、日本人の住む地区で子どもの写真を見せたが、だれも知らない。新聞報道を見た日本大使館の職員2人が「日本人かも知れないので、その子どもを見たい」と連絡してきた。

 翌3月6日、黒の旅行ボストンバッグが、セーンセープ運河のアソークに近いところに浮いていた。近くに住む建設労働者が見つけ、まだ使えそうなので長い棒でたぐりよせ、中を開けて見た。異様な匂いがして人間の死体だとわかり、警察に届け出た。プラスチック袋に入った死体は首で切られ、頭がなかった。エンポリアムの黄色の袋にしばられた2つの腕が入れられ、悪臭を放っていた。警察では死体は27〜30歳ぐらいの女性、白い肌のためタイ人ではなく、おそらく日本人か韓国人、あるいは中国人だろうと推測した。また下着もちゃんと着けていたので、強姦ではないようであった。そして、前日の子どもの死体とは何らかのつながりがあると見られた。また、2人とも服は韓国製のため、おそらく韓国人ではないかと推測された。

 死体を包んでいたプラスチック袋には、ランドリーの電話番号が入っており、そこに電話してみると、スクムビット。スィートの14階にあるランドリー店だということがわかった。その店で事情を聞くと、3月5日に3人のお客にその袋を渡していた。その袋は、クリーニングする衣服を入れて店に持ってくる。3人のうち2人の袋は戻ってきたが残りの1つはまだ戻ってきていない。それは15階に住む韓国人チョン・チン・リーのものだとわかった。

 同じく同コンドーミニアムの従業員2人の証言では、5日の夜10時ごろ、その韓国人が黒い大きなボストンバックを持って出て行くのを見たという。このため警察では7日、15階のその韓国人の部屋を家宅捜索し、逮捕、部屋の中にはカンチャー(覚醒剤)が置いてあった。

 取り調べでは、彼はタイ語ができないため、あまりしゃべらず殺害も拒否していた。「妻は韓国人で、今は韓国に戻っている。タイにはタイ人の妻がいる」などと話していた。 その後7日の夜10時半ごろ、ようやくチョン・チン・リーが白状したところによると、またの名をキム・ドーン・チンという。女性の死体は自分の妻で、30歳のキム・スク・ユン。彼女は他の男とつきあい、浮気が激しいので、その日けんかになり、彼女の首をしめて殺した。その光景をすべて見ていたのが、4歳の子どもキム・ドーン・ユン。彼女とむかしの夫との間の子ども。その子も殺した。そして女性の方は首を切り、ボストンバックに詰め、運河に流して、子どもの方はソイ4に捨てた。彼はエアーチケットの予約をし、逮捕の3時間のちには韓国への便に乗っているはずであったが、その前に警察が彼にたどりついた。



女子学生は学生証で売春?

 最近はバンコクでも、学生の覚せい剤使用などの問題が出ているが、北のチェンマイでも同様に、学生の行動規範が揺らいでいる。多くの学生がスヌーカー(ビリヤード)やビデオゲーム店などに出入りしており、このようなところでは学生服から普段着に着替える部屋があり、また取り調べに来る警察官から逃げる通路も用意されているという。

 また、スヌーカーの台には学生に売るヤーバー(覚せい剤)を隠しており、お菓子の中にまぎれ込ませて、わからないようにしたりしている。

 一方、同店のオーナーは、警察とはあまり手を組んでおらず、乗り込んで来たら「訴えてやる」というものもいる。

 2ヵ月前に実際にあったケースでは、女子学生と男子学生が集まりタバコ、酒、ヤーバー、ひわいな本を持ちより、その場限りの恋愛関係のようになり、さらにコーラやペプシに味の素をまぜて飲んでいるという。こうすれば刺激のある性交が楽しめると。

 また、あるケースでは補導された3人の女子学生が語ったところによると、コンドーミニアムの所有者が仲介して売春をさせている。学生証を持っている場合は値段がはね上がり、有名な学校の女子高生の場合には、1回当たり3〜5、000バーツで売春をしているという。



村祭りのキックボクシング試合で、ボクサーが首の骨を折り、死亡。

3月19日、午後1時、アムナーチャルン県ルーアムナート郡ドンバン町の町会議員、チャイワット氏(34歳)が、ルーアムナート警察署に、『キックボクシングの試合で死者が出た。』と届け出た。

詳しくは、18日、村祭りが行われている同町内の特設リングでのボクシングの試合で、町内に住む、アマチュアボクサー、ウィセさん(38歳)がナロンさん(40歳)に首を蹴られ、重体になり後、病院で死亡した、と言うもの。祭りでは全12試合が組まれており、この試合にはそれぞれに15,000バーツもの賭け金が掛かっていた。

ナロンさんは昔、プロのキックボクサーをしていたことがあリ、一方、ウィセさんのほうは農業の傍ら、祭りのときには風船を売ったりして生計を立てていたアマチュアボクサーであった。

試合は,第一ラウンドこそ観衆の声援の中、両者互角であったが、その後は腕の勝るナロンさんの一方的な試合になり、ウィセさんは防戦に精一杯であった。第5ラウンドに、ナロンさんがウィセさんの首を思いっきり蹴ると、ウィセさんはマットの上に倒れてしまった。審判がカウントを終え、ナロンさんの勝利を宣言した後もそのままであった為、急いでアムナーチャルン病院にウィセさんを運んだが、首骨を折っており、その後死亡してしまった。  

チャイワト氏は、試合の主催者側に安全対策等の手落ちがあったものとして、今回、警察に訴えた次第である。現場で試合をずっと見ていた、同町、第2村村長のサニット氏によると、『審判が、もっと早く試合を止めさせておればこんなことにはならなかった。ナロンさんが圧倒的に優位あり、勝敗がはっきりしていたのに、第5ラウンドまで戦わせるからこう言うことになってしまった。原因は明らかに審判の判断が悪かったから・・・。』と述べた。

しかしながら、ルーアムナート警察署署長のナロン警察少佐は、『今回の試合も、法的には何の間違いもなく執り行われており、ウィセさんが死亡した件に関しては、スポーツ中での不慮の事故であったとの報告を受けている。但し、住民から、訴えがあった以上、再度捜査をし、結論を出したいと思う。』との見解を示した。



米関税局、インターネットで禁止薬物販売のタイ業者を摘発

 米関税局は、米国民向けにインターネットで禁止薬物を不法に販売していたとして、タイにある薬剤販売の7つのホームページを閉鎖したことを明らかにした。
 摘発されたのは首都バンコクと北西部のチェンマイを拠点とするグループ。バイアグラやアナボリックステロイドなどの直接販売禁止の薬物を押収した。
 関税局によると、タイは、米国では医師の処方せんでのみ手に入れることができる薬物販売を行う海外の主要拠点だった。



囚人1100人、少年院に戻らず

 今月18日に都内バンナ地区のバーン・カルナー少年院での暴動事件後、5日間の一時帰省を許可された囚人の半数以上が依然少年院に戻っていない。また、バーン・メーター少年院の囚人145人が依然脱走中であることが明らかになった。脱走した145人の少年のうち、87人がレイプ、強盗、殺人などの凶悪犯罪を犯した囚人であることから、中央少年院・家庭裁判所は「23日までに戻らなければ、全国で指名手配する」と語っている。



「財産より人柄」

 チャートタイ党バンハーン党首の次女パリチャトさんが若手大蔵官僚と結婚、結婚式はバンハーン氏の自宅で行われた。新郎はハーバード大学でマスターを取得したエリート、パリチャトさんは結婚理由を「人柄に魅かれたから」と語っている。結納金は百万バーツにダイヤモンドの指輪と、このクラスの結婚としては比較的質素なもの。それだけにマスコミでも「ほほえましい」との好意的な扱いがほとんどだった。



アイコラ・サイト ネット上の「懲りない面々」

ニコルのアイコラ流した大学生書類送検

 昨年十二月、人気タイ人女優のアイコラサイトを主宰していた男性が警察に逮捕された。この事件は合成ヌード写真をインターネット上に流されたタイ人女優が警察に被害届けを出したことで犯人逮捕に至っているが、それまでにもかなりの女性芸能人がアイコラの「被害」にあっていた。この時逮捕された男性が名門チュラロンコン大学を卒業したエリートであったことも、よけいに話題を集めることになった。

 タイに限らず、有名人の顔写真を別人のヌード写真に張り付けるアイコラを売り物にしたサイトは多いが、前出の男性が開設していたサイトのアクセス数は一日七千件、スポンサー収入も五百米ドルを越えたいたという。本業の月収に並ぶ収入だったようだ。

 しかしその後もネット上からアイコラが消えることはなく、人気歌手ニコルの合成ヌード写真もネットを駆け巡ることになった。このなか今月十三日、タイ警察はニコルの合成ヌード写真を配布した男性を突き止めることに成功している。

 しかしニコル自身と所属会社であるグラミー社側は「訴訟を起こす考えはない」と発表。「実際にアイコラを作成したわけではなく、面白半分にネットに流しただけ」というのがその理由であるが、この男性がまだ大学生であり、「将来をダメにするのはかわいそう」との恩情もあったようだ。このため警察も厳重注意にとどめている。

 ニコルは、「これに懲りて、もう変な写真をネットに流すことはしないでしょう」と話す一方で、「でも実際にアイコラを作成した人物が逮捕された場合には、訴訟を起こす」とのコメントも出している。

 その場合、アイコラを直接規制する法律はタイにはないため、刑法の名誉棄損、及びわいせつ物配布で起訴することになる。ちなみにタイの刑法では公共性の強い媒体による名誉棄損は懲役二年以下、及び二十万バーツ以下の罰金。わいせつ物配布は、三年以下の懲役、または六千バーツ以下の罰金、もしくはその両方となる。




ニュータイプの「物乞い」登場 -バス代ねだり、月収4万バーツ

 急成長を続け、市場規模が二十四億バーツとも三十億バーツとも言われているタイの「物乞い産業」に、最近、全く新しいタイプの物乞いが登場している。普通物乞いと言えば、汚らしい身なりの不具者などを思い浮かべるが、この新タイプの物乞いは、一般人とまったく同じファッショナブルな服装をしているので、外見からはそれと判断するのは不可能と言える。

 この新種の物乞いの活動場所はファーストフード店、銀行、百貨店、バス停などで、獲物(主にカップル)を見つけるや否や、「財布を無くしたんですけど、バス代十―二十バーツ貸してもらえますか」などと相手の同情に訴えかける。万一、相手が貸し渋った場合、「人でなし」「薄情もの」などと辺りに喚き散らし、体面を必要以上に気にする、タイ人の心理にうまく付け込み、目的を達成する。

 彼らは、一日で千バーツ以上、一月当たり二―四万バーツを荒稼ぎしていると言われ、タイ人の平均月給が大卒で六千バーツ前後で、一流大学を卒業したエリートでも月給が一万五千バーツ以下だということを考慮すると、彼らが如何に高給取りかということが分かるだろう。


もうひとつの「美」

『ジャンボ・クィーン2000』コンテストが5月1日、「サムパラン・エレファント・グランド&ズー」(ナコンパトム県)で開催される。参加資格は体重80キロ以上、18才から35才までの女性。今回で4回目になる同イベントは〃象保護キャンペーン〃の一環として行われているもので、体格の良い魅力的な女性を選び、象保護のシンボルにしようというものだ。(2000年03月20日 )



タイ国軍、HIV感染者急増

 タイ政府の報告によると、昨年採用した兵士の約10%からHIVウイルスが検出された。HIVは軍の規定により禁止されている12種類の病気のひとつであるため、HIVに感染していることが発覚した兵士全員が免職処分となる。かれらの大部分は過去に麻薬中毒や麻薬常用の経歴があるタイ北部、および中央部出身者で、その数は数千人にも及ぶと言う。(2000年03月20日 )



西洋人がホアヒンの海岸で、男児に猥褻行為。

3月12日,午前1時過ぎ、プラチュアブキリカン県ホアヒンの海岸にある、ツーリストポリス詰所に、A君(12歳)の両親から、『海岸で旅行者に花を売り歩いている息子のAが、外国人旅行者に騙され、どこか悪いところへ連れていかれた模様、と言うのも、ある外国人が私の息子を連れ、薄暗いところへ行ったのを見かけた人がいる。皆で息子の行方を捜したが見つからないので。捜査してほしい。』との連絡があった。

警察では、すぐにホアヒン海岸一帯に署員を派遣し、捜査に当たったところ、メリア・ホアヒン ホテル前の海岸の暗闇で、下半身を剥き出しにして、A君に猥褻行為を強要している例の外国人を発見。警官は、すぐにA君を保護すると共に、そのスケベな外国人を拘束し、ホアヒン署に連行した。

取調べの結果、外国人は、スウェーデン国籍のラッサン・ボー(45歳)であることが判った。ラッサンは取り調べに対し、夕食を取った後、妻と子供を宿泊先のホテルに届け、その後、一人で海岸を散歩していただけ、そこで偶然A君に逢い座って話をしていただけで、猥褻行為など一切していない、と容疑を全面的に否定。一方A君は、『僕がソイのなかにあるバー・ビアに花を売りに行ったとき、ラッサンに出会った、彼は僕に親しく話し掛け、持っている花束を全部、1000バーツで買いたいけど、お金を取りにホテルまで帰るから一緒に来てくれ、と言った、僕が拒否すると、じゃ〜、後で海岸にお金を取りに来てくれ、と言われたのでその通りにした。そこで猥褻行為を強制されてしまった。』と供述した。

ラッサンは 15歳未満の子供に対する猥褻行為の罪で送検された。(2000年03月14日 )



ミャンマー国境で、銃撃戦

 今月8日未明、チェンマイ県メー・アーイ郡のミャンマー国境付近で、タイ国境警備隊とワ州軍事同盟(UWSA)兵士およそ30人が軍事衝突する事件が起こった。ワ州兵士は麻薬輸送車の護衛にあったていたと見られ、銃撃戦ののち、9ミリ銃、AK47銃や中国製手榴弾とともに、ワ州兵5名の死体が発見された。現在、「黄金の三角地帯」での麻薬生産・取引はすべてワ州軍事同盟の影響下に置かれていると言われている。


多目的ホール建設資金集め目的の、寺のオカマ・コンテスト、大盛況。


3月4日、アユタヤ県タールア郡のナンクム寺院にて、寺の多目的ホール建設と貧しい家庭の児童への奨学金資金を集める目的で開催された、オカマ・コンテストは大盛況であった。

4日午後4時、本物の女性もかなわないような美しい、性転換済みのオカマ20人と、性転換手術をまだ受けていないオカマ20人を乗せた、ミニ・バン1台、タクシー5台からなる一隊が、シーサンペン通りにある昔の王宮近くの、ワット・モンコンポピットに到着、サーラーロイ村村長、ナムクム寺院の代理、この祭りの主催者を兼ねる、ヒラン氏が到着すると同時に、ナムクム寺院に向け、パレードを開始した。ナムクム寺院では、村人達が大歓迎、ニュースを聞き駆けつけたオカマ約100人もパレードの一隊を迎え、手を振りながら声援を送っていた。

ヒラン氏曰く、『おかしなことに、この寺にはよくオカマがお参りに来る。だから、オカマ・コンテストもず〜っとやって来た。今までのコンテストも美しく且つ卑猥なこともなく、問題なく執り行ってきた。それにおかげでこの寺も有名になった。』

記者の報告に拠れば、今回のお祭りは多くの関心を集め、アユタヤ県内は基より、近県からも数千人の人出で賑わった。周辺の道路は、2km以上にわたり渋滞。寺に隣接する学校のサッカー場に特設されたステージには、「オカマ・コンテスト」の大看板が掲げられ、ステージ前にはVIP席100席が設けられ、その後ろが一般席、周辺には50以上もの屋台がでた。

今回のコンテストには72人が、参加料200バーツを支払い応募、しかしながら、応募者の多数が地元のオカマであったため、恥ずかしがったり、まだ、性転換していないとの理由で、当日ステージに上がったのは38名であった。

午後9時半、拍手の中、参加したオカマ達がドレス姿で舞台に登場、タイにたまたま旅行に来ていた外国人に審査員になってもらい、大歓声の中、オカマ達が特技を披露し、コンテストが行われた。

優勝したのは、ロッブリ県から参加した、プラツムさん(17歳)、で、賞金5000バーツとカップを獲得、入賞者4人も賞金2000バーツ、カップをそれぞれ獲得したが、彼(彼女)達が獲得した賞金は、その場ですぐに全額 寺に寄進された。

寺の住職、アティカーンチャートリ僧に拠れば、『沢山の住民のおかげでお祭りの大成功したと思う、寺内にて、酒を売るものも呑むものもなく、滞りなく行われた。聞いたところによると、今回のお祭りで寺には10万バーツの収益があった、寺が投資したのは、食事代の3000バーツだけ・・・。お祭りは予想以上の大成功であった』


<日本>汚名返上に国際共同捜査 警察庁、児童ポルノ摘発で

 インターネット上などで取引される児童ポルノが国際的に問題となる中、警察庁は二十九日までに、児童ポルノ取り締まりのため米国や欧州の各国などが進めている連携捜査に、積極的に参加する方針を固めた。  昨年十一月施行された「児童買春禁止法」で、児童が関係する性的な写真などが児童ポルノとして初めて取り締まり対象となり、各国捜査機関との連携が可能となったためで、ネット上の違法画像提供を各国の捜査協力で追い詰める共同オペレーションへの参加も検討。「児童ポルノ輸出大国」との国際的な汚名の返上を目指す。

 「児童買春禁止法」は、日本を発信源としたポルノ画像がネット上で流通、国際的な非難を浴びていたことが大きな契機となって制定された。写真やビデオ、インターネットによる児童ポルノの頒布、販売を禁じたほか、中高生を相手にした「援助交際」や、アジア各国での日本人の買春も国外犯として摘発の対象とした。

 児童ポルノの流通や児童をはじめとする人身売買はG8(主要八カ国)の国際組織犯罪対策の専門家会合「リヨングループ」でも主要な問題の一つとされ、取り締まりに向けた各国の努力が要請されている。

 一九九八年には、欧州連合(EU)各国や米国、カナダを中心とする二十数カ国の警察や税関など捜査機関が協力した国際的な児童ポルノ取引組織の一斉摘発が行われ、約百人を逮捕する実績を挙げている。 

 日本からは、これまでも警察庁の担当者が年に数回開かれるこうした会合に参加していたが、取締法令を持たない立場から具体的な捜査協力には踏み込めず、オブザーバーにとどまっていた。

 しかし児童買春禁止法の施行後に初めて係官を派遣した今年一月の会合では、日本に対し、ほかの参加国から捜査協力への期待が表明された。連携への積極参加はこれを受けた形で、今後、情報交換などを緊密に行っていく。


<死刑判決>フィリピン人ホステス2人を絞殺の強盗殺人3被告に

 三重県松阪市のアパートで一昨年12月、フィリピン人ホステス2人を絞殺したなどとして強盗殺人などの罪に問われた住所不定、土木作業員、沢本信之(46)▽同、同、松山栄(50)▽名古屋市守山区森孝東、無職、福元義明(49)の3被告に対する判決公判が1日、津地裁であり、柴田秀樹裁判長は3被告にいずれも死刑(求刑・同)を言い渡した。同一事件で3被告が死刑を言い渡されたのは1995年1月の福島地裁での判決(現在、最高裁で係争中)以来という。

 判決によると、3被告は一昨年12月25日午後3時半ごろ、松阪市清生町のアパートに住んでいたフィリピン人ホステスのメラニー・バウティスタ・ヌダロさん(当時24歳)とマリチュー・キムソンさん(同28歳)を、ネクタイとナイロンロープで絞殺。室内にあった現金約1万3000円とネックレスなどの貴金属(時価計約25万円)を奪った。

 ◇死刑は海外における反響の大きさも理由に挙げる

 「3被告を死刑に処す」。フィリピン人ホステス2人を殺したなどとして強盗殺人などの罪に問われた3被告に対し、津地裁は1日、極刑を言い渡した。判決の瞬間、思わずうつむく、被告たち。事件の国際的な影響の大きさなども理由に挙げ、厳しく罪を断じた裁判長の声が、静まり返った法廷に響いた。

 「娘は家族を大事にする優しい子でした。日本からの送金もなくなり、弟と妹は学校にも行けなくなりました。犯人たちは死刑にしてほしい」。殺されたマリチューさんの母親は昨年の証拠調べの法廷で涙ながらに裁判長に訴えた。公判は毎回、遺族や知人が傍聴席で忍び泣く声が響いた。

 今回の判決はフィリピンでは発生当初から新聞やテレビで盛んに報じられ続けた。「事件はフィリピンでも広く報道され、国際的影響も極めて大きい」。死刑求刑は海外における反響の大きさも意識したものだった。

 首都マニラ市を中心に発行されている「マニラ・スタンダード」紙。事件発覚から約1週間後の昨年1月12日、「クローゼットからジャパユキの2遺体」の大見出しでこの事件をセンセーショナルに取り上げた。その後も、根拠なしに「雇い主の“Sacho(社長)”が犯人ではないか」との全くの憶測を記事化するなど報道は加熱。連日、捜査の成り行きや悲しみに暮れる遺族の様子を掲載し、日本で酷使された末に殺された「ジャパユキさん」のイメージで事件を伝え続けた。

 また、テレビのニュース番組はドキュメンタリーで事件を大々的に放映。多くのフィリピン国民にとって国外での出稼ぎ労働者をめぐる事件は他人事でなく、判決は大きな関心を集めていた。

 判決を受けた3被告は肩を震わせ、じっとうつむいたまま判決に聞き入った。一方、遺族らは2人の無念さをかみしめるかのように裁判長の言葉に何度も大きくうなづきながら、被告の表情を見つめていた。




ミス・タイランド・ユニバース コンテスト応募者、今年は閑散。

2月27日、セントラル・グランドプラザ ホテル内の、ミス・タイランド・ユニバースコンテスト事務局からの、当紙記者の報告に拠れば、同事務局は、1週間前から、同コンテスト出場者を募っているが、同日、応募書類を提出に来たのは僅か3人。 

一人目は、ソンクラ大学を卒業後、チュラロンコン大学獣医学部で働いている、チャンティマーさん(23歳)。その後二人が応募に来たが、その中で、事務局員、記者達の注目を浴びたのは、現在ラムカムヘン大学2年生のペンナパーさん(20歳)であった。

彼女は昨年の同コンテストでは、ペンプラパーという名前で出場し、最終の10人に選ばれていた。今年も昨年に引き続き応募しに来た理由について彼女は、『今年は去年より準備が整っているし、ミス・タイランドのコンテストより、このコンテストの方が私には向いている。それに事務局の方々とも話したことがあるし、過去の経験から、今年は更に自信が持てるようになった。それに今回のコンテストでは、ずーと前から旅行に行きたいと思っていたクラビへも行ける。今日書類を提出に来たのは、占い師に見てもらうと今日が私にとってラッキーな日に当たってたから・・・。』との応えであった。

主催者の発表によれば、『今日は休日にも関わらず、応募者が少なく、全く期待ハズレであった。しかしながら午前中には、多くのスポンサーから出場者を出すとの念押しの電話があり、ただ いい日 を待っているだけである。応募が締め切られる3月1日には、多数の出場希望者が書類を提出に来るものと予想している。』とのことであった。



バンコク近郊県 廃品から放射能漏れ - 医療機器会社が空き地に放置

ずさんな管理、浮き彫りに

 バンコク近郊サムットプラカン県プラプラデン地区で廃品回収業者が解体した機械部品から放射性物質コバルト六〇が漏れていたことを二月十九日、保健省が発表。同日中に科学技術環境省原子力平和利用事務局の職員が回収作業を行い、翌二十日には保健省が半径三十メートル以内の住民約四百五十人について健康診断を実施した。被爆した廃品回収業者の従業員三人は重体となっている。

 放射能が漏れた機械部品は重層構造になっており、内側にはコバルト六〇が入った直径二・五センチの円筒三本が収められていた。廃品回収業者はこの機械部品を二月一日にくず鉄行商人から購入し、集積場に放置。十六日になって二人の従業員がガスバーナーを使って解体したところ、突然気分が悪くなり、自力でサムットプラカン病院に到着した後、意識不明となった。このほか近くにいた別の従業員、経営者夫婦、機械部品を持ち込んだくず鉄行商人、付近の住民など十人が白血球の減少、やけどなどで入院。うち症状の重い五人がバンコクの病院に移送された。

 警察の調べによれば、機械部品は放射線医療機器輸入販売会社カモン・スコソン社の駐車場から盗まれたもの。同社は昨年十月、保管用倉庫の賃貸契約が切れて以来、使用済みの放射線医療機器三台をバンコク・プラウェト地区の同社駐車場に放置していた。駐車場は自由に出入りできる広い空き地で、近所の人の話では子供達がよくサッカーをして遊んでいたという。一月下旬には四人の廃品収集人が、一台の機器から部品を取り外して、くず鉄行商人に売却。さらにこの行商人がサムットプラカン県の廃品回収業者に持ち込んでいた。

 使用済みの放射線機器は本来、原子力平和利用事務局または輸入元に回収を依頼しなければならない。しかし原子力平和利用事務局のマヌーン・アラムラット副事務局長によれば、同事務局の保管倉庫がほぼ満杯のため、所有者自身が建物内で保管することを認めていたという。一方、輸入元による回収は、多額の費用がかかるためほとんど行われていない。原子力平和利用事務局では放射能を取り扱う全国約五百ヵ所について年一回査察を行うことになっていたが、カモン・スコソン社の査察は二年以上行われていなかった。

 アティット・ウライラット科学技術環境相は二十三日、放射能機器を使用する民間企業の代表及び原子力平和利用事務局と、放射能の安全利用について協議。医師を中心とする民間企業の代表は、原子力平和利用事務局が使用済み放射能機器の回収を拒否し、管理を民間に任せていることを非難した。また同事務局は使用済み放射能機器について、民間で保管されている数だけでなく、自ら保管している数さえも正確に把握していなかった。マヌーン副事務局長は批判を認めながらも、予算不足と官僚主義に阻まれ、同事務局が機能を果たすことが困難な状況を説明。回収については改善を約束した。

 原子力平和利用規則は一九六一年の制定以来改訂されていない。アティット科学技術環境相は、不備の多い同規則を関連法を含めて見直す必要があるとしている。


睡眠薬強盗に注意 -「見知らぬ人の親切」に落とし穴

 タイの日本大使館によれば、昨年、日本人が犯罪に巻き込まれ大使館に駆け込んできた件数は千三百三十八件。このうち一番多かったのが路上や路線バスなどでのスリやひったくりで百九十四件、それにホテルでの盗難(百三十二件)、貴金属販売などの詐欺行為(七十八件)、睡眠薬を使用した犯罪(五十六件)と続くが、なかでも睡眠薬強盗は生命の危険を伴うことから特に警戒が必要といえるだろう。

 二ケ月間の海外研修のため訪タイしたS君(大学四年生)は、タイ国のことを少しでもよく知ろうと、タイ人と知り合うチャンスを求めてサイアムスクエアの階段に座り、道路を行き交う人たちを眺めていた。

 しばらくすると二人組のタイ人が笑顔で近づいてきたため、談笑。「非常にフレンドリーだった」ためすっかり信用したS君は、誘われるまま近くのパブでビールを飲みながら、さらに会話を楽しむことになった。ここの支払いはタイ人が済ませたという。

 その後、タイ人男性のひとりが「中国寺院を案内してやろうか」と提案、すこし酔っていたS君は何の疑いもなしに同行することにした。まだバンコクに着いたばかりで土地には不案内だったが、「空港の近くということはなんとなくわかった」と、事件後S君は話している。

 寺院に到着すると、タイ人から「喉がかわいたろう」と、ヤクルトを一本差し出された。。すでにキャップが剥がされていたため、「なぜだろう」との考えが一瞬脳裏をよぎったが、それでも、「人の親切を無にしたら悪い」と一気に飲み干した。

 しばらくすると、猛烈な睡魔が襲ってきて気絶、そして意識が戻った時にはガソリンスタンドの片隅で倒れていた。今度は本当に親切なタクシー運転手に宿泊しているホテルまで送り届けてもらったが、かなりの量の睡眠薬を飲まされたようで、その後二日間はまっすぐに歩けない状態が続いた。パスポート、現金、カメラなどの貴重品が消えていたのはいうまでもない。

 最近ではどのガイドブックにも数々の犯罪例が載っているが、それでもだまされる旅行者は後をたたない。睡眠薬強盗事件では一時、売春婦が自分の乳首に睡眠薬を塗り込み、それを口にした買春客が意識を失っているすきに、現金・貴重品を盗むという事件がパタヤを中心に連発した。なかには死亡するケースもあった。

 見知らぬ人の親切はまず疑ってかかるくらいの慎重さがあっても、いいかもしれない。


14歳の恋人を友人8人で輪姦。

2月5日午前1時半、ソンクラ県ハジャイ郡サムチャイ署に、ルークナム(仮名)さん(14歳)が、打撲傷を受け千切れた服を身にまとい、フラフラしながら、『恋人に騙され、強姦された後、その友人7人にも同様に輪姦され、女性器に擦過傷を負い、血がでた。』と届けを出しに来た。

訴えによると、「2月4日夕方、恋人のキヤオ(仮名)(17歳)が、バイクで家に来、『旧正月のお祝いに行こう。』と誘われた。バイクの後部座席に跨り、連れていかれた先は、“ハジャイ・サービス”と言う、自動車修理と中古車販売をやっている会社で、そこで、キヤオの友人7人を紹介された。彼らは旧正月を祝い、酒を飲んでいる最中であった。私達も宴に加わり、ボトル3本が空になった頃には全員が酩酊状態にあった。夜遅くなってから、恋人のキヤオが、私を会社の2階にある社員用の宿舎に連れて行き、私を無為矢理抱きしめ、服を脱がそうとし、私は抵抗したが、酔いと彼の力に負け、結局3回強姦されてしまった。その後、キヤオは、一旦階下へ降りていったと思うと、暫く後に、友人を伴い戻ってきて、友人達が私の手足を押さえつけ、切れた女性器から血が出ているにも関わらず、交代で全員が2〜3回ずつ私を輪姦、その後逃走した。その後、私は、気を持ち直し、バスに乗って、警察に届けに来た次第。」と言うことであった。

警官は、直ちにルークナムさんを病院に連れて行き、ルークナムさんは、女性器を5針縫われた。

同日朝、警察は、ぐっすり寝入っていたキヤオ他、4人の容疑者を逮捕、暴行傷害、15歳未満の少女に対する強姦、の罪で送検した。


タイ中央情報局 「カオサン通りが危険」 国連貿易開発会議にあわせ国際テロ組織の動き活発に!

 今月十二日から十九日にかけてタイの首都バンコクで第十回国連貿易開発会議(UNCTAD)が開催されることから、国際テロ組織のタイでの活動が警戒されているが、先月末にプムラット・タイ中央情報局局長は「国際テロ組織の動きが新年を迎えてから活発になってきた」と発言。さらに「テロ組織の標的はアメリカ」、「もっとも危険なのはアラブ過激派でテロ行為にでる可能性が高い」――などの内部情報を記者団に明かしたことで、テロ対策の話題が一気に過熱化することとなった。

 同長官はさらに「アラブ過激派はミャンマー過激派ほど生易しくはない。はるかに過激であり、大型爆弾が使用される危険性も否定できない」と警告している。

 アラブ過激派の最大の標的はアメリカとみられるが、アメリカ大使館は監視が厳重であり、ここを直接狙うのは困難。しかし、「アメリカ人旅行者全員を保護するのは不可能に近く、その点からすると盲点といえるのはカオサオ通り」との見方をプラムット局長を示した。カオサン通りはバンコクの安宿街として世界各国の若者に人気があり、当然、アメリカ人旅行者も多い。このため現在、首都警察ではカオサン通りの監視を強化している。

 タイ中央情報局では、九八年に起きたアフリカ(ケニア・タンザニア)のアメリカ大使館連続爆破事件で黒幕とされるビン・ラーデン氏一派が、現在潜伏中のアフガニスタンを次々と脱出しているとの情報もつかんでおり、この動きにも警戒心を高めている。

 しかし、カオサン通り周辺の雰囲気は特に変わりがなく、「警官も頻繁に巡回しているし、テロ行為は特に問題ないと思う。」(ゲストハウス従業員・二九)、「新聞でカオサン通りが危険地域になっていることを知ったが、タイ政府を信じている」(アメリカ人旅行者・二六)――など、「住民」の大半が事態を楽観視しているようだ。

 一方、今回の会議を重視するタイ政府は不審な外国人の一斉摘発を断行、先月末には一日で約千五百人を検挙(うち八〇%は物乞い)している。また会場となるシリキット国立会議場の周辺は、二十四時間体制で検問を実施。さらにタイ外務省情報局も、「不審物をみかけたらすぐに通報してください」と、市民に協力を呼びかけている。

 なおタイ政府は会議参加国の政府首脳・マスコミの過剰反応を心配しているようで、会議の保安を担当しているピチャイ副首相は、「情報局より事前の報告がなかった」とプラムット局長に対しての不満を公言。同局長は「チュアン首相には報告した」と釈明しているが、チュアン首相自身、「一般的な説明は受けているが、具体的なテロ組織名には触れていなかった。テロ組織がタイに入国しているという話は聞いたことがない」として、局長のスタンドプレーにいくぶん困惑顔だ。

 今回、タイ政府は「約六千人の警官・軍人を会場や宿泊施設の警護に投入している」(アカポン首相府報道官)とテロ対策に自信を示す。しかし警官の人員不足は周知の事実であり、都民の間からは、会議期間中の犯罪増加を危惧する声も上がっている。アカポン報道官は「市民の警護を放棄しているわけではない」と力説するが、それでもこの期間は特に自衛意識を高めた方が無難かもしれない。        


人気演歌歌手“サーヤン・ニランドン”に隠し子、元内縁の妻が暴露。

 1月28日、午後1時半、ムクダハン県出身で、現在プーケットのパトンビーチに住んでいるプイさん(32歳)が、テレビで幸せそうに歌を歌っている人気演歌歌手サーヤン・ニランドンさんを見かけ、居たたまれなくなり、当紙記者に彼の過去を暴露しに来た。

 彼女プイさんが、悲しそうに語ったところによると、『私は彼、サーヤン・ニランドンの妻です。彼が歌手として有名になる前、私達二人は、入籍はしていなかったけれど、夫婦同様に暮らしていました。その証拠に彼との間に娘が一人います。彼は有名になると私達妻子を捨て、私は娘を育てる為、仕方なくパトンビ−チで貸し妻として働いてます。テレビを見ていると、偶然にも元夫が幸せそうに歌を唄ってるではありませんか。自分が有名になってからは妻子を捨て何の面倒も見ない元夫に対し腹がたち、居たたまれなくなり記者を訪れ、彼の過去を皆に暴露したくなりました。』

 彼女は続けて、『彼、サーヤン・ニランドン(本名:ソムサク・プーマオ)とは、彼がまだ、ランシットにあるガーデン・レストランで、給仕兼歌手として働いていた時に知り合いました。それから入籍はしていなかったものの、夫婦同然に暮らしていました。私が妊娠してからは私の故郷であるムクダハン県の実家で生活していたのですが、娘を出産して9ヶ月位経った頃、彼は、チャイヤプーン県の彼の実家に行く、と言ったきり家を出てしまい、それ以降、私は、一人で娘を育てねばならなくなってしまいました。娘のミルク代を稼ぐ為に出来る事は何でもしたのですが、それでも足りない為、娘を祖母に預け、自分はプーケットに働きに来た次第です。あれから12年になりますが、その間、彼は1バーツのお金も、娘の養育費として送ってきたことはありません。5年程前、娘が父親に逢いたがったので、一度だけバンコク市内で彼に逢い、記念写真を撮りました。その娘も2月9日には満14歳になります。今回こうして、新聞記者に彼の真実を暴露するのも、元夫である彼に、私達、妻と娘に対する、生活の責任を取って欲しいからです。娘は今も彼の姓を名乗っています。今高校1年生の娘は日々成長し、教育費も高くなる一方です。私はもういいけど、せめて娘の養育費位は彼に責任を取ってもらいたい。』プイさんは、涙を浮かべながら語ったのであった。

 サーヤン・ニランドンさんは、上記記事が掲載された後、娘の養育費を出すことを発表し、更に、別離に関しては、自分が妻子を捨てたのではなく、妻が娘を連れて逃げていった、と語った。


エイズの起源、古かった=70年前、チンパンジーから感染−米チーム

米ロスアラモス国立研究所の研究チームは1日、世界で4000万人近い患者・感染者を出しているヒトのエイズウイルス(HIV)の起源を最新のコンピューター技術で解析した結果、1930年ごろにさかのぼることが分かったと発表した。これまでの研究では、HIVがヒトに最初に感染したのは40〜50年代と推定されていた。


女性署長、就任を機に未成年売買春根絶へ…韓国

 ソウルで初めて誕生した女性警察署長が未成年売買春の根絶に乗り出し、注目を集めている。韓国でも日本と同様、「援助交際」が社会問題化しており法的規制と青少年保護のあり方が問われている。 「未成年売買春との戦争」を宣言したのは、ソウル鍾岩署の金康子署長。
今月就任したばかりだが、さっそく「ミアリ」と呼ばれる管轄内の売春街で未成年者一掃に取り組んでいる。
 連日のパトロールに加えて、店主には「未成年者を雇用した場合、どんな罰も受ける」との誓約書を書かせている。違法行為の通報者に対する報奨金制度も設けるなど、精力的な活動を続けている。
 ミアリはソウルでも最大級の売春街で、日本人など外国人も訪れる。約二百五十店に売春婦約千人が住み込んでいるとされる。警察が摘発した際、約40%が未成年者だった例もあり、十代の売春婦はかなりの割合にのぼる。
 韓国では売買春自体は違法だが、必要悪として黙認されてきた経緯がある。未成年売買春も広く指摘されていたが、店側と取り締まり側の癒着もあって、これまで根絶には至っていない。
 金署長は前任地で売買春を徹底的に取り締まった経歴で知られる。警察庁も、ミアリだけでなく全国規模で未成年売買春一掃をめざすとしている。
 ただ、売春街の取り締まり強化も、最近増加しているテレホンクラブやインターネットを通じた売買春が潜行するだけではないかとの懸念も出ている。韓国ではここ数年、日本語の「援助交際」が韓国語に翻訳されて定着するほど未成年売買春が社会問題化している。金品を代価に未成年者と性関係を持った者の名前や職業などを刑確定後に官報で公開する「青少年性保護法」が十四日に制定されたばかり。


嫉妬深い金屋の妻、浮気者の夫を撃ち、流れ弾でお手伝いさんが死亡。

1月28日11時、チェンマイ市内、チャンプアック署に、チョタナ金店1号店にて、銃撃事件があった、との通報があった。

警官が現場に急行すると、同金店の3階に上がる階段のところに血痕のあるのを発見、撃たれたのは同店の主人であるプラセリ氏(37歳)で、短銃でお尻を撃たれ重傷を負い、既に病院に運ばれた後であった。もう一人、同店のお手伝いさん、カムポンさん(48歳)も流れ弾を左こめかみに受け、病院に運ばれたが、後に死亡。
捜査の結果、撃ったのはプラセリ氏の妻プライワン(36歳)であり、事件後自家用車で逃走したことが判明した。

事件が起こる前、プラセリ氏は、市内のコンドミニアムに住む、もう一人の妻の所に泊まりに行き、それを本妻のプライワンに尾行されていた。プラセリ氏が本宅に帰宅するや否や、プライワンと口論になり、プライワンが銃を手にした為、プラセリ氏は階上へ逃げようとしたところ、後ろからプライワンに撃たれたらしい。丁度その時、清掃をしていた、お手伝いさんのカムポンさんが二人の喧嘩を止めようと中に入ったところ、弾みで撃たれてしまった模様。

記者の報告によれば、プラセリ夫婦は、プラセリ氏の浮気癖が原因で喧嘩が絶えず、以前にも何度も警察の世話になっていた。


トラブル続きのBTS

渋滞知らずの交通手段として着実に利用者を増やしているBTS電車(スカイトレイン)であるが、今月22日午前10時30分、コンピューターシステムに異常が発生し、1時間近く運行がストップ、数千人の乗客が足留めを食うという事態が起きた。現在、詳しい原因を調査中だが、BTS側は「ウイルスに感染した可能性も否定できない」と説明、さらに「今回のようなトラブルはこれで最後。乗客の信頼回復へ全力を尽くしていく」とコメントしている。


Xジャパンのヒデに心酔 - 後追い自殺?成績不振?女子高生とびおり自殺

 一月十八日朝バンコク都内で、十五歳の女子高校生がアパート八階の非常階段から飛び降りて自殺。この高校生が二年前に自殺した、日本の人気ロックバンド「Xジャパン」のギタリスト、ヒデの熱狂的なファンだったため、後追い自殺の可能性もあるとして大きく報道された。

 自殺したのは、都内ディンデン地区の高校一年生ワチラポンさん。両親はサラブリ県に住んでおり、十七歳の姉と二人でアパートに暮らしていた。ワチラポンさんは以前より、ヒデを真似て髪を染めたり、ヒデの似顔絵をスケッチするなど、ヒデの音楽と個性に強く引かれていた。昨年五月にはバンコクで行われたヒデの追悼集会への参加を強く希望し、母親に止められたことがある。自殺の数日前サラブリ県の実家を訪れた際も、ヒデのテープやコンサートビデオを持参し、部屋にこもって終日、音楽を聞いていた。このため父親は「ヒデの後を追って自殺したに違いない」と語っている。

 ディンデン警察署では、学校の成績が奮わなかったこと、度重なる遅刻を先生や父親からとがめられたことも自殺の原因ではないかと推測している。しかし自殺の前夜、電話で話した友人によれば、いつも通り陽気で悩んでいるようには感じられなかったという。また姉とは仲が良く、悩みごとがあった様子もなかった。実家の自室からは「私の家族は皆たいへん仲が良く、とても幸せ。特に姉と祖父母は大好き」と書かれたノートが見つかっている。

 一月二十四日発売の「週刊ネーション」は、表紙に「死への誘い?」の題字とヒデの大きな顔写真を使い、七ページに渡ってこの事件を特集した。但し記事の内容は、日本ポップスを愛好する若者の紹介が中心となっている。

 教育省と保健省精神衛生局は全国の学校教員に対し、生徒の精神衛生に留意するよう呼びかけた。カンチャナ・シラパアチャ副教育相は、地方の両親から離れバンコクで下宿生活する学生については特に注意が必要と表明。「本来は両親のいる自宅近くの学校に通うことが望ましい」と述べている。

 ラジャパット大学ドゥシット校はこの事件について百六十二人の教員、四百五人の保護者、六百五十人の学生を対象にアンケート調査を実施した。その結果、「本人の精神的未熟さが原因」とする回答が約四〇%、「周囲の愛情が足りなかった」など外的な要因を挙げた回答が二三%を占めた。


しつこい恋人から逃げるため3階からジャンプ 「強制わいせつ事件」として取り調べ

隣家の屋根を突き破り床に落下

 今月二十日夕方五時三〇分、都内フアマーク警察に、バンカピ地区ラムカムヘンのアパート三階から若い女性が飛び降り負傷したと病院から連絡があった。

 負傷したのは、専門学校三年生のエーさん(仮名/一八)。白い半袖Tシャツにジーンズ姿で、隣家の屋根に落下した際に体中に打撲傷を負い、背骨もずれていたが、命に別状はなかった。

 エーさんの意識はハッキリしており、痛みと恐怖に耐えながら「ノットにレイプされそうになった…」と譫言のように何度も呟いていた。

 警察の調べで、エーさんはアパート三階の部屋の窓から飛び降り、隣家の屋根を突き破って家の床に落ちたことが判明。

 複数の目撃者は、「エーさんは部屋の窓から逃げ出し、大声で助けを呼びながら上に登ろうとしていたが、どうにもならなくなり、思い切って飛び降りたようだ」と証言している。

 事件の起きた三階の部屋は、トラン県出身でラムカムヘン大学法律学部一年生のアピナン(愛称・ノット/一八)が借りているが、警察が部屋に踏み込んだ時には、既に姿を消していたという。

 警察は、エーさんと目撃者らの証言から、エーさんは、アピナンの部屋で何らかの強制猥褻行為を受けたものとみている。

 その後、警察がエーさんの同級生ペムさん(一九)を事情聴取したところ、「エーさんは、ヤソトン県出身で、現在はプラカノンで寮の部屋を借りています。事件前、エーさんの恋人であるアピナンから部屋に遊びに来ないかと誘われ、エーさんと私は二人で部屋を訪ねました。でも私は、二人の邪魔になるからと遠慮して、同じアパート内の別の友人の所へ行ったのです。しばらくすると、『人が飛び降りたぞ!』と叫ぶ声が聞こえたので、見に行くと、エーさんが隣家の床に倒れていました。彼女を病院に運ぶ手伝いをしている時、エーさんは苦しそうに『ノットに体中を触られたり、関係をせまられたけど、絶対にイヤだったので窓から逃げようとして飛び降りたの…』と呟いていました」。

 警察はこの件を強制猥褻事件として調書を作成、アピナンを出頭させる手続きを取った。


タイ人漁師 漂流一昼夜  暴力に耐えかね逃亡

 外務省スポークスマンによると、今月十九日、ジャカルタ・タイ大使館からタイ人男性二名を保護しているとの報告が入ったということだ。

 保護されているのは、ウドンタニ県出身のウタイさんとウボンラチャタニ県出身のプラシットさん。

 二人は、九八年後半、ソンクラ県から出航する漁船に漁師として雇われた。遠洋に出て魚を捕獲し、その船が一杯になると他の船に乗り換え、また魚を獲るという仕事を繰り返していた。

 あるタイ人所有の船に乗ったところ、その船主は酒癖が悪く、酔っぱらっては使用人に殴る蹴るなどの暴力を奮い、特にウタイさんとプラシットさんの二人に対する暴力は凄まじいものだったという。我慢できなくなった二人は船を逃げ出し、ある島まで泳いで渡った。島に辿り着いた二人は、生きるために椰子の実を食べたが、二日程経つと別の島に移動することに決め、再び泳いでいるところを高波に襲われ、木片に掴まって漂流すること一昼夜。たまたま近くを通り掛かったインドネシア漁船に発見され救助された。

 その後、十日間程、助けてもらった漁師の田舎で過ごした。ジャカルタのタイ大使館までバスに乗って行くよう勧められ、餞別にいくらかお金をもらったが、ジャカルタまでの旅費にはならず、二人は途中で出会った人に食事を恵んで貰ったり、物乞いをしたりして旅を続けた。ある時は徒歩で、またお金が出来ると汽車に乗るという旅だった。

 最後に、インダラー・グルーナワンという警察官に助けられ、ジャカルタのタイ大使館まで送ってもらったという。

 二人は、現在ジャカルタのタイ大使館に保護され、今週中にはバンコクに戻ってくる予定。

 暴力を奮った船主については、仕返しを恐れてか、二人とも固く口を閉ざしたままである。


タイ女性の性意識調査

 大手化粧品会社ピアスが『現代の女性が婚前交渉を認める理由』というタイトルでタイ女性の意識調査を実施したところ、18〜20歳の27.9%が婚前交渉を認める第一の理由に、相手とより密接で親密な関係を築くために婚前交渉に対し肯定的、と答えた。一方、21〜35歳の25.6%が結婚前に相手の性格をよく知るため婚前交渉は必要と答えた。 


14歳の息子、母親に対し暴力を振るう父親を見かねて、射殺。

1月28日午前8時半、チャンタブリ県カオケチャク郡の警察に、発砲事件があったとの通報があった。

警官が現場に急行すると、そこは、ゴム園の中にある労働者用住宅であった。家の中では、家主であるトーン氏(43歳)がベッドの上で、銃弾を2発撃ちこまれ血を流しながら死んでいた。犯人がトーン氏の実の息子D(14歳)と判った時、警官達は大いに驚いた。Dは父親を射殺後、自首する為、警官の到着を現場で待っていたのであった。

調べに拠れば、トーン氏は、酔っ払うと分けも無く妻のワサナーさん(33歳)に対し、息子の目の前で暴力を振るう癖があり、母親をまるでサンドバッグのように殴ったり、頭に銃を突きつけ殺すと脅したりと、その暴力は日毎に激しさを増すのであった。母親を助けることが出来ないDは、心の中に父親に対する怒りを押さえていたのであった。

26日、ワサナーさんが家の中で座っていたときに、トーン氏がいつもの様に酔っ払って帰宅し、分けも無く熱湯をワサナーさんの頭に浴びせ、ワサナーさんが苦しんでいるのを目の当たりにした時、ついにDも我慢出来なくなり、父親を殺す決心をした。

翌朝、トーン氏がまだ熟睡して居る間に、Dは父親の銃を取り出し、父親に2発発砲。トーン氏は即死、Dは自首する為その場で警官の到着を待っていたのであった。警察では、現場検証の後、Dを送検した。


国立病院占拠!タイ軍が突入 犯人9人を射殺し、人質は救出

 タイ・ミャンマー国境地帯を拠点にするミャンマーの反政府勢力カレン族の武装グループ「神の軍隊」が、タイ西部ラチャブリ県の国立病院を占拠した事件で、タイ警察特殊部隊25日午前5時半(日本時間同7時半)ごろ、病院内に強行突入し、犯人10人のうち9人を射殺し、入院患者など人質全員を無事救出した。犯人の1人は逃亡した。

 地元テレビなどによると、病院前で取材中の報道陣に対して、警察当局は2度にわたり、非常線から遠ざかるよう警告、強行突入作戦は入念に計画されたようだった。

 24日午前7時すぎ、病院を占拠したカレン族「神の軍隊」は、入院患者を2階に集め、タイ政府がカレン族難民を保護することやミャンマー軍事政権に対して圧力をかけることなど要求した。タイ側は、軍事政権との戦闘で負傷したカレン族兵士がタイに入国することを、人質解放を条件に受け入れることを表明するなど譲歩をみせていた。

 タイでは昨年10月初め、バンコクで発生したミャンマー大使館占拠事件で、ミャンマー人犯人グループを逃走させたため、ミャンマーから「対応が手ぬるい」と非難されていた。

 このため、今回はサナン内相が「強行な手段を取る」と表明、事件現場にはチュアン首相をはじめサナン氏、スラユット陸軍司令官ら複数の政府高官が駆け付けて、入院患者ら約750人の人質解放を最優先に事態の収拾策を協議していた。

 夜明け前のタイ西部ラチャブリの国立病院。病院内の明かりだけが光る午前5時半。タイ警察の特殊部隊が強行突入に踏み切った。24日中に50人以上の人質が解放されたが、まだ約750人が残っているとみられていた。食料が尽き、入院患者の健康状態が懸念される中での突入作戦だった。

 病院占拠という強硬手段に対して、ミャンマーの民主化運動組織である全ビルマ学生民主戦線は「彼らが追い詰められて、生き残りのための行動に走ったことは理解できるが、公的機関である病院を占拠した行為は受け入れがたい」との立場を表明、同じ民主化組織からの支持も得られなかった。

 ミャンマー軍事政権も声明を発表、「(カレン族の)武装組織が、国際社会からテロリストというレッテルを張られる時が来た」と非難、「ミャンマー政府はアジアの地域社会と協力して平和構築のためテロ行為を撲滅している」と宣言した。

 24日、病院内の撮影を許可されたタイのテレビ局「チャンネル7」によると、犯人グループが人質に危害を加える可能性は低いが、食料が不足し、外来・入院患者の体調が悪化することが心配されていたという。

 タイ政府内には、強硬手段を訴える内務省と、「平和的な解決」を求める別の省庁があり、意見が割れていた。犯人側が要求した逃走用ヘリコプター2機についても「検討中」と答え、昨年10月にバンコクで発生したのミャンマー大使館占拠事件と同様に犯人グループが国境地帯に逃走することも予想される事態での強行突入だった。


国立病院占拠!!タイ西部で反政府勢力が患者ら800人を人質に

24日午前7時(日本時間同9時)ごろ、タイ・ミャンマー国境地帯を拠点とするミャンマーの反政府勢力カレン族とみられる約10人の武装グループが、タイ西部ラチャブリ県の国立病院を襲撃、病院関係者や患者ら約800人を人質にして病院を占拠した。

 国境地帯ではこの2週間、ミャンマー軍事政権によるカレン族攻撃が激化、迫撃砲での越境攻撃にタイ側が反撃するなど緊張が高まっていた。

 武装グループは、タイ政府がカレン族難民を保護することなどを要求している。だが、昨年10月にバンコクで発生したミャンマー大使館占拠事件でタイ側が「人道的な対応」によって犯人グループを国境地帯に逃走させ、ミャンマーとの関係が険悪化しているだけに、タイ側の対応によっては両国関係がさらに悪化するおそれが出ている。

 武装グループは「神の軍隊」と名乗るカレン族武装勢力とみられる。この組織は、12歳前後の双子の兄弟を指導者とするキリスト教系の反政府ゲリラで、10代の子供が兵士として活動している。最大の反政府ゲリラ勢力であるカレン民族同盟に属していたが、3年前に分離独立した。

 警察当局によると、ライフル銃などで武装したグループは、国境地帯近くでバスを乗っ取り、約50キロ離れた病院に到着した。病院に侵入の際、威嚇発射を繰り返し、病院施設内に複数の爆発物を仕掛けたという。

 タイ・ミャンマー国境地帯には、昨年のミャンマー大使館占拠事件の主犯であるミャンマー人男性が「神の軍隊」の保護を受けて潜んでおり、ミャンマー軍事政権は「神の軍隊」への迫撃砲攻撃を続け、約300人の死傷者が出た。このため病院占拠グループは、タイ人医師による負傷者の治療や国境地帯の自由な通行なども要求している。

 ミャンマー大使館占拠事件以降、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は国境地帯のミャンマー難民を順次、米国などの第3国に出国させている。「反軍事政権」を掲げる難民の中には、難民生活が10年以上に及ぶ者もおり、民主化運動への意欲が薄れるなど反政府組織の求心力が弱まっている。

 特に、カレン族は軍事政権への抵抗を続ける唯一の少数民族武装勢力で、軍事政権からの攻撃とタイ国軍からの威嚇攻撃などで板挟み状態になり、組織内に焦燥感が広がっていた。


テレビの選挙広告 - 女性団体の非難で放映中止!人気ドラマに仕立て「私を選んで」

 三月四日の上院議員選挙の投票を呼びかけるテレビ広告に対し、女性団体などが「性差別を助長する」として抗議。スパットラ・マサディット国務相(女性)が「自己の管轄下にある十一チャンネルでの放映は認めない」と表明したため、選挙管理委員会は十五日から予定されていた放映を保留、十七日の会議で中止を決定した。

 選挙管理委員会が放映を予定していた広告は、テレビドラマ「ミヤ・ルアング(本妻)」を模倣したもの。テレビ番組中の紹介という形では既に何度か放映されており、目にした視聴者も少なくない。

 「ミヤ・ルアング」は昨年、三チャンネルで放映され人気を集めた。内容は男優ジョニー・アンフォネさん演じる浮気者の大学教授が、本妻以外に複数の愛人を持つというもの。テレビ広告はジョニーさんによる選挙の説明と投票の呼びかけが主旨となっているが、ドラマを模して本妻役のシリアム・オーガンさん、愛人役のポーンチタ・ナ・ソンクラさん、同じくシリポン・ユーヨートさんが「私を選んで」と主人公に迫る場面がある。

 スパットラ国務相だけでなく、パウィナ・ホンサクン国務相(女性)もこの広告を「女性の人権を侵害するもの」と批判。「このようなメロドラマの人気に頼らずとも、投票の呼びかけはできるはず」と語っている。またカンチャナ・シラパアチャ副教育相(女性)は「教育省では一夫一婦制の中で絆を深めた暖かい家庭づくりを奨めている。明らかに女性を見下したこのような広告の制作意図を疑う」と非難した。

 青少年、女性、高齢者問題に関する特別委員会の議長を務めるラリタ・ロークサムラン議員(女性)は「選挙管理委員会は国民、特に女性に謝罪すべき」と抗議。ラダワン・ウォンシウォン議員(女性)も「このような広告は一夫多妻が許されるという男性の誤解を招き、社会的不平等を助長する」と述べた。

 一方ドラマの出演者は一様に「考え過ぎ」との意見を述べている。主人公の男性を演じたジョニーさんは「視聴者のほとんどはそこまで深く考えずに見ていると思う。この程度の表現を浮気の奨励と非難するより、もっと別の社会問題に目を向けるべき」と述べている。また本妻役のシリアムさんも「人気ドラマにあやかって面白く作られているだけで、それ以上の意味はない。男性がこの広告を見て愛人を持とうという気になるとも思えない」と述べている。シリポンさんも「この広告を見て愛人を作るような愚かな男性は、もともとどんな女性にも相手にされないでしょう」と語っている。

 ドラマ「ミヤ・ルアング」と今回の広告を制作したマルット・サロワット監督は「批判は内容の拡大解釈から生じたもの。広告の中で主人公の男性は、本妻と愛人の言い争いを『投票に行く』と言って打ち切っている。これは彼が国政を第一に考えている証拠」と述べ、選挙の投票を効果的に呼びかけること以外の意図はなかったとしている。


ヤーバー借金の形に片耳切断 - 切断した耳をキーホルダーに

 今月十一日午後二時、バンコク都内で、ナコンサワン県出身の男性ニラン(三二)が暴行致傷の容疑で逮捕された。

 事件は、二年前の九八年二月にさかのぼる。都内西部の住宅街で、警察は、アネーク(五一)他一名をヤーバー(覚醒剤)七錠を所持していた容疑で逮捕。その際、二人の体を詳しく調べたところ、奇妙なキーホルダーが発見された。

 見つめた警察官は驚きで息を飲んだという。そのキーホルダーには何と人間の耳らしきものが付いていたのだ。

 男たちは尋問に対し、「そうです。それは人間の左耳です」と平然と答えた。そしてその耳は、建築労働者として働いているルワンさん(四十一)の耳で、ヤーバーを買った金を払っていないという理由で切断した、と自供した。

 警察は、耳を切られたルワンさんを探し出し、証人として署に出頭するよう申し出たが、ルワンさんはもうこの件には関係ないと主張して出頭を拒否している。

 警察は、逮捕したアネークら二名を事件の管轄署に移送し、厳しく追及。その後、さらに男性二人を同事件に関与している疑いで逮捕した。四人とも「アネークの指示でニランが耳を切断した」と口を揃えて供述したため、警察はニランの捜査を開始し、ようやくニランの逮捕に至ったという。

 ニランは取り調べに対し、次のように供述した。

 「上司のアネークから電話で、宝くじに当たったので一緒に飲もうと誘われ行くと、ルアンさんも来ていました。皆で酒をしばらく飲んだ後、アネークとルアンさんが言い争いを始め、グラスを投げるなどのけんかになったのです。俺には、けんかの原因はよく分かりませんでしたが、そのうちアネークの指示で、全員でルアンさんを床に押さえつけ寝かせました。アネークは俺にルアンさんの左耳を切り落とすよう命令しました。そして『もしお前が言う通りにしなければ、俺がお前の耳を切り取ってやる!』と脅してきたのです。俺は怖くなり、命令通り、泣き叫ぶルアンさんの左耳を切断しました。耳を切り落とすと、皆恐ろしくなり、バラバラにその場から逃げたのです」。


老女 首を刺され死亡 - 犯人は近くに住む複数の男性か

 今月十二日午後三時三〇分、バンコク都内の住宅地で殺人事件が起きたと通報が入り警察が駆けつけた。

 現場の家は、二階建ての一軒家で、家の前は雑貨店になっていた。

 殺されたのは家主のペックンさん(八二)。一階応接室中央に、袖無しの赤いブラウスと緑色のパートゥン(女性用腰巻き)姿で死亡していた。
 ペックンさんは首を鋭利な刃物で切られており、死後およそ二時間経過と推定された。

 部屋の中を調べると、飾り棚や引き出しが荒らされており、店の現金が盗まれていた。

 ペックンさんの甥ニラックサイさん(一四)は、警察からの事情聴取に応じ、次のように証言した。

 「この家には、殺されたペックン叔母さんと私、そして私の母(四二)の三人で住んでいました。母はシーロム界隈で食べ物を売っています。ペックン叔母さんは、私が学校から戻ると、家の前の店で物を売るのが日課でした。私が帰宅した時には叔母さんは既に死んでいました。盗まれた物は、店のお釣り用のお札が数百バーツだけです」。
 警察は、犯人は盗難目的で家に侵入したが、ペックンさんに抵抗されたため、殺してしまったものと見ている。
 その後、警察が家の周辺を捜査したところ、家から二〇〇メートル程離れたバナナ畑にある竹製の小屋で、血痕が付着した衣類一枚と、同じく血痕が付着したナイフ一本が発見された。さらに、小屋の竹にはナイフに付着した血を擦り付けたと思われる形跡も見られた。
 その小屋に住む五人の男たちに、事情聴取したが、全員が犯行を否認した。しかし、警察は五人が事件に関わっている可能性があるとし、今後詳しく取り調べるとしている。


警察が無許可の闘鶏賭博場を急襲、摘発

1月16日、11時半頃、チュンポン県ランスアン郡の警察に、ある善良な市民から、無許可の闘鶏賭博場が何箇所も、隠れて開かれている、との通報があった。

警察は捜査の後、同郡内、バーンドウアン町にある賭博場を急襲、博打に興じていた男女300人は、見張りの合図で警察が手入れに来た事を知ると、蜘蛛の子を散らすように逃げた。 警察はそのうち22人をその場で逮捕、闘鶏8羽、掛け金、それに闘鶏に使う道具等を押収した。

逮捕者の中には、賭博を開帳していた人物は含まれておらず、営業許可証も見つからなかった。

また同郡内、ワンタコー町でも、闘鶏賭博場を急襲、警官が立ち入ると同じに、賭博に熱中していた数百人が四方八方に走って逃げた。結局その場で逮捕されたのは僅か6人、闘鶏12羽と用具を押収。 容疑者は、無許可での賭博行為と動物虐待の疑いで、ランスアン署に送検された。

記者の報告によれば、ランスアン郡はタイ国内で最も頻繁に闘鶏の行われている土地で、なかでも1月から5月までは、闘鶏の盛んな時期で、県下全域で、無許可の闘鶏賭博場が隠れて開帳され、タイ南部の博打好きの人たちが寄り集まり、その時期だけで、毎年数百万バーツの金が賭博に費やされている


「観てはいけない」 上映禁止映画の海賊版VCD女子大生らを所持容疑で逮捕

 政府の映画検閲委員会が上映禁止を決めた映画『アンナと王様』のVCDを密造したり、所持していた容疑で、今月六日と七日の二日間に合計三人が逮捕された。映画検閲委員会は先に、タイの君主に対する不適切な描写があり、史実を歪曲しているとの理由で、この映画のタイ国内での上映禁止を決めている。

 今月六日、都内パトムワンにあるナイラート・マーケットの駐車場で、この映画のVCD二百枚以上を所持していた国立タマサート大学の女子学生(二四歳)、そして、これを受け取りに現れた男(二五歳)の二人が、海賊版VCDの所持容疑で逮捕された。女子学生は、「アン」という名の女に受け渡しを頼まれたと自供している。同委員会がこの映画の上映禁止を決定してから、逮捕者が出たのは初めてのことだった。同マーケットで密かに売られているこの映画のVCDは、上映禁止ということで人気が高まっていることから、五千枚は下らないと思われる。

 また、翌七日には、このVCDを密造していた男(二四歳)が逮捕された。警察によれば、東部チョンブリ県出身のこの男は、密造したVCDを都内のパンティップ・プラザ、セリ・センターなどの商店に一枚五十五バーツから六十バーツで売っており、また、これらの店では百五十バーツから二百バーツで販売されているという。

 警察によれば、この男の逮捕は、先に逮捕された男女の自供に基づいたもので、警察は密造に使われていた装置、そして、ほかの映画の海賊版VCD七百九十枚を押収した。

 この密造犯の逮捕については、警察は記者会見などを行って発表することは避けている。これは、逮捕者がさらに出たことで、この映画の海賊版VCDを欲しがる人が増えるという逆効果を懸念したためだという。

 なお、『アンナと王様』は、ユル・ブリンナーが主演した『王様と私』のリメイクで、ジョディー・フォスターと香港の二枚目俳優チョー・ユンファが主演している。その撮影は、タイでは許可されず、マレーシアでロケが行われた。


タイ好きのドイツ人、チェンライ空港で、麻薬所持で逮捕される。

チェンライ県メサイ署、メサイ国境税関、チェンライ空港の担当者の連携で、ドイツ国籍の男性、フランク・F・ヘンリッチ(60歳)が逮捕された。

フランクは旅行カバンに15、600粒のアンフェタミン錠剤を隠し持ち、チェンライ空港カウンターでTG143便(バンコク行き)のチケットを購入しているところを逮捕された。

調べによると、フランクはタイの文化が好きで在タイ3年、チェンライでタイ人女性と結婚し、養豚場を経営したが、事業に失敗、数百万バーツの借金を抱え、タイ人妻にも逃げられてしまった。残りのお金をかき集め、メサイのタイーミャンマー国境で、アンフェタミンを購入、バンコク経由でフランクフルトへ飛び、麻薬密輸をするつもりであった。


日本人女性が麻薬密輸容疑で逮捕

 中枢神経刺激剤のアンフェタミンを密輸しようとした日本人女性(29)が1月7日、ドンムアン空港で麻薬取締法違反の現行犯で逮捕された。この女性はタイ航空で大阪に行く予定で、1300錠のアンフェタミンを腰に巻いて隠していた。警察によると、この女性はミャンマー人とタイ人に頼まれ過去に6回麻薬を日本へ密輸したことを供述、警察はその後バンコクのコンドミニアムでそのタイ人とミャンマー人を逮捕し、部屋から600錠を押収した。タイの法律では、麻薬所持、及び密輸容疑は死刑の対象となっている。


歓楽街に切り込む女性署長

 ソウル最大規模の歓楽街の一つ、城北区下月渓洞の通称「弥阿里(ミアリ)テキサス村」を管轄する鍾岩警察署にこのほど、ソウル市警初の女性署長が着任し「未成年女子の売春根絶」を掲げ浄化活動を始めた。

 歓楽街に切り込んでいるのは金康子署長。六日には風俗店250店以上が密集する歓楽街を自ら巡回し「こんな環境は、家畜以下」「一日一回は抜き打ち巡回し、未成年者の雇用が分かれば、その場で摘発する」と“宣戦布告”した。

 ソウル市内の署長は署内に住むことになっているため、金署長の巡回出動も二十四時間体制。豪腕署長の突然の登場に、経営者からは「ただではおかない」「営業妨害だ」などといった脅迫めいた電話が同署に相次ぎ、緊張が高まっている。

厚生省伝染病管理局が、エイズ調査の結果を発表。

厚生省伝染病管理局局長S氏は、5日、政府官邸で行われた、国家エイズ問題対策委員会(委員長:チュアン首相)会議のあと会見し、タイ国内でのエイズ感染の現状につき発表した。

それによると、タイ国内のHIV感染者数は約100万人、エイズ発病者数、15万人、エイズが原因で死亡した人、4万人

HIV感染者数の増加は予想したほどでもなかった。しかしながら、献血者および妊婦のHIV感染者は、一昨年に比べ、昨年はそれぞれ、0.44%、1.76%増加していた。麻薬中毒者の感染率は、最も高く、5年前37%であったのが、昨年は51.14%に増加。もっとも危険なグループは、漁師と青少年、調査の結果、青少年の初体験年齢が下がり、13才で既に性交渉を持っているものもあった。また、15−25歳の女性で、複数の男性との性交渉経験のある女性の感染者数が増加していた。中でも、工場勤めの女性5000人の内、約6割の女性が性体験があり、22%が複数の男性との性交渉を持っていた。これらの年齢層で性交渉の際、コンドームを使用する割合は僅か20%、学生で
性交渉をもつ者も増加しており、これらグループの感染率増加が懸念されている。

会議の席上、チュアン首相は、エイズ感染の広がりに懸念を表明、関係各機関に、更に真剣かつ継続的な対策の実行を指示すると同時に、感染者が健全者同様の幸福な市民生活が送れるよう配慮するよう要請した。それに対し、コーン副首相兼厚生相は、早急な対策の実施、特に、現在研究中のワクチンの開発を急ぐことを約束した。


バンコク都庁女子トイレで、幹部職員の息子が、ノゾキ。

新年早々、バンコク都庁にて、思いもかけぬ出来事が起こった。今年の仕事始めの4日、午後18時30分頃、記者達が、都庁内二階の記者クラブにて記事を書いているところに、美人でスタイル抜群の都庁職員Mさん(仮名、25歳)が、走りこんできて、仕事中の記者に、『エレベーター近くの階段下にあるトイレで用を足している最中、鏡を持った学生に覗き見された。』と語った。

記者たちは保安員を呼ぶと共に、徒党を組み、階下のトイレ前にて、犯人が女子トイレから出てくるのを待った。10分程後、青白い顔をして、汗を流しながら若い学生が出てきた。 保安員の調べによると、学生は商業学校に通うA少年(16歳)で、元都庁幹部職員の息子であることが判った。

女子トイレには、落としたメガネが転がり込んでいった為、それを捜しに入った、と言い訳をしていた。鏡に関して尋問すると、A少年は神経を苛立たせた。職員がトイレの中を捜し、便器の中に隠されていた鏡を発見した。重要証拠物件が発見されたことと、M嬢が、彼女の後をつけてトイレに来たA少年の顔をはっきりと覚えていた為、職員が、今も都庁で働いている、少年の父親に彼の行動を電話にて報告した。

すると父親は、『息子は以前より覗き癖があり、矯正しようとしてもなかなか直らないでいる。息子もまだ学生の身なので、どうか許してあげて欲しい。』と語った。

被害者であるM嬢も、A少年の将来を考え、警察には届けないことにした。

しかしながら、後に記者がA少年の父親に尋ねると、『私の息子は、とてもいい息子で、こんなこと今までした事がない。今まで育ててきた私が言うのだから間違いない。息子が女子トイレに入り込んだのも、落としたメガネを捜す為であり、それ以外の理由は無い。他人が用足ししているのを覗く為に鏡を持ち込むハズなど決して無い!』と全面的に事件を否定した。

事件の起こった女子トイレは、仕切りの下の部分が30センチ程、開いており、その上、床が艶のあるタイル張りの為、反射で個室内の様子が覗い知れるようになっていた。